私は初めてのイタリア車としてアバルト500 シリーズ3のベースグレードを半年落ちの試乗車を新古車として購入しました。
私が過去に乗り継いだどの車とも違う刺激を味わうことができました。
また、合わせてイタリア車の洗礼を受けるという刺激も味わうこともできましたが。。。
さらなる刺激を求めるカスタマイズと、イタリア車の洗礼を受けて改善するカスタマイズ。
どちらも、私のこだわりポイントになるカスタマイズを紹介させていただきます。
アバルト500シリーズ3とは|モデルの変遷とベースグレードの位置づけ
アバルト500は、フィアット500をベースに高性能化されたコンパクトスポーツモデルです。
日本では2009年に初代モデルが導入され、その後改良を重ねながらシリーズ1、シリーズ2、シリーズ3へと進化してきました。
小さな車体にターボエンジンを組み合わせ、日常域でも走りを楽しめる点が特徴です。
アバルト500とは?2016年ごろのグレード構成と基本スペック
購入当時(2016年ごろ)の日本市場におけるアバルト500系は、従来の「アバルト500」という車名から、「アバルト595」シリーズへと整理されていました。
ラインアップは主にベースグレードの595を中心に、装備や走行性能を高めた複数の派生グレードで構成されています。
当時の基本構成は、
- アバルト595 ベースグレード
- 内外装の質感を高めた595 Turismo(唯一オープンモデルを設定)
- 足まわりやブレーキを強化した595 Competizione
という位置づけでした。
いずれのグレードも1.4L直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力は135PSから180PSまで段階的に設定されています。
トランスミッションは5速MTまたはシングルクラッチ式AT(MTA)が用意され、駆動方式はいずれもFFです。
この時代のアバルト500系は、共通のボディと基本構造を使いながら、エンジン出力や足まわり、内装装備によって明確なキャラクター分けがされていたのが特徴です。
コンパクトなサイズ感と軽量な車体を活かし、グレードごとに異なる「走りの味付け」を選べる点が支持されていました
アバルト500シリーズ3の特徴
シリーズ3は2016年前後から展開された世代で、外観デザインの整理や内装の質感向上、インフォテインメントの刷新などが主な改良点です。
基本的なメカニズムは従来型を踏襲しつつ、日常での使いやすさと完成度が高められています。
派手な変更よりも熟成を重視した世代と言えます。
私の愛車:アバルト500シリーズ3 ベースグレード
私が所有しているのは、アバルト500シリーズ3のベースグレードです。
上位グレードに比べ装備はシンプルですが、その分クルマの挙動が分かりやすく、アバルトの基本的な走りを素直に味わえます。
アバルト500シリーズ3は、初代から続く走りの個性を維持しながら、使い勝手と完成度を高めた世代です。
ベースグレードでもアバルトらしさを十分に体感できる点が、大きな魅力だと感じています。
アバルト500 シリーズ3 レビュー:刺激と日常性のちょうどいい関係
アバルト500 シリーズ3の走りのキャラクター
アバルト500 シリーズ3は、コンパクトスポーツらしい軽快さを軸にした走りが印象的です。
車体が軽く、アクセル操作に対してクルマが素直に反応するため、速度域が高くなくても運転の楽しさを感じやすい構成になっています。
絶対的なパワーを誇るタイプではありませんが、エンジンを回して走る楽しさが前面に出ており、ドライバーの操作がそのまま挙動に表れる感覚があります。
日常使いで感じるアバルト500シリーズ3の立ち位置
シリーズ3は、スポーツ性を強く打ち出しながらも、街中での使用を現実的に考えたバランス型のアバルトだと感じます。
サイズが小さいため取り回しが良く、狭い道や駐車場でも扱いやすい。
一方で、走行中は常にクルマとの対話があり、単なる移動手段に留まらない存在感があります。
静粛性や快適性よりも、運転体験そのものを重視する人に向いたモデルです。
