現在BMW MINIのトップモデルであるJCWの新しいエンジンが開発されています。2000cc4気筒ターボエンジンから300馬力を発生させます。
BMW MINI JCWとは
BMW MINIの中で特別な存在がJCWモデルです。
BMWで言えばMモデルと同じ特別なモデルと言えば分かりやすいかもしれません。
ただし、BMW MINIの場合はBMWほどJCWとベースグレードとの違いは大きくなく主な変更点はエクステリアとJCW専用パーツ、そしてエンジンがパワーアップされている程度。
ボディ自体の作りまではベースグレードとの差別化は行われていませんが、それでもベースグレードと乗り比べればJCWが特別な1台というのはすぐに納得ができます。
しかし、そのJCWとベースグレードの差がいっきに離れていきそうな状態になりそうです。
BMW MINI JCWが300馬力になる理由
ここにきてなぜ急にBMW MINI JCWのエンジンが230馬力から300馬力に一気にパワーアップするのか?
それはBMW1シリーズ(一部2シリーズ含む)のFF車との関係があるからです。
BMWは現在各シリーズのグレード構成、特にMモデルに関するグレード構成を再構築しようとしています。
簡単に説明すると・・・
- ベースグレード
- Mスポーツ
- Mパフォーマンス
- Mモデル
このようにMスポーツとMモデルの間にMパフォーマンスモデルの設定を順次拡大させる予定です。
これによりMモデルを用意できないモデルにもMパフォーマンスモデルを設定でき、各シリーズのブランディング向上と販売価格のアップを狙っていると思われます。
BMWではFF車がラインナップされ、エンジンは4気筒モデルが主力になりつつあり、この2つの組み合わせでのイメージをリーダーとなる車を作る必要がでてきました。
例えば、先日発売されたX2にもM35iというMパフォーマンスモデルが設定されると思いますが、これがそのままBMW MINI JCWとエンジン、シャシーを共有する車となります。
BMWのFF車、4気筒モデルの価値を高めるために2000cc4気筒ターボエンジンの最強エンジンを作らなければならない=BMW MINI JCWへ流用という流れが今回の背景です。
BMW MINI JCWの値上げまたはJCWの上級グレードの設定か?
BMW MINI JCWのパワーアップに伴い現状よりも価格が値上げされると考えられます。
または、現状のJCWモデルよりも上級のモデルが設定されるのかもしれません。
BMWが先程も説明した通りにグレード構成の変更を行うのであれば、遅かれ早かれBMW MINIにおいても同様なことが行われる可能性が高いです。
また、一部ではBMW MINIのベースグレードからMTモデルがカタログ落ちするなどの噂もあり、よりスポーツ志向のユーザー向けにJCWまたはその上級モデルのみにMTを設定することも考えられます。
これは私の個人的な主観ですが、現在のBMW MINIに一番足らないものはスポーツ性だと思います。
なので、私もBMW MINI JCWではなくアバルト595を次のセカンドカーに選んでいます。
明らかにスポーツ性とか乗って楽しめる感覚はR50時代のBMW MINIの方が強かったと思います。
BMW MINIがプレミアムな大衆車になって販売台数が伸びた反面、失ったものもあるということかな?と思っています。
【引用・参照元】