Bovensiepen ZagatoはM4の4倍高くても価値はあるのか【海外試乗記】

Bovensiepen ZagatoはM4の4倍高くても価値はあるのか【海外試乗記】
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GOCCHI
この記事を書いた人
中小企業経営者兼ブロガー。BMWとオープンカーが大好きで、多くの車を所有してきました。経営やマーケティングにも精通しており、ブログでは中古車の売買方法や新車情報、愛車に関する話題を発信しています。また、パソコンやガジェット系も大好物。

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Bovensiepen Zagatoは、BMW M4をベースにしながら、価格はM4の約4倍とも言われる特別な車です。では、この価格差は単なる希少性によるものなのか。それとも、M4とは別物と呼べる中身があるのか。

この記事では、海外試乗動画をもとに、デザイン、パワートレイン、足まわり、希少性からBovensiepen Zagatoの価値を整理します。

記事3行まとめ
  • ✅Bovensiepen ZagatoはM4とは別物
  • ✅4倍の価格は希少性と仕立ての対価
  • ✅ALPINA的GT性に投資する車

Bovensiepen Zagatoとは何か

BMW M4をベースにした少量生産GT

Bovensiepen(ボーフェンジーペン)のザガートとのコラボしたM4 GT。

Bovensiepen Zagatoは、BMW M4をベースにした2ドアGTです。ただし、BMWが通常ラインアップとして販売するM4の特別仕様ではありません。

ベースにBMW M4カブリオレ G83のメカニズムを使いながら、Bovensiepenが車両を仕立て直し、外装デザインをZagatoが担当した少量生産モデルです。つまり、「BMW M4ザガート」ではなく、「M4をベースに作られたBovensiepen Zagato」と捉える方が正確です。

ALPINA的な思想を受け継ぐ新しい存在

BovenBovensiepen(ボーフェンジーペン)はアルピナと何が違うのか?

Bovensiepenという名前は、BMW好きにとってALPINAと切り離せない響きを持っています。ALPINA創業家の名を掲げた新しいブランドとして登場したのがBovensiepenです。

その第一弾がZagatoとの共同モデルであることを考えると、この車は単なるチューニングカーではなく、BMWをベースに別の価値を作るための象徴的な1台だと見るべきです。

M4の約4倍という価格はどこから来るのか

Bovensiepen ZagatoはBMW M4 カブリオレ G83 をベースに開発された車

価格だけを見るとM4との差は大きい

Bovensiepen Zagatoの価格は約37万ユーロ(約6,800万円)級とされ、一般的なBMW M4と比較すると約4倍の水準になります。ここだけを見ると、高すぎると感じる人は多いはずです。

ただ、価格差を考えるときに重要なのは、M4の上級グレードとして見るのか、それともM4を素材にした少量生産GTとして見るのかという点です。前者で見れば高すぎます。後者で見れば、評価軸は少し変わります。

99台限定という希少性

生産台数は99台限定です。さらに年間生産台数も多くはなく、量産車のように効率よく作る車ではありません。

自動車の価格は、エンジン出力や装備だけで決まるわけではありません。専用部品の開発、ボディの作り直し、少量生産によるコスト、そしてZagatoというデザインの価値も含まれます。

M4と大きく違う専用カーボンボディ

Bovensiepen ZagatoはBMW M4 カブリオレ G83 をベースに開発された車

M4らしさは残るが、外観はほぼ別物

Bovensiepen Zagatoの大きな特徴は、M4をベースにしながら外観の多くが作り直されていることです。ヘッドライトや一部の要素にはM4の面影がありますが、ボディ全体の印象はかなり異なります。

特に重要なのが、Zagatoらしいダブルバブルルーフです。これはZagatoの歴史を象徴するデザインであり、この車をM4とは違う存在に見せる大きな要素になっています。

コンバーチブル由来の構造をクーペへ変える意味

ベースにはM4コンバーチブル G83が使われ、電動ルーフ機構を取り外したうえで固定式のルーフを与えています。

通常ならクーペをベースにした方が自然に見えますが、コンバーチブル由来の構造から専用クーペへ仕立て直すことで、Zagatoらしいルーフラインを実現しています。

この時点で、Bovensiepen Zagatoは外装パーツを追加したM4ではありません。ボディそのものを別の車として作り替えたモデルです。

602hp化されたS58とAkrapovičの意味

Bovensiepen ZagatoはBMW M4 カブリオレ G83 をベースに開発された車

S58エンジンはさらに強化されている

パワートレインの中心にあるのは、BMW M4でもおなじみのS58型直列6気筒ツインターボエンジンです。Bovensiepen Zagatoでは、このエンジンが602hp級まで高められています。

数字だけを見れば、M4 CompetitionやM4 CSとの差に注目したくなります。しかし、この車で重要なのは最高出力だけではありません。吸排気系やエンジン制御の変更によって、M4とは違うキャラクターを作っている点です。

Akrapovič製チタンエキゾーストが生む違い

排気系にはAkrapovič製のチタンエキゾーストが採用されています。これにより、音の質感は標準的なM4とはかなり異なる方向に振られています。

最近の高性能車は、環境規制や騒音規制の影響で、実力のわりに音が抑えられているケースも少なくありません。Bovensiepen Zagatoは、M4よりも濃いエンジンの存在感を前面に出しています。

