BMWがピックアップトラックを作れば売れるのか?アメリカではピックアップトラックが非常に人気であり、その理由は多岐にわたります。今回テスラがサイバートラックを発売し、注目を集めていますが、もしBMWがピックアップトラック市場に参入すれば売れる可能性があるのか?を考えます。

アメリカでピックアップトラックの人気が高い理由

BMWがピックアップトラックを作れば売れるのか?アメリカのクルマ市場でピックアップトラックが非常に人気があり、アメリカの新車販売におけるピックアップトラックの割合は約6割(ピックアップトラックSUV)となります。

その理由は、その汎用性と経済的メリットにあります。

農業や建築、日常の足としての使い勝手、そしてアメリカの文化的背景に根ざした需要が、ピックアップトラックの人気を支えています。

また、アメリカにおけるガソリン価格が安いことからも大型ボディ、大排気量エンジンであるピックアップトラックは維持することに関してもコストパフォーマンが高い1台となります。

なぜなら、ピックアップトラックが持つ高いリセールバリューや耐久性により、資産としての価値も高まっています。

そして、ピックアップトラックはラダーフレーム構造により、比較的安価に車を製造することが可能であり、その分において自動車メーカーでは収益性が高い車種であることも、自動車メーカーが販売促進していることも理由になると思われます。

BMWが過去に試作したピックアップトラック

BMWがピックアップトラックを作れば売れるのか?BMWは過去にピックアップトラックの試作を3度行ってきました。

最初は1986年に登場したE30 M3ベースのピックアップトラックで、当初はM3と同じくらいの幅広で四角いフェンダーを持っていませんでした。

エンジンは当初192馬力の4気筒エンジンでしたが、後にM3のS14エンジンに置き換えられました。

これは新しいM3の宣伝として登場しましたが、一台しか製造されませんでした。

BMWがピックアップトラックを作れば売れるのか?次に、2011年にはE93 M3ベースのピックアップトラックがエイプリルフールのジョークとして登場しました。

しかしながら、このモデルは実際に450キログラムの積載能力を持ち、M3のワイドボディと420馬力のS65 V8エンジンを搭載していました。

BMWは一台しか生産しなかったものの、南アフリカでこのモデルを再現する試みがあり、より洗練されたデザインとOEM風のブラックベッドライニングが特徴でした。

BMWがピックアップトラックを作れば売れるのか?最後に、2019年にはBMW X7 G07 ピックアップトラックが登場し、これは先行する2つの試作モデルとは異なります。

BMW X7 G07のピックアップトラックはBMWの最大のSUVをベースにし、BMWミュンヘン工場の職業訓練生12人が手がけました。

車体がピックアップ形状に変更され、リアエンドがほぼロールスロイスのような雰囲気を醸し出しています。

このモデルは、7人乗りSUVのまま2列のシートを保持しつつ、1.4メートル(55インチ)のベッドを備え、テールゲートを下ろすことで2メートル(78.7インチ)まで延長可能です。

その独自性とリアルなBMWのラグジュアリーピックアップのイメージを追求しました。

これらの試作モデルが量産に至らなかった理由として、BMWのブランドイメージやピックアップトラック市場への適合性が考えられます。

テスラ サイバートラックと比較してBMWのピックアップは売れる可能性は?

テスラがサイバートラックを販売開始し、ピックアップトラック市場に新たな波を巻き起こしています。

一方で、BMWがピックアップトラック市場に参入すれば、テスラとどのように競争することができるのか?

BMWがピックアップトラックを発売した場合、先進的なテクノロジーや高級感あふれるデザインがBMWのブランド価値を反映するでしょう。

また、過去のピックアップトラック試作の経験を生かし、市場ニーズにより適したモデルを提供することが期待されます。

サイバートラックが持つエレクトリックテクノロジーと比較して、BMWの持つパフォーマンスやクオリティに焦点を当て、幅広い顧客層にアピールすることができれば、BMWのピックアップトラックは成功する可能性があります。

ただし、アメリカ市場の好みや需要を的確に把握し、テスラとの差別化を図ることが鍵となるでしょう。

【引用・参照元】