日本では販売されていないBMW Z4 G29の左ハンドル+MT仕様は「買い」なのでしょうか?

BMW Z4 G29はトヨタ GRスープラと兄弟車

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BMW Z4 G29はBMWの中で唯一の2シーターのオープンカーです。

初代マツダ ロードスターの世界的な大ヒットに触発されたBMWがZ3というネーミングで発売し、そのごネーミングをZ4に変更した通算3代目、Z4としては2代目のモデルということになります。

初代Z4が生産中止になってからしばらく期間が空いていましたが、その間にトヨタと共同開発という形で開発が進み、BMWからはZ4(2代目)として発売され、トヨタからはGRスープラとして発売されました。

つまり、Z4(2代目)とGRスープラはオープンボディとクローズドボディでの違いはありますが、兄弟車ということになり生産はヨーロッパの工場で一緒に生産されています。

なのでGRスープラは純粋な国産車というよりは昔で言うところの逆輸入車という形で日本では販売されていることになります。

スタディが輸入した3台のBMW Z4 G29は左ハンドル+MT仕様

BMWのカスタマイズやチューニングで有名なスタディはBMWの中古車販売にも力を入れています。

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例えば、日本では正規販売が行われていないBMW 128ti F40を独自に輸入して販売するなど、良質で厳選された車両を販売しています。

そんなスタディが今回販売をするために購入した車がBMW Z4 20i G29になります。

恐らくは欧州から中古車並行輸入という形で輸入されたBMW Z4 20iですが、ただのZ4ではありません。

日本では正規販売されていない左ハンドル+MT仕様のZ4 20i G29です。

スタディの鈴木会長は本人も認める左ハンドル+MT仕様の信者ですので、今ではかなり人数が少なくはなっていると思える左ハンドル+MT仕様信者のために今回日本に輸入されたのだと思います。

昔のBMWなら無理やり右ハンドル仕様にされた日本仕様のBMWであれば、運転席が狭いとかペダルレイアウトがオフセットしているなどの運転する上で不都合な仕様になっていたのが普通でした。

しかし、現在のBMWの日本仕様の場合は完全ではありませんがかなり左ハンドルに近い状態で右ハンドル化されていると思いますので、あえて左ハンドルにこだわる人もかなり少なくなったと思いますが、今回はそんなことはお構いなしにロマンを求めて輸入した、そんな感じではないでしょうか?

3台の左ハンドル+MT仕様のBMW Z4 20i G29

今回輸入されたのは3台の左ハンドル+MT仕様のZ4 20i G29です。

ボディカラーはミサノブルー、サンフランシスコ・レッド、アルピンホワイトで全て2020年登録の車ですから登録からたった1年程度の極上な仕様の3台になります。

ちなみに、この中のサンフランシスコ・レッドの1台は既に売却済とのことですから、まだまだ日本にも左ハンドル+MT信者が存在しているということでしょうか?

ただし、この3台のうち2台は走行距離が7000km台ということで登録からたった1年程度にしては過走行ということになりそうです。

この辺は欧州の車ということで仕方がないということでしょうか?

日本では10万キロ走行の車はほぼ価値がないということになりますが、欧州では10万キロ走行の車両は普通に現役の車として認識されています。

やはり日本は島国ということで走行距離があまり伸びませんが、大陸の国々を跨いで移動できる欧州の場合は日本とは比べ物にならない程に走行距離が多くなるってことですね。

日本基準だと少し過走行なZ4ですが、左ハンドル+MT仕様という日本では珍しい仕様なので、こだわりの強いオーナーさんであれば、欲しい1台なのかもしれません。

まだ価格は公表されていませんが500万円以下ということはないと思いますので、その価値があると思う方には「買い」の1台なのかもしれませんよ。

【引用・参照元】