iPhone 15の所有者が、BMWのワイヤレス充電器がデバイスを壊すと報告
新しいBMWを運転している場合、新しいiPhone 15をワイヤレス充電するのを控える方が良いかもしれません。
Qi規格のワイヤレス充電は2008年から存在しており、世間一般からは一定の認知と信頼を得ています。
ただし、BMWとiPhone 15の両方を所有している一部の人々の場合、新しいiPhone15系は有線で充電することが賢明かもしれません。
インターネット上のiPhone15の所有者は、BMWの充電パッドが新しいデバイス内のNFCチップを壊していると報告しています。
これにより、非接触決済、特定のデジタルカーキー、およびその他のNFC関連の機能が使用できなくなります。
この問題を経験したユーザーは、充電中に彼らのiPhoneが白い画面を表示し、回復モードに入ると述べています。
再起動した後、ユーザーがNFCを必要とする機能を使用しようとすると、すべてが正常に見えます。
影響を受けたデバイスを持つユーザーは、Walletアプリケーション内で「Apple Payを設定できませんでした」と表示されるエラーメッセージを見ることになります。
現時点では修正方法はないようですが、一部の顧客はエラーが発生した後にAppleが壊れたデバイスを交換してくれたと報告しています。
報道ばかりが先行するが実際の被害者の声は少ない
「私の友達のiPhone 15 Pro MaxがBMWでワイヤレス充電を行った後に故障が発覚しました。
彼はアップルストアへ故障した旨を伝えると、Appleの従業員は修復できないと言いました。
そして、私の友達は返金対応されたと聞いています。」と某フォーラムで書き込みがあります。
しかし、Twitterの中にはBMWによるiPhone15の故障に関するツイートは海外も含めてほぼ見当たりません。
一部のフォーラム内では書き込みが複数あるとのことがTwitter上では書き込まれていますが、それ以外の報告は皆無と言って差し支えはありません。
どうも噂が独り歩きしているようにも思えますが。
この件に関してBMWの対応は「現在調査中」とされていますし、アップル社側は何もこの件について発表はしていません。
よって、どこまでが真実でどこからが嘘なのかは現状はよく分からないということです。
確かに、私もBMW純正のワイヤレス充電器で古いiPhoneを充電したことは何度もありますが、充電速度は遅い、iPhoneが以上に発熱するなどの経験はありますので、BMWのワイヤレス充電器は決して性能が良いとは言えないと思いますが。
技術的な観点でBMWのワイヤレス充電器がiPhone15を破壊する理由を考える
Qi充電とNFCは同じ周波数で動作しないものの、両規格は近距離でのデータ送信という似たような方法を使用しています。
この規格により、デバイスは近距離でデータをワイヤレスで送信できます。
NFCは非常に低い電力周波数で動作します（13.56 MHz）、理論的には充電に使用できるかもしれませんが、最大調整充電率が1ワットしかないため、その機能はかなり制限されるでしょう。
代わりに、NFCの典型的な使用ケースは近接でのデータ送信です。
iPhoneでは、Apple CarKeyとApple Payの非接触決済に使用されています。
一方、Qiは専用の充電規格のその主な目的は、ケーブルを使用せずに充電器とデバイス間で電力をワイヤレスで送信することです。
従来のAppleデバイスは約127.7 kHzで動作し、Qi2規格で15ワットの充電を受け取ることができる新しいAppleデバイスは360 KHzで動作します。
それを考えると、NFCチップがどのようにしてまたはなぜ焼き付いてしまうのかはまだはっきりとわかりません。
Qi充電とNFCチップは、電話の異なる部分にある2つの別々のアンテナを使用しており、おそらくiPhone 15でもそれぞれのアンテナの位置は同じままでしょう。
つまり、iPhone15の構造的に過去のNFCチップ搭載のiPhoneと同じ構造をしていると思われますので、これまで故障することなく充電可能だったものが、急に故障の原因となることはあまり想像ができません。
私も先日iPhone15 Proを購入したばかりですので、当分はBMWでのワイヤレス充電は、使わない方が良いのかな？とは思いますが、正直この件に関してはあまり信頼性がある情報とは思っていません。
【引用・参照元】
BMW owners are reporting that their brand new iPhone 15s are unable to use Apple Pay and CarKey after wirelessly charging in their cars.
