BMWの新世代EV「ノイエ・クラッセ」を採用したiX3(NA5)に、高性能モデル「iX3 M60 xDrive」が加わりました。最高出力612PS、0-100km/h加速3.9秒という数値は、電動SUVとしての実力を示しています。
同じMパフォーマンスSUVには、直列6気筒エンジンを搭載するX3 M50 xDrive(G45)があります。iX3 M60の新技術と装備を紹介し、加速性能、足回り、ボディサイズ、実用性を比較します。
- ✅️iX3 M60(NA5)は612PS・加速3.9秒のEVで登場
- ✅️X3 M50(G45)は398PS・加速4.6秒の直6で迎え撃つ
- ✅️M60はWLTP最大754km、国内価格・発売日未発表
BMW iX3 M60(NA5)登場|612PSを発揮する新型MパフォーマンスSUV
iX3 M60 xDriveは、新型iX3の高性能グレードとして発表されたフル電動SUVです。BMWの「Mパフォーマンスモデル」に位置づけられ、本格的なMモデルとは区別されます。
フロントとリアにそれぞれモーターを搭載し、四輪を駆動。第6世代の電動駆動技術「Gen6 M eDrive」を採用し、後輪側には高出力化した新開発の励磁式同期モーターを組み合わせます。最大トルク875Nm、最高速度240km/hを実現しました。
外観にはMイエローライト、専用ミラー、リアスポイラー、標準21インチのMホイールを採用。室内にはMスポーツシートや専用表示を備えます。2027年春からハンガリーで生産される予定です。
iX3 M60のスペックと専用装備|走行技術・航続距離・充電性能
Heart of JoyとM専用シャシー
走行制御の中心となるのが「Heart of Joy」です。駆動、ブレーキ、ステアリング関連の制御を統合し、「BMW M Dynamic Performance Control」と協調して車両の動きを調整します。
電子制御ダンパーを備えたアダプティブMサスペンション、可変スポーツステアリング、後輪の電子制御Mスポーツディファレンシャル、Mスポーツブレーキを標準装備。旋回時のトラクションと安定性を高めます。
754kmの航続距離と最大400kW充電
バッテリーの使用可能容量は108.7kWhで、航続距離はWLTP基準で最大754km。800Vシステムにより最大400kWの直流急速充電に対応し、理想条件では10分間で最大340km走行分を充電できます。普通充電は最大22kWに対応します。数値は暫定値で、航続距離や充電速度は条件により変わります。
iX3 M60とX3 M50の性能比較|最高出力・トルク・加速性能
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主要スペックの比較
| 項目 | iX3 M60(NA5) | X3 M50(G45) |
|---|---|---|
| パワートレイン | 前後2モーター | 3.0L直列6気筒ターボ+48V |
| 最高出力 | 612PS | 398PS |
| 最大トルク | 875Nm | 580Nm |
| 0-100km/h | 3.9秒 | 4.6秒 |
| 駆動方式 | 電動四輪駆動 | xDrive四輪駆動 |
最高出力の差は214PS、トルク差は295Nm。0-100km/h加速ではiX3 M60が0.7秒速く、EVが優位です。加速タイムは公表値で、iX3 M60は暫定値、X3 M50は欧州仕様の数値です。
パワーの伝え方が異なる2台
iX3 M60は前後のモーターで駆動力を発生させる一方、X3 M50は48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた直6ターボの動力を、8速ステップトロニックを介して伝達します。双方とも四輪駆動ですが、動力源と変速機構は根本的に異なります。
iX3 M60とX3 M50の走行技術比較|駆動方式・サスペンション・M専用装備
両車に共通するMの走行装備
両車には可変スポーツステアリング、Mスポーツブレーキ、後輪のMスポーツディファレンシャルが採用されています。旋回時のトラクションを高める点は共通です。
サスペンションには違いがあります。iX3 M60は電子制御ダンパー付きのアダプティブMサスペンションが標準装備。X3 M50はMスポーツサスペンションが標準で、アダプティブMサスペンションはオプションとして設定されています。
新世代制御と直6エンジンの違い
