発売されたばかりのM3 G80/M4 G82ですが、実はこれが最後のM3/M4になるかもしれません。

M3 G80/M4 G82でM3の歴史に幕が降りるのか?

こちらの写真は東都BMWさんが公開しているYoutube動画のキャプチャー画像です。

ここでセールスマンが語っている内容が字幕で表示されていますが・・・

THE New BMW M3兄弟車のM4クーペは、なんと今回Mモデルとして最後になると思われます。

と語っています。

この話は真実なのか?それとも何かの誤解なのか?

一応BMW正規ディーラーが公開しているYoutube動画なので、何も根拠がない話を公開するとは思えませんので、何かの裏付けがあっての話だと思います。

一体何を根拠にM4クーペが今回のG82型をもって終了となると語っているのでしょうか?

これが真実ならばM3セダンは生き残ってM4クーペだけが生産終了するのか?

販売台数だけを考えれば圧倒的にM4クーペの方が多いことは間違いないのでなぜそのような話になるのかを考えてみたいと思います。

一番の問題は2030年問題である

二酸化炭素の排出量を削減することに非常に注力している欧州では2030年を目処に販売する自動車の多くを電気自動車に限定する方針を明らかにしています。

2030年というとそんなに遠い話ではなくこの記事を書いている段階であと9年しか時間が残っていないということになります。

よって欧州の自動車メーカーを初め、欧州で自動車を販売している全ての自動車メーカーが電気自動車や水素自動車などの非内燃機関エンジンを動力とする自動車の開発に注力しています。

当然この流れはBMWも同様であり、最近公開されたi4などはそのために開発されたモデルということが出来ると思います。

この流れは当然BMW M社も同様であり、先日ポルシェが発売したハイパフォーマンスな電気自動車であるタイカンのようなハイパフォーマンスな電気自動車をBMW M社も開発することが絶対条件ということになります。

つまり、BMW M社だけではなく今後の欧州の自動車メーカーが販売する自動車のうち、電気自動車の販売割合がどんどん増えていくことになり、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンを搭載したモデルの販売は縮小傾向になると考えられます。

よって、先日発売された新型M3セダン、M4クーペのモデルチェンジのサイクルを考えると次の世代の発売次期を迎える頃には発売される多くのモデルが電気自動車となっていることが予想出来ます。

つまり、現行型のM3セダン G80及びM4クーペ G82がひょっとするとガソリンエンジン車として最後のM3/M4になる可能性が高いということになります。

生産中止になるのはM3セダン/M4クーペも同じタイミング

この話の流れを考えると次期型のM3/M4の両方が発売されない可能性が高くなり、M4クーペだけが生産終了するという話はあまり説得性がない話ということになります。

なので冒頭でご紹介した東都BMWさんの動画で語られている今回のM4が最後のM4になるとする指摘はあまり信憑性が高い話ではないということになります。

あえてここでその話をするのであればガソリンエンジン車としてのM3/M4はこのモデルが最後になる可能性が高いとするべきだと思われます。

現行のG80型M3及びG82M4に関しては今後6年程度は生産されると思いますので、生産が終了するのは2027年頃ということになります。

そうすると、2030年までは3年しかないことになりますので、このまま2030年以降は新車のガソリンエンジン車の発売を認めないとするのであれば、現行のG80型M3及びG82M4がガソリンエンジン車としての最後のモデルになる可能性が高いと思われます。

この事実はG80型M3及びG82M4の価値を高めることになるのか?

もし、そうであるのなら最後のG80型M3及びG82M4は購入するに値する貴重なモデルになるのかもしれません。