オーナーだけが知っているEV(電気自動車)の重量に関するデメリットとは?電気自動車(EV)は環境への負荷を減らし、ガソリン代も節約できるという魅力から、多くの人々がEVの購入を検討するようになりました。しかし、最近ではEVオーナーになって初めて気づくEVのデメリットに気づく人が増えています。

EVはタイヤ交換頻度が多くなる

EVのタイヤは寿命が短い?14万km走って分かった2つのポイント

EVのタイヤが早く減る理由の一つは、その重さにあります。

上記の方のブログにもありますが、EVはバッテリーの重量も含めると、通常のガソリン車よりもかなり重い場合があります。

加えて、一部のEVは非常に高い加速性能を誇っています。

急発進やカーブを切る際の重量移動が、タイヤの摩耗を加速させる原因となります。

タイヤの交換が必要になる頻度も高く、通常のガソリン車の4分の1から5分の1程度の走行距離で交換が必要になることもあります。

このため、タイヤの交換にかかる費用もEVオーナーにとっては予想外の負担となっています。

EVとガソリンエンジン車とではどのぐらい重量差があるのでしょうか?

BMW 420iグランクーペとBMW i4との重量差は?

BMWの420iグランクーペとBMW i4は同じボディ、同じシャシーで作られた兄弟車です。

よって、この2台の重量を比較すると電動化でどの程度の重量差があるのかを比較することができると思います。

BMW 420i グラン クーペの主要諸元

寸法

全長 / 全幅 / 全高(mm)4,785 / 1,850 / 1,450
ホイールベース(mm)2,855
最低地上高(mm)140

重量・容量

車両重量(kg)1,670
車両総重量(kg)1,945
トランク・ルーム容量(ℓ)470(後席折りたたみ時 1,290)

BMW i4 eDrive40の主要諸元

寸法

全長 / 全幅 / 全高(mm)4,785 / 1,850 / 1,455
ホイールベース(mm)2,855
最低地上高(mm)125

重量・容量

車両重量(kg)2,080
車両総重量(kg)2,355
ラゲージ・ルーム容量(ℓ)470(後席折りたたみ時 1,290)

(BMW公式HPより引用)

この2台は兄弟車ですので、ボディサイズは2台共に共通です。

全長:4,785

全幅:1,850

全高:1,455

そして、車重は・・・

BMW 420i グランクーペ:1,670kg

BMW i4:2,080kg

同じボディ、同じシャシーの車でもEV化することでガソリンエンジン車よりも400kg以上の重量が増えることになります。

最近の軽自動車は650kg以上の重量がありますので、軽自動車1台分とは言えませんが、大型のバイク以上の重さがあることが分かります。

単純に計算しても、約25%の重量が増すことになるので、はやりEVはガソリンエンジン車と比較して重い車であるということが言えます。

また、EVはガソリンエンジン車と比較して加速性能が高い車でもあります。

BMW 420iグランクーペの0-100km/h 加速性能:7.5秒

BMW i4 eDrive40の0-100km/h 加速性能:5.6秒

と約2秒も早いこと、また重量が重くなることでのブレーキへの負担なども考えるとEVのタイヤの交換サイクルがガソリンエンジン車よりも早くなることは明白です。

タイヤの費用はどの程度の差になるのか?

BMW 420i グランクーペのタイヤサイズは、225/45R18というサイズになります。

高性能タイヤではなく一般の乗用車用のタイヤとして考えた場合、タイヤ1本2万円前後+タイヤ交換工賃諸々を加えると概ねBMW 420iグランクーペ1台分のタイヤは概ね10万円前後になると思います。

ガソリンエンジン車の場合は、タイヤ交換の目安は走行距離3万キロから4万キロと言われていますので、一般的な車の場合は年間走行距離が7,000kmと仮定した場合に、概ね5年程度でタイヤ交換の時期を迎えることになります。

仮に冒頭のEVオーナーの記事のようにガソリンエンジン車と比較してEVのタイヤの寿命が60%~70%程度の寿命でしかないとすると、上記のガソリンエンジン車と比較して3.5万km×65%=約2.3万kmでタイヤ交換することになります。

期間で言えば、2.3万km÷7,000km=約3年ちょっとでタイヤの交換を行う必要があることになります。

つまり、新車でEVを購入した場合は、1回目の車検でタイヤの交換が必須になりガソリンエンジン車と比較して車検代が+10万円ほど高くなることになります。

燃料費がガソリンエンジン車やディーゼルエンジン車よりも安くなるとは言え、3年ごとにタイヤ交換代が10万円発生するのであれば、燃料費が安くてもあまり得にはなりません。

今後EV、特に重量に関してはバッテリーの問題ですが、これが軽量化されるまでは必ずしもEVが環境やお財布的に優しい車とは言えないのではないでしょうか?