以前取り付けたカワイ製作所製のストラットタワーバーを外すことにしました。
アバルト595用カワイ製作所のストラットタワーバー
以前アバルト595Cに取り付けたカワイ製作所製のストラットタワーバーは、価格が安いことや取り付けの簡単さから選びました。
アバルト595系のボデイ剛性はドイツ車などから比べると非常に弱い印象が強いので、ストラットタワーバーを取り付けることでボディ剛性をUPさせることが目的でした。
実際にストラットタワーバーを取り付けたことで、ボディが固くなった印象を得ることが出来たことでフロントサスペンションが積極的にストロークしている感触を得ることが出来ます。
そういう利点と共にデメリットが有ることも判明し、特にステアリングから伝わるエンジンの振動は取り付け当初から気になっていました。
ステアリングの振動とサスペンションのストロークのどちらを優先するのかは好みの問題だと思いますが、個人的には気持ちよく走れる方を優先するということでサスペンションのストロークを優先していました。
今回ストラットタワーバーを外した原因は乗り心地
カワイ製作所製のストラットタワーバーを取り付けて半年程度経過しましたが、長期に渡ってストラットタワーバーを取り付けたアバルトに乗ったことで新しい気付きがありました。
それはボディ剛性がUPしたことで特に低速時における路面からの突き上げが気になりました。
自宅周辺の道路は数回の道路工事の影響でアスファルトが継ぎ接ぎだらけなのですが、その周辺を走るとボディ全体が揺れる傾向が強くなりました。
元々ホイールベースが短い車なのである程度路面状況が悪い道を走るとボディが揺れる傾向がある車ですが、今まではその揺れ(突き上げ)をボディ全体でイナしていたのだと思います。
しかし、ストラットタワーバーを取り付けたことでボディ剛性がUPし、サスペンションだけではイナしきれない入力がボディ全体に伝わっている感じだと思います。
このイナしきれないボディの揺れは低速時に顕著ですが高速道路においても感じることが出来ることを考えると、ボディ剛性とサスペンションのバランスが合っていない感じでしょうか?
そこで今回一度ストラットタワーバーを外すことで、ボディの揺れ(突き上げ)感の変化を観察することにした、という訳です。
ストラットタワーバーとボディの揺れの相関関係
今回アバルト595Cからストラットタワーバーを外し、改めてその状態で数十キロ走ってみましたがこれまで感じていたボディの揺れは大幅に解消されることが確認出来ました。
その代わりステアリングのダイレクトさは少しダルな感じに戻ったことも感じることが出来ました。
また今回ストラットタワーバーを外し際に気づいたこととして、写真の様にエンジンとストラットタワーバーのクリアランスはかろうじて確保出来ていますが、逆にボンネットとのクリアランスが確保できていなかったことが判明しました。
正確にはボンネットの防音シート?とストラットタワーバーが一部干渉していることが分かりましたので、前段で述べたステアリングの振動はこれが原因なのかもしれません。
また再三指摘しているボディの揺れにも防音シートとの干渉が影響しているのかもしれませんが、影響としては軽微だと思います。
アバルト595系もシリーズ3以前とシリーズ4とでは、明らかにボディー剛性の強さが違う(シリーズ4の方がボディー剛性が高い)ので、シリーズ3同様のボディを補強するのは得策ではないのかもしれません。
ストラットタワーバーの装着の効果はあるのか?ということはハッキリとお伝えすることは出来ませんが、個人的にはサーキットなどを走ることがないのであれば、ストラットタワーバーは無くても良いのかな?と今回の実験で思いました。
車の機能的なカスタマイズはやはり難しく、今回の様に採ったり付けたりだけでは判断することは出来ません。
もっと他の部分も強化すれば今回の件も解決することが出来たかもしれませんが、そこまでの時間と費用は掛けられませんので、今回はストラットタワーバーを外した方が個人的な車の好みに近づけたという結論だと思います。