中古車は同じ商品が2つは存在しない商品ですので1台ごとに価格が異なりますのでいくらで購入すると適正な価格と言えるのでしょうか?

中古車には同じ商品は2つ存在しない理由

中古車には同じ商品が2つ存在しないと言われています。

それは同じ車が中古車店に並んでいても・・・

  • 走行距離
  • 年式
  • 装備品の違い
  • ボディカラー
  • 事故、傷の有無
  • 人気車種

などの要素が複雑に絡み合って価格が決定されるために、同じ車が2台並んでいたとしてもそれぞれに別々の価格が設定されるためです。

逆言えば、どうして同じ車なのに価格が違うのか?と悩んでしまうことで中古車を購入するハードルが上がってしまう原因にもなります。

予算が予め決まっている場合はその中で予算内で購入できる車に決めれば良いですが、欲しい車が決まっている場合は似たような条件の車の中から1台を選ぶ必要がありますので何を決め手に選んでよいのか?非常に悩むと思います。

せめて新車から何年落ちの中古車だと新車価格の何%ぐらいの価格で販売されるのが一般的なのか?ぐらいが分かっている購入の目安になると思いますので今回はそれを調べてみたいと思います。

新車から3年落ちの中古車の価格はいくら位が適正なのか?

今回中古車の適正な価格を調べるために下記の条件でデータを調べてみました。

  • 車  両:BMW 5シリーズセダン(523i&530i)
  • 年  式:3年落ち(2018年式)
  • 走行距離:7000km/年を基準に3年落ちで2万kmから3万km
  • ボディカラー:指定なし

このような基準で中古車情報サイトから中執したデーターを元に考えたいと思います。

まずこの条件で絞り込みをした結果、該当する中古車は24台存在することが分かりました。

価格帯を下記のように絞り込み、それぞれの価格帯の台数を調べた結果が下記の通りです。

  • 300万円以上350万円以下:1台(4.2%)
  • 350万円以上400万円以下:15台(62.5%)
  • 400万円以上450万円以下:6台(25%)
  • 450万円以上500万円以下:2台(8.3%)

という結果になりました。

つまり、3年落ちのBMW5シリーズの中古車価格の相場の一番のボリュームゾーンは350万円以上400万円以下の車両が半数以上を占めるという結果になりました。

新車のBMW5シリーズの販売価格は概ね800万円ということになりますので、3年落ちの中古車の価格は新車価格の43.8%から50%、つまり新車価格の半値ぐらいが適正であると考えるのが妥当だと言えると思います。

もちろん中古車は相場になりますので多少の価格変動はあると思いますし、その時に人気の車種(例えば現在だとSUV系などの車)の場合は3年落ちでも新車価格の半値では購入出来ないこともあります。

なので1つの目安として3年落ちの中古車の場合は新車価格の半値ぐらいが適正な価格であり、それよりも高い価格設定が行われている車種は人気のある車種と考えれば良いと思います。

適正価格より安くなる中古車はどんな車なのか?

同じ車両の場合であったも適正価格よりも低い車が存在しますが、この場合はなぜ適正価格よりも安い価格で販売されているのでしょうか?

これにはいろいろな理由が考えられますが1つの例を上げるとすれば走行距離の違いが価格に影響することになると思います。

例えば、上記のBMW5シリーズセダンと同条件で検索した場合に、走行距離を2万kmから3万kmではなく3万kmから6万kmと先程より走行距離が多くなる条件で検索すると(合計19台)下記のような結果になります。

  • 300万円以上350万円以下:5台(26.3%)
  • 350万円以上400万円以下:12台(63.2%)
  • 400万円以上450万円以下:4台(21.1%)

となりますが、上記と同じようにボリュームゾーンは350万円以上400万円以下ですが、その下の300万円以上350万円以下のゾーンが割合が増えていること、また400万円以上450万円以下のゾーンが減っていることから、価格の相場が1段下がっている傾向が見られます。

この価格帯が下がり気味の傾向を示した理由の1つが走行距離が多くなったことが原因であると思われますので、それだけ車の価値が下がった=同じ車両でも価格が安くなったと言えると思います。

これ以外にもボディカラーなども価格に影響を与えることが大きいですが、ボディカラーの場合はその時の流行りの色が価格が高くなる傾向がありますので、一概に何色が高くて何色が安いとは言いづらい面があります。

しかし、昔から白、黒は安定的に人気がると言われていますので中古車を安く購入したいのであればボディカラーから白、黒を除外すれば適正価格よりも安く購入できる可能性が高まるとも言えます。

中古車の場合は同じ商品は2つないという性格の商品なので購入する際には悩むことが多いと思います。

その際に今回の話が多少でもお役に立てられれば非常に嬉しく思います。

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