ここで見えてくるのは、サーキット専用の過激なM4ではなく、長距離を速く、気持ちよく移動するための高性能GTという性格です。

試乗記で見えた一番の違いは足まわり

Bovensiepen ZagatoはBMW M4 カブリオレ G83 をベースに開発された車

意外な主役はサスペンション

Bovensiepen Zagatoで最も興味深いのは、パワーやデザインよりも足まわりかもしれません。ブレーキはM4と共通する部分がある一方で、サスペンションにはかなり手が入っています。

専用のアンチロールバー、ダンパー、スプリング、トップマウントなどにより、M4よりもしなやかな乗り味を狙った設定になっています。M4は鋭さを前面に出したスポーツモデルですが、Bovensiepen Zagatoはそこから少し距離を置き、GTとしての快適性を重視しています。

GT志向でも鈍い車ではない

ここで誤解してはいけないのは、快適性を重視しているからといって、走りが鈍いわけではないということです。

高速域のサーキットでも、車体の安定感や向きの変わり方には明確な個性があります。アクセルを踏んだときの押し出し感だけでなく、車がドライバーを中心に回り込むように向きを変える感覚があると整理できます。

つまり、Bovensiepen ZagatoはM4を柔らかくしただけの車ではありません。速く快適に走るGTとして再設計された車です。

4倍高くても価値はあるのか

Bovensiepen ZagatoはBMW M4 カブリオレ G83 をベースに開発された車

高いM4として見ると答えは厳しい

結論から言えば、Bovensiepen Zagatoを「高価なBMW M4」として見るなら、4倍の価格を納得するのは難しいです。

内装にはM4由来の要素が残り、基本的なメカニズムにもBMW M4とのつながりがあります。純粋なコストパフォーマンスや性能差だけで考えれば、M4 CompetitionやM4 CSを選ぶ方が合理的です。

Zagato製少量生産GTとして見ると評価は変わる

一方で、Bovensiepen Zagatoを99台限定の少量生産GTとして見ると、評価は変わります。専用カーボンボディ、ダブルバブルルーフ、602hp化されたS58、Akrapovič製エキゾースト、専用サスペンションまで含めると、単なるM4の高級版ではありません。

この車の価値は、M4より何秒速いかではなく、M4を素材にしてどこまで別の世界観を作れているかにあります。

私としては、Bovensiepen Zagatoは誰にでも勧められる車ではないと考えます。価格は明らかに特別で、合理性だけでは説明できません。また、現状では「Bovensiepen」というブランドの価値が以前の「ALPINA」ほど高くない、知名度がないことも車の内容と価格が見合わないと考えてしまうことにもなります。

ただし、BMW、ALPINA的な思想、Zagatoのデザイン、少量生産GTという要素に価値を見いだせる人にとっては、M4の4倍という価格にも意味がある車です。またはALPINAマジックと称されたサスペンションセッティングは秀逸であったことを考えると、ある意味この価値に何倍まで投資できるのか?という考え方もあるのではないでしょうか?

高すぎるM4なのか。M4をベースにした特別なBovensiepen Zagatoなのか。この車の評価は、そこをどう見るかで変わります。

Reference:bovensiepen.com /

JP ログイン I Drove the Rarest BMW M4 Ever Made (Only 99 Exist) - Bovensiepen Zagato I Drove the Rarest BMW M4 Ever Made (Only 99 Exist) – Bovensiepen Zagato

よくある質問(FAQ)

Q1. Bovensiepen ZagatoはBMW M4の純正モデルですか?

Bovensiepen Zagatoは、BMW M4をベースにしたモデルですが、BMWの通常ラインアップとして販売される純正モデルではありません。Bovensiepenが車両を仕立て、Zagatoがデザインを担当した少量生産GTです。そのため、「BMW M4ザガート」ではなく、「M4をベースにしたBovensiepen Zagato」と考える方が正確です。

Q2. Bovensiepen ZagatoはなぜM4より約4倍も高いのですか?

価格差の理由は、単純なパワーアップだけではありません。専用カーボンボディ、Zagatoらしいダブルバブルルーフ、602hp化されたS58エンジン、Akrapovič製チタンエキゾースト、専用サスペンション、99台限定という希少性が価格に反映されています。

Q3. Bovensiepen ZagatoとBMW M4の一番大きな違いは何ですか?

見た目の違いも大きいですが、試乗情報から見ると足まわりの違いが重要です。Bovensiepen Zagatoは、M4の鋭いスポーツ性を残しながら、専用サスペンションによってGTらしいしなやかな乗り味を狙った車に仕立てられています。

Q4. Bovensiepen ZagatoのエンジンはM4と同じですか?

基本となるエンジンはBMW M4にも搭載されるS58型直列6気筒ツインターボです。ただし、Bovensiepen Zagatoでは602hp級まで高められており、吸排気系やエンジン制御にも手が加えられています。標準的なM4とは出力だけでなく、音や加速感のキャラクターも異なります。

Q5. Bovensiepen ZagatoはM4の4倍高くても価値がありますか?

高価なM4として見ると、4倍の価格を合理的に説明するのは難しいです。一方で、99台限定のZagato製少量生産GTとして見ると評価は変わります。専用ボディ、602hp化、専用足まわり、希少性に価値を見いだせる人向けの特別な車です。

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