BMW X1、2シリーズアクティブツアラー Idrive9BMWの特徴の1つに社内インフォメーションシステムとして存在するiDriveがありますが、ここに来てiDriveの進化及び搭載モデルごとに異なったiDriveが採用される模様です。

BMWは最新のiDrive9をX1 U11、2シリーズなどコンパクトカーに順次搭載

BMWは新型のiDrive9を発表し今後発売される車種に順次搭載予定

BMWは、ヨーロッパで一連のアップデートを発表しました。

その中で、iDrive 9の導入が注目すべきもので、これはX1 U11のすべてのバージョン、EVのiX1にも影響を与えます。

さらに、2シリーズ アクティブツアラー U06もQuickSelect機能を備えた最新のインフォテインメントテクノロジーに切り替わります。

この変更は、2023年11月以降に製造される車両に適用されます。

Androidオープンソースプロジェクト(AOSP)ソフトウェアをベースにしたOperating System 9は、再設計されたホーム画面を備え、よく使う機能への迅速なアクセスを提供します。

ナビゲーションマップまたは個別に構成可能なグラフィックを常に表示し、機能アイコンは画面の運転席側に垂直に配置されます。

ユーザーは垂直にスワイプすることで、1つの機能から別の機能に移動できます。

この直接的なアクセスにより、サブメニューをナビゲートする手間が省かれ、よりスマートフォンのような体験が可能となります。

3シリーズ以上のシリーズは順次iDrive8.5に以降しiDrive9はコンパクトカー専用へ

iDrive 9は、BMWが社内で開発したもので、他のコンパクトカーにも導入されます。

たとえば、今年の終わりまでにデビューする新型X2 U10は、間違いなくこのインフォテインメントシステムを使用するでしょうし、論理的には2024年にいつか登場する次世代の1シリーズでも同様のことが言えるでしょう。

BMWはまた、新しい2シリーズ グランクーペ F74を開発中で、これも最新のテクノロジーを搭載するでしょう。

一方、3シリーズ以上の大型モデルについては、おそらくすべてが最終的にiDrive 8.5に移行するでしょう。

2025年には、最初の”Neue Klasse”モデルがiDrive 10を導入し、平行四辺形の形状のスクリーンとダッシュボード全体に広がるヘッドアップディスプレイが提供されるでしょう。

一方、X1/iX1 U11および2シリーズ アクティブツアラー U06も、BMW ConnectedDriveストアからのオプションとして、2023年11月からBMW Digital Premiumを利用できるようになります。

ドイツでは、月額9.98ユーロかかりますが、2024年中頃からは年間99ユーロの年会費でも提供されます。

購入前に試すことができる無料の3か月間のトライアル期間もあります。

BMW Digital Premiumには、追加のサードパーティアプリ、改善されたナビゲーション機能、AirConsoleカジュアルゲームも含まれています。

iDrive9は不評のiDrive8及び8.5のリニューアル版で本命はiDrive10

現状のiDrive8及びiDrive8.5の評判はあまり良くない模様です。

徹底的に物理的なボタンを廃止しディスプレイに操作系を移行したことで、例えば、エアコンの温度設定がこれまで1アクションで操作できたものが、複数のアクションが必要になり操作性が改悪されたというのが現状の評価です。

これを改善するためにiDrive9が開発され、ディスプレイ上に使用頻度の高いボタンを表示させることで操作性の改善を行っていると考えられます。

ただし、この改善はコンパクトカーに限定されます。

なぜならば、モデルチェンジのタイミング的に3シリーズ以上のシリーズは、新型のシャシーであるNeue Klasseに順次移行するタイミングであり、そこにはiDrive10が搭載されることが決まっているからです。

つまり、早い次期にフルモデルチェンジが行われるコンパクトカークラスには、早期にiDrive9を搭載しすることで操作性を改善させますが、3シリーズ以上のシリーズに関しては、フルモデルチェンジのタイミングでiDrive10に移行することが決まっているため、新たな投資は行わない、という意図であると思われます。

よって、iDrive10が登場するまではiDrive8、iDrive8.5、iDrive9が混在する形で各シリーズが販売されることになります。

【引用・参照元】