久しぶりに登場した新型のフェアレディZですが、今回はフルモデルチェンジではなくマイナーチェンジだったらしい。

新型フェアレディZの型式はZ35ではなくZ34のままらしい

新型ニッサン フェアレディZ Z35(米国仕様)発売

こちらの記事でお伝えしましたがやっと新型フェアレディZが発表された訳ですが、発表後にいろいろと分かった新事実がありました。

今回発表された新型フェアレディZは外見やエンジン、トランスミッションなどが刷新されている訳ですが車の型式的には先代のZ34からZ35へ進化することなくZ34のままである、ということ。

つまり今回発売された新型フェアレディZはフルモデルチェンジではなく先代?のZ34から大幅に改良が施されたマイナーチェンジ版であるということです。

新型フェアレディZの発表の際にはこの辺の細かいことは公表されていませんでしたが、シャシーはZ34と同一のものが受け継がれていることは公表されていました。

しかし型式が先代?のZ34のままである、つまり大幅な改良モデル版であることは発表されていなかったので、今回この事実が分かったことは非常に驚きを隠せないことになります。

新型フェアレディZがフルモデルチェンジ出来なかった理由

今回新型フェアレディZがフルモデルチェンジ出来なかった理由は、2021年11月から義務化される衝突被害軽減ブレーキの装備義務化があったとされています。

シャシーを先代のZ34から引き継いで使用しているため、そこに衝突被害軽減ブレーキを装備させることが技術的かコスト的に難しかったと推測出来ます。

ファン待望の新型フェアレディZととは言え販売台数はそんなに多くを見込めない車ですから、そこにわざわざ衝突被害軽減ブレーキを取り付けるのは難しいと判断したのだと思います。

この減少はフェアレディZだけではなく現在販売が行われているスバル BRZも同様の判断がなされていたと思いますので、それだけ衝突被害軽減ブレーキを後から取り付けるのは販売台数を多く見込めないスポーツカーでは難しいということになるのだと思います。

衝突被害軽減ブレーキが付いている、付いていないという事よりもファン待望の新型フェアレディZと言えども法規制とコスト、技術的なことをクリアしないと販売にこぎつけられないという事実がスポーツカー冬の時代を感じさせるので非常に残念でもあります。

衝突被害軽減ブレーキの期限は2025年12月まで

今回フルモデルチェンジ出来なかった理由が法規制を逃れるためだったのは理解出来ますが、じつはこれでこの話が終わるわけではありません。

衝突被害軽減ブレーキの装着義務は新型車には2021年11月からですが、その後は2025年12月以降は全ての国産車に衝突被害軽減ブレーキの装備が義務付けられることになっています。

つまり今回衝突被害軽減ブレーキの装備が出来なかったためにフルモデルチェンジが出来なかった新型フェアレディZもこのままだと2025年12月で生産を終了することになるということです。

このまま衝突被害軽減ブレーキを装備しないまま販売を継続すると発売からたった4年程度で新型フェアレディZは生産を終了することになるということ。

モデルチェンジにあわせて装備出来なかった衝突被害軽減ブレーキを後追いで取り付けることはしないと思いますので、新型フェアレディZの寿命はたったの4年程度の短命で終わる車種になることを意味します。

こんなことを聞かされるとフェアレディZファンならば、ぜひ購入しておきたいと思う人も多いと思いますし、ひょっとするとガソリンエンジン車のスポーツカーとしてはニッサンの最後のスポーツカーになる可能性もあり価値が大幅に上昇する可能性もあります。

もし新型フェアレディZの購入を検討している方がいらっしゃった場合は、早めに購入しておかないといつ生産中止になって購入できない自体になるかもしれませんよ。

【引用・参照元】