BMWとトヨタ自動車はブレーキが効きにくくなる恐れがあるとして5000台以上を対象にしたリコールの届けを提出しました。
リコール対象車種は全部で5000台以上に
BMWとトヨタ自動車はBMWの11車種及びトヨタGRスープラにおいてエンジン制御用コンピュータに不具合があるとして国交省にリコール届を出しました。
対象の車種は以下の通り。
- トヨタ『スープラ』
- BMW『M340i xDrive』
- 『M340i xDrive ツーリング』
- 『M440i xDrive クーペ』
- 『M440i xDrive カブリオレ』
- 『M540i xDrive』
- 『M540i xDrive ツーリング』
- 『745e』
- 『745Le xDrive』
- 『X3 M40i』
- 『X4 M40i』
- 『Z4 M40i』
の12車種で、2018年12月18日~2021年7月27日に製造された5836台。
そういえば過去には新車に交換してくれる太っ腹なリコールもあったなぁ… さてさて、トヨタとBMWによって共同開発された新型GRスープラ/Z4などが大量リコール。 今回は北米市場向けの...
今回日本で申請されたリコールは以前アメリカで約6万台が対象になったリコールと同様だと思われることから、対象の期間に生産された世界中のBMWの多くがリコールされている可能性が高い事例だと思われます。
特にBMWに関してはMパフォーマンスモデルとは言え3シリーズやX3などの売れ筋モデルが含まれることから、大規模なリコールにつながったと考えられます。
またトヨタGRスープラに関しては、BMW Z4 G29と兄弟車であることから、今回のリコールにBMWと共に含まれる結果となりました。
なお、あなたのBMWがリコールの対象車種なのかどうかを調べる方法として上記の記事でお伝えした方法で調べることが可能です。
心配な方はこちらの記事をご参照下さい。
今回のリコールの改善方法はエンジン制御コンピュータのアップデート
今回のリコールの原因はエンジン制御コンピュータの不具合で一定の条件下においてブレーキが効きにくくなる現象が発生します。
なのでその対策はエンジン制御コンピュータのアップデートを行うことで対処することになっていますが、その場合に一部のユーザーには問題が発生する恐れがあります。
それはディーラー以外でコーディングを施工した車両の場合、場合によってはコーディングが全てまたは一部リセットされる恐れがあります。
私の場合はこちらの記事の通りコンピュータを交換したことでコーディングの再施工を行うことになりましたが、コンピュータのアップデートを行うということはコンピュータを交換したのと同じ状況になるのと同じです。
コンピュータのデータが上書きされることで過去に施工したコーディングが全て初期値に戻ってしまう可能性があります。
当然リコールなので今回のリコール対象車種にお乗りの方は積極的にコンピュータのアップデートは行うべきだと思いますが、一応コーディングを再施工する可能性があることは覚悟して置いた方が良いと思います。
コーディングはあくまでも自己責任で行うものなので、リコールの修理でリセットされても文句は言えない、ということですのでお気をつけ下さい。
【引用・参照元】
トヨタ自動車とビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)は8月24日、トヨタ『スープラ』およびBMW 11車種について、エンジン制御用コンピュータ(ECU)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。