BMW Mの電動化に対して、不安の声が出るのは自然なことです。Mモデルといえば、エンジンの伸び、音、レスポンス、車との一体感が大きな魅力でした。そのMが本格的にEVへ向かうとなれば、「本当にMらしさは残るのか」と考える人が出てきます。私はこの話を、単なるEV化のニュースではなく、BMW Mが次の時代に何を残そうとしているのかという視点で整理します。
- ✅BMW Mの電動化はEV一本化ではない
- ✅BMW M担当者は電動Mを試乗後に判断すべきと発言
- ✅電動Mの評価軸は出力よりMらしい走り
BMW Mの電動化に不安の声が出る理由
BMW Mに対する期待は、普通のBMWとは少し違います。速ければよい、スペックが高ければよい、というだけではありません。アクセルを踏んだ瞬間の反応、回転が上がっていく感覚、ブレーキやステアリングから伝わる情報まで含めて、Mモデルとして評価されてきました。
そのため、EV化に不安が出る理由も分かります。EVはエンジン音がなく、変速の感覚もありません。バッテリーを積むことで車重が増えやすいという課題もあります。従来のMを好きな人ほど、「速いEV」ではなく「MらしいEV」になっているのかを気にするはずです。
BMW M担当者が語った「乗れば分かる」というメッセージ
否定する前に体験してほしいという考え方
BMW M GmbHでCustomer, Brand & Salesを担当するSylvia Neubauer(シルヴィア・ノイバウアー)氏は、EVのMに対する否定的な意見について、判断するにはまず体験が必要だという趣旨の発言をしています。単に「EVを受け入れてほしい」と言っているのではなく、乗る前から決めつけるのは違う、という姿勢です。
評価の軸はスペックではなく体験にある
ここで重要なのは、BMW M側がEV化を数字だけで説明していない点です。出力や加速性能だけなら、EVは高い数値を出しやすい分野です。しかし、Mモデルに求められるのは、単なる速さではありません。ドライバーが操作したときにどう反応するか、車がどれだけ自然に動くか、その体験を含めて判断してほしいというメッセージだと整理できます。
BMW M Concept Neue Klasseが示す次世代Mの方向性
電動化してもMらしさを見せるデザイン
BMW M Concept Neue Klasseは、将来のBMW M高性能モデルに向けたデザインの方向性を示すコンセプトです。特徴は、電動化を前面に出すだけではなく、Mらしい力強さやモータースポーツとのつながりを残していることです。
例えば、ワイドなスタンス、低く構えたシルエット、空力を意識した造形などは、従来のMモデルにも通じる要素です。さらに、Mカラーを取り入れたエアロミラー、Monza Red metallic(モンツァ・レッド・メタリック)のボディカラー、赤と青で色分けされたセンターロックホイールなど、細部にもMらしさを示す要素が盛り込まれています。
将来のMモデルに使われる新しいサイン
フロントとリアに配置された立体的なTrack Lights(トラックライト)も注目点です。これは今後のBMW M高性能モデルの特徴的なデザイン要素になるとされています。つまり、このコンセプトは一台限りのショーカーではなく、これからの電動Mがどのような見た目と思想を持つのかを示す役割を持っています。
ガソリンエンジンのMもすぐには終わらない
BMW Mの電動化という言葉だけを聞くと、すべてのMモデルが一気にEVへ置き換わるように感じるかもしれません。しかし、現時点でBMW Mは内燃機関のMをすぐに終えるという方向だけを示しているわけではありません。
すでにM5やXMのように、電動化技術を組み合わせたMモデルも存在します。一方で、ガソリンエンジンを搭載するMモデルもラインアップに残っています。つまり、BMW Mの現実的な方向性は、EVだけに急いで一本化するというより、内燃機関、プラグインハイブリッド、EVを含めて段階的に選択肢を広げていく流れだと考えられます。
電動Mに求められるのはスペックよりドライビング体験
EVの速さだけではMとは言えない
EVは構造上、発進直後から大きなトルクを出しやすく、加速性能では強みがあります。しかし、それだけでBMW Mとして納得されるわけではありません。Mモデルに求められるのは、速さをどう扱えるかです。
コーナーに入るときの姿勢、アクセルを戻したときの動き、ブレーキを踏んだときの安定感、ステアリングを切ったときの反応。こうした部分が自然につながってはじめて、Mらしいドライビング体験になります。
「乗れば分かる」は自信の表れでもある
Sylvia Neubauer氏の発言は、EV化への批判を否定するための言葉というより、体験を通じて判断してほしいという提案です。BMW Mがそこまで試乗を重視するのであれば、電動Mの価値はスペック表だけでは伝わらないと見ているはずです。
BMW Mの電動化は「終わり」ではなく選択肢の拡大
BMW Mの電動化は、従来のMを完全に捨てるという話ではありません。むしろ、Mらしさをどのように次のパワートレインへ移していくのかが焦点です。
EVに不安を感じる人がいる一方で、BMW Mはまず運転して判断してほしいという姿勢を示しています。ここから分かるのは、電動化そのものを目的にしているのではなく、電動化した先でもMとして成立する走りを作ろうとしていることです。BMW Mの次の課題は、数字で速いEVを作ることではなく、乗った人がMだと納得できる体験を作ることだと思います。
Reference:bmwblog.com
よくある質問(FAQ)
Q1. BMW Mは今後すべてEVになるのですか?
現時点では、BMW MがすべてのMモデルを一気にEVへ置き換えるという話ではありません。EVだけでなく、内燃機関や電動化技術を組み合わせたモデルも含めて、段階的に選択肢を広げていく流れです。
Q2. BMW MのEV化に不安の声が出る理由は何ですか?
BMW Mは、エンジンの反応、音、車との一体感などが魅力とされてきました。EVではエンジン音や変速感がなくなるため、従来のMらしさが残るのか不安に感じる人がいます。
Q3. Sylvia Neubauer氏はEVのMについて何を語ったのですか?
BMW M GmbHでCustomer, Brand & Salesを担当するSylvia Neubauer氏は、EVのMを乗る前から否定するのではなく、まず運転してから判断してほしいという趣旨の発言をしています。
Q4. BMW M Concept Neue Klasseは何を示すモデルですか?
BMW M Concept Neue Klasseは、将来のBMW M高性能モデルに向けたデザインの方向性を示すコンセプトです。電動化しながらも、ワイドなスタンスやモータースポーツ由来の要素でMらしさを表現しています。
Q5. 電動Mで重要なのは何ですか?
電動Mで重要なのは、出力や加速性能だけではありません。アクセル、ブレーキ、ステアリング操作に対して車がどう反応するかというドライビング体験が、Mらしさを判断する大きな基準になります。





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