先日アメリカではBMW MINIの6速MT仕様の発売が再開されましたが、それに合わせてカリフォルニアでマニュアルトランスミッション専用の教習所を開設しました。
BMW MINIはアメリカで6速MT仕様の販売を再開
こちらの記事で先日お伝えした通りBMW MINIはアメリカで6速MT仕様のBMW MINIの販売を再開しました。
アメリカは日本と同様にAT車の比率が高い国と思われていますが、それは一部の都市部での話であり地方都市やスポーツカーオーナーの多くはマニュアルトランスミッション車を積極的に選んで購入しています。
元にアメリカではBMW MINI JCWの購入者の約30%が6速MT仕様を購入しており、これはポルシェ 911 GT3 以外のマニュアル車の中で最も高い割合になります。
と言うことはポルシェ 911 GT3の購入者の半分近くか半分以上は6速MT仕様を購入しているってことになりますね。
それだけアメリカではスポーツカーオーナーには日本以上にマニュアルトランスミッションが受け入れられているということだと思います。
BMW MINIはカリフォルニアでマニュアルトランスミッション専用の教習所を開設
アメリカではこのようにまだまだマニュアルトランスミッションの需要が高いことが分かりましたが、それでも都市部の人たちや最近スポーツカーに乗っていなかった人たちのために、マニュアルトランスミッションの運転を教える教習所を開設しました。
単純に運転方法だけの訓練ではなくマニュアルトランスミッションの仕組みなどの構造的なカリキュラムもあるということなので、かなり本格的な教習を受けることが出来そうです。
日本人でも運転免許取得以後一度もマニュアルトランスミッションの車を運転したことがない人は多く、そういう方が教習所以来マニュアルトランスミッションを運転するというのは想像以上にハードルが高いのかもしれません。
エンジン始動時にはクラッチを踏む、発進時の半クラッチ、ギアを上げるタイミング、坂道発進など長年マニュアルトランスミッションの車を運転してきた人からすると当たり前のことが出来ない、知らないという人はマニュアルトランスミッション車を運転できる人が思う以上に多いと思います。
なのでBMW MINIをより多くの人に購入してもらう、BMW MINIの運転の楽しさをより多くの人に知ってもらう、などの理由で考えるとアメリカのBMW MINIでマニュアルトランスミッションの教習所を開設するというアイデアは面白いということが言えそうです。
日本ではそもそも6速MT仕様の販売は再開されないだろうし教習所も難しい
アメリカでBMW MINIがマニュアルトランスミッション車の教習所を開設したことで、日本ではどうなるのか?
現実的には日本でマニュアルトランスミッション車の教習所を開設するのは難しいと思います。
理由はまず日本で6速MT仕様の販売再開は可能性が低いと思われること。
アメリカではJCWの購入者の約30%が6速MT仕様を購入したと言われていますが、日本では恐らくJCWでも6速MT仕様を購入する人は10%もいないのではないでしょうか?
マツダ ロードスターやトヨタ GR86などの車はスポーツカーとして認知されている車なので一定数の6速MT仕様を購入する人がいますが、日本ではBMW MINIはそこまでスポーツカーだと認識はされていません。
またマツダ ロードスターやトヨタ GR86と比較してBMW MINIの価格はかなり高額になるため、6速MT仕様を主に購入すると思われる若年層には購入できない車であることなどがその理由です。
私もセカンドカーでマツダ ロードスターを所有していますが国産車を久しぶりに購入して輸入車(主にBMWやBMW MINIと比較して)国産車はやっぱり安いなあと実感しましたし、BMW MINIは初代のR50系の時代と比較するといつの間にかに高級車になってしまっていますので。
なので日本ではBMW MINIの6速MT仕様の販売は再開されない、再開されてもそれほど売れないことを考えると今回のマニュアルトランスミッション専用教習所のアイデアは日本では実現されないと思います。
【引用・参照元】
MINI Launches the MINI Manual Driving School To Teach The Dying Art of Driving a Manual