新型アバルト595コンペチオーネが日本でも発売開始されました。その海外での試乗記を見つけたのですが、それが超辛口な試乗記になっています。アバルトユーザーにはかなり刺激的なので気分を害したくない方は読まない方が賢明です。

日本でなこんな試乗記は書けない理由

残念でならないのは、LSDやダンパーの改善が、クルマ全体の格上げにはつながらなかったことだ。シャシーの走りを楽しめる度合いは、最新ホットハッチに期待されるレベルにまで達していない。

とはいえ、その新規メカニズムは、セールス・トークでは効果を発揮するはずだ。なにしろこれは、キャラクターで売るクルマなのだから。

こんな辛口な試乗記(レビュー)は日本のメディアでは絶対に書けません。今回の筆者は英国人ジャーナリストだと思いますが、おそらくこれが新型、旧型問わずにアバルト595(500)のキャラクターを言い当てているとアバルト500のオーナーである私自身も思います。

なぜ日本のモータージャーナリストはこのような辛口な試乗記(レビュー)記事を書けないのか?それはいくつか理由があると思います。

1.メーカーと持ちつ持たれつの関係
2.業界が狭いので仕事ができなくなる(かも)という不安
3.日本人の気質(あまり本音が言えない、聞きたくない)

これらの理由があると思います。日本人の気質として白黒ハッキリと結論付けることはあまり良しとされていませんから。国会中継の国会議員や官僚の答弁を聞いていればお分かりの通りです。

ちゃんと新型アバルト595の良い部分も書かれている

実にエネルギッシュだ。キーを捻ると、1.4ℓターボは勢いよく目を覚ます。その強烈さは、このサイズのクルマには似つかわしくないほどだ。

右足を踏み込むと、多少のターボ・ラグこそあるものの、3000rpmを超えれば激烈な加速を見せる。その熱烈さは、これよりパワーはあるが大きく重いミニ・クーパーSには足りないものだ。

このようにアバルト500オーナーが思っているアバルト500の良さや気持ちよさも筆者はちゃんと理解している。特にミニ・クーパーSとの比較に関する部分は私もこの筆者とまったく同感です。

アバルト500という車はスペックや日常性、快適性を求めて乗る車ではありません。走って楽しい、非日常的な雰囲気を楽しむ車です。なので、多少荒削りでも構わない。逆にそれが魅力だと感じる人が乗れば良い。そんな割り切りの必要な車です。

プリウスやフィットなど大衆車と同じことをアバルト595に求めてはいけない、そんな車だと思います。

私もアバルト500には不満もありますが、そこがかわいいと思える車

この試乗記で述べられていることを端的にまとめると・・・

それぞれの部品は素晴らしいが、トータルとしてまとまっていない。

こういうことを筆者は述べたいのだと思うのですが、実は私も同じようなことは思っています。

・異様に高いシートポジション
・どうしても最適なシートポジションがとれない
・なぜこんなに乗り心地が悪いのか
・どうしてこんなところが錆びる
・イマドキエンジンキーが必要か?

上げていけばキリがないのも事実。しかし、そういうことを差し引きしてもアバルト500に乗る理由というか魅力がある車であることも確か。

・この小さなボディにこの暴力的なパワー
・ワインディングロードでの小気味良い動き
・運転しているという実感

これらの魅力はプリウスやフィットなどの日本の大衆車には無い魅力。この魅力から先程あげた不満を差し引いてお満足度が高いからアバルト500に乗り続ける。

これがアバルト500の魅力だと思います。

最後にこの試乗記(レビュー)の筆者が皮肉的に書かれた文章を紹介します。

なにしろこれは、キャラクターで売るクルマなのだから。

そうです、私たちのアバルト500が好きな理由は「キャラクター」です。かわいい顔して乗ってみると暴力的。このギャップがアバルト500の魅力なのですから、それはそれで満足度の高い車であると私は思っています。

【引用・参照記事】