(出典元:http://www.hakko-group.co.jp/tps/abarth/2012/10/-500500c.html)
私が本当に欲しかったのは、「アバルト500C グリージョレコード」の右ハンドル、マニュアルトランスミッション仕様のオープンカー。
このモデルは、日本で2012年に限定30台のみ販売された特別仕様車です。
手に入れたいと思って中古車市場を探していたのは2015年の年末。
それから約3年が経過していました。
グリージョレコードは、アバルトファンにはたまらない一台。
エクステリアも魅力的で、走行性能も優れており、スポーティーなドライビング体験が楽しめる仕様です。
しかし、日本市場には右ハンドル・マニュアルトランスミッションが用意されていないため、入手は非常に困難です。
なぜ「右ハンドル・マニュアルトランスミッション」が欲しかったのか?
そもそも、アバルト500Cはオープンカーでありながら、スポーティな走りを実現したモデルです。
日常的な運転で使いやすい右ハンドルと、走行の楽しさを高めるマニュアルトランスミッションの組み合わせが理想でした。
日本では一般的にオープンカーの右ハンドル仕様は少なく、さらにアバルト500Cに至ってはマニュアルトランスミッションの右ハンドルモデルは存在していませんでした。
オープンカーでありながらアバルトブランドのスポーティさを楽しみたい、そんな私にとって、この組み合わせの仕様が販売されなかったのは非常に残念でした。
限定モデル「グリージョレコード」を手に入れるための挑戦
アバルト500Cの右ハンドル・マニュアル仕様を求める中で、いくつかの方法を検討しました。
- 並行輸入でイギリスから購入
並行輸入車を扱う業者はあり、ネット上でも見つかります。しかし、ほとんどが左ハンドルで、右ハンドル仕様の車両は稀です。また、並行輸入車は、オーナーの管理状態が分かりにくく、走行距離が日本国内の中古車に比べて多い傾向があるため、メンテナンスコストも高くつく可能性がありました。さらに新車価格と比べると、並行輸入車の購入は予算的にも厳しい選択肢でした。 - 中古車市場での入手を待つ
並行輸入の困難さから、中古車市場での入手に期待をかけました。限定30台という希少さから、ほとんど市場には出回らないと思われたこのモデルでしたが、中古車情報アプリに登録して約1週間で東京の中古車専門店に「アバルト500C グリージョレコード」が新着として出てきたのです。30台限定販売にもかかわらず、思いのほか早く情報が入ったことには驚きました。
欲しい条件に近づいたものの、購入に踏み切れなかった理由
3年落ち、4万キロで258万円(諸費用込みで290万円)という価格でした。
新車価格が329万円であるため、3年で約2割程度の価格減少で済んでいるのは、さすが国内30台限定モデルといえます。
リセールバリューの高さが示されており、手に入れる価値が十分にありました。
しかし、購入にあたって問題となったのは、ボディカラーとメーター仕様でした。
- ボディカラーの好み
希望していたのは赤、白、グレーのいずれかのカラーでしたが、グリージョレコードは「ガンメタ」と呼ばれるグレー調のカラー。この色味には個人的な好みが合わず、他に選択肢があればと感じました。 - メーターのデジタル仕様
2015年以降のモデルからは、アバルト500やフィアット500SにTFT液晶メーターが標準搭載されており、視認性やデザイン面で非常に魅力的です。しかし、グリージョレコードはそれ以前のモデルであり、アナログメーターが搭載されていました。せっかく購入するなら、最新のメーター仕様のアバルト500Cが理想でした。
これらの点から、今回は購入を断念することにしました。中古車市場での購入は、実際に現物確認ができない場合、色々と不安要素が多く、特に高価な希少モデルはリスクが大きいため、慎重に考えました。
関西の販売店であれば購入の可能性が高かったかも
もし関西圏の中古車販売店に在庫があれば、直接確認できる機会があったため、購入に踏み切っていたかもしれません。
しかし、東京の販売店まで行くには時間とコストがかかり、リスクを踏まえて今回は見送る判断となりました。
アバルト500Cのモデルチェンジに期待
アバルト500Cは、スポーツカーの要素を持ちながらも日常使いに適したサイズ感とデザイン性が魅力です。
2017年か2018年頃にはモデルチェンジが予測され、次期モデルでは右ハンドル・マニュアルトランスミッション仕様が設定されることを期待しています。
もし、新たなモデルでこの仕様が導入されれば、再度購入を検討したいと思います。
アバルト500C 右ハンドル・マニュアルトランスミッションの希少性と難しさ
アバルト500Cの右ハンドル・マニュアルトランスミッション仕様を手に入れることは、現在の日本市場では非常に難しいことが分かりました。
限定モデルの希少性や、ボディカラーやメーター仕様といった細かいこだわりを満たす車両に出会うのは、並大抵の努力では実現できません。
今回は理想の一台を諦めましたが、今後のアバルトのモデル展開に期待を寄せて、また情報収集を続けていきたいと思います。