iX3 M60はHeart of Joyによって駆動と回生ブレーキなどを一体制御し、滑らかな減速を実現する「Soft Stop」も備えます。X3 M50はエンジンと8速AT、xDriveを組み合わせ、後輪寄りの駆動力配分とMスポーツディファレンシャルで走りを支えます。
iX3 M60とX3 M50の実用性比較|ボディサイズ・航続距離・使い勝手
ボディ寸法の比較
| 項目 | iX3 M60 | X3 M50 |
|---|---|---|
| 全長 | 4,782mm | 4,755mm |
| 全幅 | 1,895mm | 1,920mm |
| 全高 | 1,635mm | 1,660mm |
| ホイールベース | 2,897mm | 2,865mm |
iX3 M60はX3 M50より全長が27mm長く、全幅と全高はそれぞれ25mm小さい設計です。ホイールベースは32mm長く、EV専用設計とエンジン車では寸法が異なります。
給油と充電、価格の比較
X3 M50はガソリンスタンドでの給油が前提ですが、iX3 M60は自宅や外出先での充電環境が使い勝手を左右します。754kmという航続距離はWLTP基準の最大値であり、長距離移動では充電設備の確保も必要です。
国内のX3 M50は税込1,023万円から。一方、iX3 M60の日本向け価格と発売日はまだ公表されていません。海外での受注開始予定は2027年1月末ですが、日本での予定は未発表です。
まとめ|iX3 M60とX3 M50の違いから見えるBMW Mパフォーマンスの進化
iX3 M60は、圧倒的な加速性能とEVならではの静粛性、滑らかな走りを両立したMパフォーマンスSUVです。自宅に充電環境があれば、日常の移動から週末のドライブまで快適に使用できます。最大754kmという航続距離も魅力ですが、長距離移動では充電計画が必要です。
一方、X3 M50の強みは、直列6気筒エンジンならではのサウンドや回転フィール、8速ATによる変速を楽しめることです。また、短時間の給油で走行を再開できるため、長距離ドライブが多い人や充電環境を確保できない人には、M60より使いやすい選択肢となります。
私は、加速性能と日常の快適性を重視するならiX3 M60、エンジンを操る楽しさや長距離移動の利便性を重視するならX3 M50が向いていると考えます。両車の優劣はスペックだけでは決まらず、走りに何を求めるか、どのような使い方をするかが選択のポイントになります。
Reference:autocar.co.uk / press.bmwgroup.com
よくある質問(FAQ)
Q1. BMW iX3 M60(NA5)は本格的なMモデルですか?
iX3 M60 xDriveは、BMW M社が手掛けるMパフォーマンスモデルです。本格的なMモデルとは異なりますが、最高出力612PSの電動パワートレイン、アダプティブMサスペンション、Mスポーツディファレンシャルなど、高性能な走りを実現する専用装備を採用しています。
Q2. iX3 M60とX3 M50ではどちらの加速性能が優れていますか?
iX3 M60の0-100km/h加速は3.9秒、X3 M50(G45)は4.6秒で、iX3 M60が0.7秒速い公表値となっています。最高出力もiX3 M60が612PS、X3 M50が398PSと、214PSの差があります。
Q3. BMW iX3 M60の航続距離と充電性能は?
iX3 M60の航続距離はWLTP基準で最大754kmです。バッテリーの使用可能容量は108.7kWhで、最大400kWの直流急速充電に対応します。理想的な充電条件では、10分間で最大340km走行分の電力を充電できます。
Q4. iX3 M60とX3 M50の走行技術にはどのような違いがありますか?
iX3 M60は前後2基の電気モーターと統合制御システム「Heart of Joy」を採用しています。一方、X3 M50は3.0L直列6気筒ターボエンジンに48Vマイルドハイブリッド、8速AT、xDriveを組み合わせています。両車ともMスポーツディファレンシャルを備えますが、駆動力の発生方法と制御技術が異なります。
Q5. BMW iX3 M60の日本発売時期と価格は決まっていますか?
2026年10月時点で、iX3 M60の日本発売時期と国内販売価格は発表されていません。海外では2027年1月末から受注開始が予定され、ハンガリーのデブレツェン工場で2027年春から生産が始まる予定です。






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