新型のBMW MINI F66のフルモデルチェンジは2023年末または2024年初頭に行われる予定ですが、エンジン車に関してはフルモデルチェンジというよりビッグマイナーチェンジという意味合いが強そうです。

今回初めてガソリン車の新型BMW MINI F66がスクープされる

BMW MINIのEV(電気自動車)エースマンのテスト車両のスクープ写真

新型のBMW MINIはガソリン車系のG56とEV(電気自動車)系のJ01の2つの車が発売されることになっています。

これまでブログでお伝えした車はほぼEV系のJ01型のBMW MINIでしたが、今回初めてガソリン車のBMW MINI G66型がスクープされました。

スクープされたと言ってもこれまでお伝えしてきたEV系のJ01型のBMW MINIと外見はほぼ同じデザインになっていますが、その成り立ちは別々です。

EV系のJ01型のBMW MINIは新型のEV専用シャシーで1から開発されたモデルですが、ガソリン車のBMW MINI  G66系はベースモデルが現行型のF56からの進化系になります。

しかし同じ新型BMW MINIとして発売する以上同じデザインにしなければいけない(完全には同じデザインにはならないかもしれない)ので、この2台はほぼ同じデザインで発売されることになります。

なぜガソリン車のBMW MINI F66はフルモデルチェンジではないのか?

BMW MINIのEV(電気自動車)エースマンのテスト車両のスクープ写真

なぜガソリン車のBMW MINI G56はフルモデルチェンジではなく現行型のBMW MINI F56のビッグマイナーチェンジ版なのか?

それは今後BMW MINIの主力車種がガソリン車ではなくこちらの記事で紹介しているエースマンを基本としたEVへシフトすることになるからです。

BMWブランドでは緩やかにガソリン車からEV車へシフトしていますが、BMW MINIに関しては一気にEV車へシフトする方針のようです。

よって先行きが長くないガソリン車には大きな開発費を投入することが出来ないため、現行型のBMW MINI F56をビッグマイナーチェンジして新型BMW MINI G56へ変身させることになったのです。

欧州では車のEV化の波が一気に来るような勢いですが、欧州と中国以外ではまだまだガソリン車が主役です。

よってBMW MINIを一気にEV車へ一本化するのは販売台数が減少する恐れがあるので、ガソリン車とEV車を併売しつつEV車へシフトする戦略だと思われます。

しかしガソリン車のBMW MINI G56も外見、内装などはほぼJ01 EV版BMW MINIと同じに改良しますので、多くのBMW MINI G66の購入者はそのことには気づかないと思われます。

BMW MINI F66 エンジン車のエンジンは全てマイルドハイブリッド

新型BMW MINI G66のエンジンは基本的には現行型のBMW MINI F56と同じです。

  • 1500cc3気筒ターボエンジン
  • 2000cc4気筒ターボエンジン
  • 2000cc4気筒ターボエンジン(JCW仕様)

このようにエンジンラインナップは今まで通り3種類になりますが、全てがマイルドハイブリッド仕様に変更されます。

これは欧州の厳しい排ガス規制基準をガソリン車でクリアするための対策になりますので、マイルドハイブリッド化は必須です。

日本に導入される場合もガソリン車は全てマイルドハイブリッド車になると思われます。

新型BMW MINI G66が2023年または2024年に発売されてから何年間ガソリン車が製造されるかは非常に不透明ですので、日本に導入されるモデルにもし6速MT仕様が設定されるとしたらそれが最後のガソリン車+マニュアルトランスミッション車のBMW MINIになることは確かです。

今後はBMW MINIはEV化されていくことを考えると最後のガソリン車であるBMW MINI G66はビッグマイナーチェンジ版だったとしても貴重な1台となる可能性は高いと思います。

【引用・参照元】