BMW 640i Gran Coupe インプレッション

BMW 640i Gran Coupeも納車から1年が経過しようとしようとしています。そこで、BMW 640i Gran Coupeと1年付き合ってみての私なりのインプレッションをお届けしたいと思います。

 最近はABARTHも所有するようになり、休日はABARTHに乗ることが多くなりましたが、それでも1年間で約1.5万キロ走ることになりそうです。最近の平均的な年間走行距離は1万キロ未満だと聞いていますので、私の場合は平均よりも5割増しということになります。

平日は通勤、仕事で乗ることが多いので当然と言えば当然ですが、やはり走行距離は多くなってしまいます。通勤だけで往復約50キロありますので当たり前と言えば当たり前なんですけどね。

 私は通勤で阪神高速空港線をほぼ毎日利用していますが、渋滞区間も含めて非常に快適に過ごすことが出来ています。全長約5m、全幅1.9mの巨体ですので運転席周りも広く、運転席のシートもゆったり作らているのも理由の1つだと思います。

特に運転席に関しては、私好みのドライバーズポジションが設定出来ますので、軽く走る、気合を入れて走る、共にストレス無く運転が可能です。純正のシートとしては非常に優れたシートだと思います。

次に、エンジンが素晴らしい。約2tもあるボディをコンフォートモードでも余裕を持って走らせることが出来ます。3L直列6気筒+ターボですがディーゼルエンジンと比べても不満がない程の低速からのトルクが出るので市街地での運転も非常にスムーズ。さらに、アクセルを一気に踏み込めばコンフォートモードでもあっという間に制限速度を超えるようなスピードに達します。これをスポーツモードに設定すると今度は異次元の加速が体験できます。カタログ値で320馬力ですがそれ以上のパワフルさを感じることが出来ます。

そんな「走り」も出来る車ですが燃費も非常に優秀。冬場は出勤前などに暖気運転していましたので若干燃費が悪くなりましたが、結局はオンボードコンピュータの燃費計で今でも8km/lを維持しています。出勤時は阪神高速+バイパス道が大半ですので燃費が伸びて当然なんですが、出勤時は渋滞もありますので、総合的に考えても燃費は優秀です。

 ハンドリングも非常に優秀です。この大柄なボディでも住宅街の細めの路地や交差点でも後輪操舵のおかげで大抵の道で困ることはありません。正直な話、ABARTHよりも小回りが効きます。もちろん、高速走行時でのハンドリングも私のイメージ通りにコーナーを曲がっていきます。それも非常に安定した姿勢ですので安心してコーナーを曲がれます。世間一般的な速度域であればハンドリングで不満を持つことは無いと思います。

そんな非常に優秀なBMW 640i Gran Coupeですが不満が全く無い訳ではありません。

やはり全幅1.9mの車を駐車する駐車場探しに苦労します。私の場合はホイルもインチアップしていますので大型の立体駐車場でもほぼ駐車することは不可能です。なので、路面駐車出来る駐車場で、かつ駐車スペースに余裕があるコインパーキングを探すことになります。よく繁華街でビルの間に数台程度停められるようなコインパーキングがありますが隣の駐車枠の機械に接触しますのでホイルをガリッとやってブルーな気持ちになります(泣)

あと自走式の立体駐車場も危険です。古い自走式の立体駐車場で螺旋状に上がっていくタイプだと、小回りが効くBMW 640i Gran Coupeでもボンネットが壁に当たりそうな感じでヒヤヒヤします。後輪の内輪差も危険です。

そうなると、路面の駐車場でかつ比較的台数が多く停められるような駐車場が理想的ですので、仕事で外出する際にはgoogle mapなどで駐車出来そうな駐車場をチェックしておかないと不安になります。

結局不満というのは、大きなボディに関することだけです。TOPの写真のように洗車はすでに他人任せ(笑)自分で一から洗車したらその日は疲れて何もする気がおきないほどクタクタです。(正確には自分で洗車したことがないので想像です)

最近はセルフのガソリンスタンドが増えましたので、手洗い洗車をしてくれるガソリンスタンドが減りましたね。なので最近はもっぱら自宅近所の洗車&ボディコーティングの専門店で洗車しています。

価格もガソリンスタンドとほぼ同額ですし、洗車のプロが洗車しますので一度お願いすると自分で洗車する気にはなれません。

BMW 640i Gran Coupeは決して安い車ではありません。しかし、価格に見合う性能、操作性、実用性、ステータスは十分満足出来る価値はあると思います。私的には満足度が非常に高い車だと思います。