他のコンパクトスポーツとの違い
同じコンパクトスポーツでも、MINIのようなドイツ車が剛性感や精密さを重視するのに対し、アバルト500 シリーズ3は感覚的な楽しさを優先しています。
操作に対する反応やエンジンの鼓動感など、数値では表しにくい要素が強く、クルマを操っている実感を求める人に刺さる性格です。
アバルト500 シリーズ3:こだわりのカスタマイズのポイント
アバルトは刺激の強い車ですが、刺激は慣れてしまうとより大きな刺激を求めてしまいます。
よって、アバルト沼にハマるとカスタマイズが止まらなくなります。
また、アバルトの面白いところは走りの刺激は強いですが、現代の車としての機能や装備には不満を抱く場合もあります。
この走りの刺激と機能、装備の不満はトレードオフになっていますので、私はその両方についてカスタマイズを行っています。
フットレストが小さすぎる
アバルトの右ハンドル車の足元は極端に狭い構造になっている関係で、マニュアルミッション車の場合はフットレストに左足を置くことが難しい。
私は運転する際は左足を意識しておかないと、フットレストに足を乗せることができませんでした。
そこで、OKUYAMA製のアルミ製フットレストという商品を購入して取り付けています。
このフットレストは純正のフットレストより少し幅広く作られているだけですが、そのおかげで左足が迷子になることがなくなります。
アルミ製シフトノブは夏は灼熱、冬は極寒
この頃のアバルトにはアルミ製の丸いシフトノブが付いていましたが、見た目はレーシーな感じがしてアドレナリンをアップさせる効果があります。
しかし、夏は車内温度の上昇と共に触ると火傷するのでは?と思うほどに熱くなります。
また冬は逆に冷間時にはこれも低温火傷するのでは?と思うほどに冷たくなる。
日本の気候ではアルミ製のシフトノブは実用的ではないと思われましたので、MOMOの革製のシフトノブに交換しています。
ドライビンググローブと革のシフトノブが日本では相性が良いと思います。
ブーストメーターは視覚を遮ります
右ハンドル車のアバルトには、ダッシュボードから伸びるブースト計があります。
無理やり取り付けた感が満載ですので、取り外すのが良いと思います。
実用上も左前方の視覚を遮る(目線に入る)ことで集中力を阻害します。
私はブーストメーターの移設キットを使いましたが、車は正常に動作しますので取り払ってしまうだけでも問題ありません。
ぴょんぴょう跳ねる足回りが気になる
アバルトのサスストロークは驚くほど短い。
その割には足回りのセッティングは秀逸だとは思いますが、やはり限界点は低めです。
細かい路面の凹凸は拾いきれないために跳ねることも多い。
そして、大きな凹凸で直ぐに底づきすることにもなります。
アバルト向けの車高調はいろいろありますが、私はスピリット製の車高調を取り付けていました。
スピリット社は元アラゴスタ社のエンジニアが立ち上げたメーカーとのことで、アラゴスタクオリティを低価格で味わうことができます。
スピリット製の車高調でアバルトの乗り心地は激変しますし、ワインディングでは回頭性がさらに良くなります。
シートポジションが決まらない問題
私は身長180cmですが、どうしてもシートポジションがしっくりこない。
シートの高さが高すぎるため、軽トラックを運転しているようなポジションが原因です。
ベーシックグレードのシートを下げるアダプタもアフタパーツメーカーから販売されていますが、それでもシートの高さは2cmも下がりません。
そうなるとシートごと交換することになりますが、私はレカロシート+スーパーローポジションレールで3cm低くなりました。
そのおかげでかなりシートポジションが改善できました。
アバルトのカスタマイズは、走りと実用性の両方を楽しむことができます。
私は峠を少し流す程度なので、走りは少なめ、実用性の高いカスタマイズが多めです。
走りとカスタマイズの両方を味わえるのがアバルトという車の不思議な魅力です。












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