新車を選ぶとき、シートヒーターは「あると便利」な装備なのか、それとも「なくては困る」装備なのでしょうか。2026年に米国で実施された新車購入意向調査では、シートヒーターを欲しいと答えた人が47%に達し、160以上の装備・機能の中で1位になりました。
調査対象は、今後3年以内に新車を購入する予定のある免許保有者1万9,000人超です。人気の理由だけでなく、「欲しい」と「必須」の違い、メリットと注意点まで整理します。
- ✅シートヒーターは47%で人気装備1位
- ✅必須度は36%、AWD/4WDは41%
- ✅身体を直接暖め、EV・HVでも使いやすい
シートヒーターが新車で欲しい装備1位、47%が選択
新車で欲しい装備トップ15でシートヒーターが首位
2026年の調査で最も多く選ばれたのは、150ドルの追加費用を想定したシートヒーターで47%でした。2位は前後パーキングセンサーの45%、3位は後退時自動緊急ブレーキの44%です。運転席パワーシート、車線変更アシスト、ナイトビジョン、車線中央維持とストップ&ゴー機能を備えたアダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポットカメラはいずれも43%でした。
一方、AWD/4WDは39%で15位です。先進運転支援や駆動方式よりも、日常的に体感しやすい快適装備がトップになった点が特徴的です。
シートヒーターにはどんなメリットがある?
車内全体ではなく身体を直接暖められる
シートヒーターは、座面や背もたれに組み込まれたヒーターで身体を直接暖める装備です。車室全体を暖める空調とは異なり、身体に接している部分を暖めるため、乗車直後から暖かさを感じやすいのが大きな特徴です。
特に冬の朝など、車内が冷え切った状態では、空調だけで快適な温度になるまで時間がかかります。シートヒーターなら運転席や助手席など必要な場所だけを暖められるため、快適性と効率の両面でメリットがあります。
EVやハイブリッドでも使いやすい暖房装備
EVではエンジンの排熱を暖房に利用できないため、車内暖房にも電力を使います。そのため、身体を直接暖めるシートヒーターは、車室全体を暖める空調を補助する装備として相性があります。ハイブリッド車でも、エンジン停止時間が長い走行状況では局所的に身体を暖められるメリットがあります。
シートヒーターは単なる上級車の快適装備ではなく、電動化が進む中でエネルギーを効率よく使いながら乗員の快適性を高められる装備としても価値があります。
シートヒーターは必要?「欲しい」と「必須」は違う
欲しい装備では1位でも、必須度ではAWDが上
調査には「欲しいか」だけでなく、その装備を欲しい人に対して重要度を尋ねた結果もあります。シートヒーターを欲しい人のうち「Must Have(必須)」とした割合は36%でした。
これに対してAWD/4WDは、欲しい装備ランキングでは39%で15位ですが、AWDを欲しい人の41%が「必須」と回答しています。つまり、シートヒーターは幅広い人から支持される一方で、AWDは必要とする人にとって購入条件になりやすい装備だと読み取れます。
シートヒーターのメリットとデメリット
メリットは即暖性と必要な席だけ暖められること
最大のメリットは、乗車直後から身体を直接暖められることです。運転席だけ、助手席だけといった使い方もできるため、車室全体を暖める空調とは役割が異なります。
また、暖房の設定温度を必要以上に上げずに済む場合があり、EVでは電力消費を抑えるための補助的な手段にもなります。冷えたレザーシートでも暖かさを得やすい点は、冬場の快適性に直結します。
低温やけどと電力消費には注意が必要
一方で、シートヒーターを長時間使用すると低温やけどにつながるおそれがあります。高温設定のまま使い続けず、暖まったら温度を下げるなどの使い方が必要です。温度感覚が低下している人や体調によっては、より慎重に使用する必要があります。
また、シートヒーターは電装品なので電力を消費します。パワーシステムが停止した状態で長時間使用できる車種では、12Vバッテリーの消耗にも配慮が必要です。
新車選びでシートヒーターをどう考えるべきか
47%が選んだという結果から、シートヒーターが多くの新車購入希望者に価値を認められている装備であることは分かります。しかし、「必須」とした割合は36%であり、人気1位だからといって誰にとっても不可欠というわけではありません。
新車を選ぶ際は、冬場の使用頻度、EVやハイブリッドかどうか、標準装備なのかオプションなのかを確認したうえで判断したいところです。私は、今回の結果はシートヒーター人気が突然生まれたというより、以前から身近だった快適装備の価値が、先進運転支援やAWDと並べて比較したときに改めて表面化したものと考えます。
Reference:autopacific.com
よくある質問(FAQ)
Q1. シートヒーターは新車で人気の装備ですか?
2026年の米国新車購入意向調査では、シートヒーターを欲しいと答えた人は47%で、160以上の装備・機能の中で1位となりました。2位は前後パーキングセンサーの45%、3位は後退時自動緊急ブレーキの44%です。
Q2. シートヒーターは新車に必須の装備ですか?
人気1位だからといって、すべての人に必須というわけではありません。シートヒーターを欲しい人のうち「必須」と回答した割合は36%でした。一方、AWD/4WDは41%が必須と回答しており、必要性は使用地域や環境によって異なります。
Q3. シートヒーターは2026年に急に人気が高まったのですか?
2025年のトップ15にはシートヒーターが入っていませんでしたが、2025年の具体的な支持率は公表されていません。そのため、2026年に需要が急増したのか、以前から高かった需要がトップ15圏外から1位へ上昇したのかは判断できません。
Q4. シートヒーターにはどんなメリットがありますか?
シートの座面や背もたれから身体を直接暖められるため、車室全体を暖める空調とは異なる暖かさを得られます。必要な座席だけを暖められることも特徴で、EVやハイブリッド車では車内暖房を補助する装備としても利用できます。
Q5. シートヒーターを使う際の注意点はありますか?
長時間の使用や高温設定では低温やけどにつながるおそれがあります。また、シートヒーターは電力を消費するため、パワーシステム停止中に使用できる車種では12Vバッテリーの消耗にも注意が必要です。




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