アバルトのオーナーにとって、車内のスピーカーやツイーターリングのアップグレードは小さなカスタマイズですが、音質や見た目を大きく左右します。
しかし純正品は高価で、特に「ただの輪っか」に1万4,000円以上をかけることに疑問を感じる方も多いでしょう。
そんな中、DIYでフロントドアスピーカーリングを自作することでコストを抑える方法があります。
今回は、アバルトのドアスピーカーリングを自作した成功例と、ツイーターリングが最終的に純正品に落ち着いた理由について解説します。
アバルトのスピーカーリングの純正価格とDIYの魅力
アバルトの純正スピーカーリングの価格は、ツイーターリング(アッパー)が6,480円、スピーカーリング(ロア)が7,992円で、合計すると14,472円になります。
一方、DIYで工夫して自作する場合、100円ショップの商品を利用すれば1/100のコストで済ませられる可能性があります。
このコストの差が、DIYに挑戦するきっかけになるのです。
ドアスピーカーリングを自作する手順
ドアスピーカーリングの自作には、ダイソーの108円で購入できるザルを使用します。
直径15cmのザルがアバルトのドアスピーカーリングにぴったりなサイズであることから、コストを抑えつつも見た目の仕上がりを目指したDIYが可能です。
ここではその手順を簡単に説明します。
手順:
- ザルの選定とカット
ダイソーのザルの直径がドアスピーカーに合うことを確認し、必要なサイズを確保します。ニッパーを使い、メッシュ部分と縁を分離します。 - 貼り付け作業
エーモンの車内小物用両面テープを使用してスピーカーリングを固定します。このテープは強力で、DIY初心者でもしっかりと貼り付けられます。 - 調整と仕上げ
両面テープの白色が目立つ場合があるので、黒色や薄めのテープに変更することも検討します。
この作業により、フロントドアスピーカーリングの自作が完了します。
ドアスピーカーリングの自作結果と課題
ドアスピーカーリングのDIYは、コスト削減と見た目の向上において期待以上の成果を得られる方法です。
しかし、両面テープが白いために目立つ場合もあるため、細かい仕上がりにこだわる場合には黒色の両面テープが適していると言えます。
また、DIYで作成したスピーカーリングはコストを大幅に抑えることができ、満足度が高い結果となりました。
ツイーターリング(アッパー)の自作が難しい理由
ツイーターリングのDIYは、スピーカーリングのDIYほど簡単ではありません。
その理由として、直径が小さく7cm程度のサイズが求められる点が挙げられます。
ダイソーなどの100円ショップで7cmのザルを探すのは難しく、今回は代わりに「茶こし」を使用しました。
手順:
- 茶こしのカットと調整
茶こしのメッシュ部分と縁を分離し、ツイーターに合わせるために形を整えます。しかし、茶こしの縁がスピーカーの設置面と平行でないため、ペンチで突起を潰して平面に整えます。 - 両面テープで固定
ドアスピーカーリングと同様に両面テープで貼り付けますが、ツイーターは視界に近いためテープの白色がさらに目立ちやすく、仕上がりに影響を及ぼします。
ツイーターリングのDIYでの問題点
DIYによるツイーターリングでは、以下のような問題が生じました。
- 茶こしの輪っか部分の接合が目立ち、見た目に違和感が生じます。また、茶こしの金属質が安価に見えてしまうため、スピーカーリングとしての光沢や美観が損なわれます。
- ドアスピーカーは遠目から見るために両面テープの存在は目立ちませんが、ツイーターは視界に近いため、白色の両面テープがどうしても目立ってしまい、DIYによる仕上がりに満足できない結果となりました。
純正品のツイーターリングを選んだ理由
最終的に、ツイーターリング(アッパー)は純正品を購入することになりました。
フィアット純正の500クロームスピーカーリングセット(アッパー)は、デザインが美しく、スピーカーにしっかりとフィットします。
純正品のメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- 美しい仕上がり
純正品はクロームの光沢が美しく、DIYでは再現できない上質感があります。 - 耐久性の高さ
純正品は高品質で、長期間の使用に耐えるように設計されています。
このような理由から、最終的にはツイーターリングに純正品を採用することが最善と判断しました。
DIYと純正品を組み合わせるメリット
ドアスピーカーリングをDIYで自作し、ツイーターリングに純正品を使用することで、コストを抑えながらも満足度の高い結果を得ることができました。
DIYと純正品の組み合わせにより、見た目や機能性に妥協せず、バランスのとれたアバルトのカスタマイズを実現しています。
アバルトのスピーカーリングは、コストをかけずに自作する方法と、純正品を購入する方法のどちらも検討する価値があります。
ドアスピーカーリングはDIYで満足のいく仕上がりが得られた一方で、ツイーターリングは視認性や仕上がりの観点から純正品が最善の選択となりました。
コストパフォーマンスと見た目の仕上がりを両立させるためには、DIYと純正品の組み合わせが非常に有効です。
アバルトオーナーにとって、費用を抑えながらも愛車のカスタマイズに挑戦する一つの参考になるでしょう。