マツダが「MX-6e」と「MX-7e」という新たな名称を商標出願したことで、かつてのMX-6復活や新型スポーツカーとの関係に注目が集まっています。ただし、商標が出願されたことと、その名称を使った市販車が登場することは同じではありません。過去を振り返ると、MX-6は実際に販売されたモデルですが、MX-7は約20年前にも商標出願されながら市販車には使われませんでした。そこで今回は、今回のMX-6e・MX-7eと過去の商標履歴を整理し、それぞれの名称が持つ意味を考えてみます。
- ✅️MX-6eは日本・EU・米国などで商標出願
- ✅️MX-7は2006年にも米国出願、市販車名には不採用
- ✅️商標出願だけではMX-6復活・新型EVを断定できない
マツダがMX-6e・MX-7eを商標出願
2026年8月、日本ではマツダによる「MAZDA MX-6e」と「MAZDA MX-7e」の商標出願が公開されました。いずれも自動車を含む第12類で出願されています。
その後、MX-6eは欧州連合知的財産庁にも出願され、9月2日には米国でも出願されています。米国では現時点で登録済みではなく、出願手続き中の段階です。また、ペルーではMX-6eに加えてMX-7eの商標も確認されています。
つまり、今回の動きは一つの国だけで名称を押さえたものではなく、MX-6eについては複数市場で商標保護を進めている点が特徴です。一方、MX-7eは確認できる地域がMX-6eとは異なっており、両者が同じ目的で出願されたとまでは判断できません。
MX-6は実際に存在したマツダの2ドアクーペ
出典:mazda.comより
MX-6は、マツダが1987年から1997年まで生産した2ドアクーペです。2世代が存在し、2代目では2.5リッターV6エンジンも設定されました。フォードとの協業によって開発されたプラットフォームを使用し、フォード・プローブとも関係の深いモデルです。
商標の面でもMX-6には長い履歴があります。米国では「MAZDA MX-6」が過去に複数回登録されましたが、現在は失効しています。一方、EUでは1997年に出願された「MX-6」が現在も有効な登録として残っています。
そのためMX-6eは、まったく新しい数字を組み合わせた名称ではなく、マツダが実際に市販車へ使用し、地域によっては現在も商標を維持している「MX-6」に「e」を加えた名称ということになります。
MX-7は約20年前にもマツダが商標出願していた
2006年に米国でMX-7を出願
MX-7は市販車として使われたことのない名称ですが、マツダにとって今回初めて登場した名前ではありません。2006年1月、マツダは米国で「MX-7」を自動車やエンジン、サスペンション、トランスミッションなどを対象として商標出願しています。
このMX-7は最終的に市販車へ使われず、商標も放棄されています。したがって、過去にMX-7という名称が出願されていた事実だけを根拠に、当時MX-7という新型車の発売計画が存在したと断定することはできません。
MX-1からMX-9まで多くの名称を押さえていた
さらに興味深いのは、当時マツダがMX-7だけを単独で出願していたわけではない点です。同じ時期にはMX-1、MX-2、MX-3、MX-4など複数の「MX+数字」の名称が米国で出願されています。
この履歴から分かるのは、自動車メーカーの商標出願には将来の商品名候補を広く確保する目的もあり得るということです。今回のMX-7eについても、商標の存在だけで市販化を意味すると考えることはできません。
MX-6e・MX-7eの「e」が持つ意味
MAZDA6eとCX-6eはいずれもバッテリーEV
出典:MAZDA6e プレスリリース newsroom.mazda.comより
今回の名称でもう一つ注目したいのが、末尾に付けられた「e」です。マツダはすでに欧州などで「MAZDA6e」を展開しており、2026年には新型SUV「MAZDA CX-6e」も発表しています。両車はいずれもバッテリーEVです。
この実例を見る限り、「e」が付いたMX-6eとMX-7eが電動化と関係する名称である可能性はあります。ただし、商標の指定商品には自動車やその部品などが記載されているだけで、パワートレインまでは定められていません。
商標だけではBEVか別の電動車かは分からない
そのため、MX-6eやMX-7eを「新型EV」と断定する材料は現時点ではありません。MAZDA6eやCX-6eの命名から電動車を連想することはできますが、BEVなのか、別の電動パワートレインなのか、あるいは実際に市販車名として使用されるのかは未発表です。
商標出願だけでMX-6復活や新型スポーツカーとは言えない
MX-6eという名称を見ると、過去の2ドアクーペMX-6の復活を期待したくなります。また、MX-7eはRX-7を連想させる数字でもあります。しかし現在確認されている商標情報には、ボディ形状、駆動方式、エンジンやモーター、発売時期などを示す情報はありません。
特にMX-7については、約20年前にも商標出願されながら実際の車名には採用されなかった履歴があります。この事実は、今回の商標を見るうえでも重要です。
私が今回の動きで注目するのは、新型スポーツカーの存在を示す証拠というより、マツダが再び「MX-6」「MX-7」という数字を含む名称の権利確保に動いている点です。そこに現在の電動車で使われている「e」が組み合わされたことが、従来の商標とは異なるポイントです。
MX-6e・MX-7e商標から分かること
MX-6eは、過去に実在したMX-6の名称に「e」を組み合わせた商標で、日本だけでなく欧州や米国など複数の市場で出願されています。一方のMX-7eは、市販車として使われたことはないものの、その元になるMX-7という名称自体は約20年前にもマツダが商標出願していました。
現段階で確定しているのは、マツダがこれらの名称を商標として確保する動きを進めていることです。MX-6の復活、新型スポーツカー、EVの車名といった具体的な商品計画はまだ確認されていません。今後、他地域での商標出願やマツダの商品計画と結び付く情報が出てくるかが、MX-6e・MX-7eの意味を判断する材料になりそうです。
Reference:carbuzz.com
よくある質問(FAQ)
Q1. マツダMX-6e・MX-7eは新型車の正式名称ですか?
現時点では新型車の正式名称とは発表されていません。確認されているのは、マツダがMX-6e・MX-7eを商標として出願している事実です。商標出願だけでは、市販化や正式な車名への採用は確定しません。
Q2. マツダMX-6は過去に実在したモデルですか?
MX-6は1987年から1997年まで生産された2ドアクーペです。2世代が存在し、2代目には2.5リッターV6エンジン搭載車も設定されました。今回のMX-6eは、過去に実際の市販車へ使われた名称に「e」を加えた形です。
Q3. マツダMX-7という市販車は存在したのですか?
MX-7という名称の市販車は存在していません。ただし、マツダは2006年に米国でMX-7を商標出願していました。この商標は市販車名として使われることなく、最終的に放棄されています。
Q4. MX-6e・MX-7eの「e」はEVを意味するのですか?
マツダが現在展開するMAZDA6eとCX-6eはいずれもバッテリーEVですが、MX-6e・MX-7eについてパワートレインは発表されていません。そのため、「e」から電動化との関係は考えられるものの、BEVとして市販されるとは断定できません。
Q5. MX-6eの商標出願はMX-6復活を意味しますか?
商標出願だけではMX-6の復活を意味しません。ボディ形状、パワートレイン、発売時期などの商品情報は発表されておらず、新型スポーツカーとして登場することも現時点では確定していません。




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