154ps アバルト500eへ試乗アバルト500から始まり595、695へとガソリンエンジンで進化したアバルト595系ですが、ついにイタリアではBEV(電気自動車)のアバルト500eが発売され、今回はその試乗記をダイジェスト版でお伝えします。

アバルト500eの概要

アバルト500eは、イタリアのスポーツカーブランド「アバルト」が手掛けた電気自動車(BEV)で、コンパクトながらも強力な性能を持つ一台です。

最高出力は155馬力、最大トルクは235Nmで、0-100km/h加速は7秒と、EVならではの俊敏な加速が魅力です​。

ボディタイプは、ハッチバックとカブリオレの2種類が用意されており、それぞれの航続距離はWLTCモードで約303kmと294kmです。

充電システムは、急速充電と200V普通充電の両方に対応し、利便性にも優れています​。

アバルトならではのスポーティなスタイリングが随所に施されており、専用の18インチホイールや、エクゾーストサウンドを再現するサウンドジェネレーターが搭載されています。

また、ADAS(先進運転支援システム)も充実しており、フォワードコリジョンワーニング(全面衝突警報)やレーンキーピングアシストなど、安全性にも配慮がなされています​。

アバルト500eは、伝統的な「サソリ」ブランドのスポーツ精神を、最新の電動技術で進化させたモデルといえます。

アバルト500eの新たなるホットハッチの試み

2023年頃電気自動車版アバルト595eが発売開始か?

名声と遺産を背負い、アバルト500eは電動パワートレインで新たな道を切り開く。ホットハッチの進化と、その特異性に注目。

近年のホットハッチ市場は高価かつ複雑。

モデルによっては英国で5万ポンドを超える例も。

技術の進歩で小型ボディにもレーシングカーの技術が注入されつつある。

アバルト500eの電動パワートレイン

154ps アバルト500eへ試乗アバルト500eはBEVのフィアット500eをベースに、独自のホットハッチ路線を追求。

内燃エンジン時代の手法を電動に応用し、駆動用バッテリーとモーターを共有する。

駆動用モーターは前に配置され、最高出力154psと最大トルク23.8kg-mを引き出す。

フロア下に敷き詰められる駆動用バッテリーは37.3kWhのリチウムイオン。

変更されたギア比と最適化された加速力と最高速度のバランスが、スポーティなスタイリングと相まって魅力を高めている。

ABARTH 500eのサウンドエクスペリエンス

アバルト500eは、独自の「サウンドエクスペリエンス」により、電気自動車でありながらガソリン車のような迫力のあるエキゾーストサウンドを提供します。

アバルト伝統のエンジンサウンドを再現するため、専用のサウンドジェネレーターが搭載されており、アクセルの踏み込み具合に応じてリアルタイムで反応し、エンジンの咆哮が響き渡ります。

このシステムは、アバルトの象徴的な「レコードモンツァ」サウンドを再現しており、通常のEVとは一線を画する体験を提供します​。

このサウンドは、サウンドデザインスタジオと共同開発され、約6,000時間をかけて緻密に設計されています。

また、低速時には車両接近通報システムが作動し、歩行者にも配慮した安全性を確保しています。

運転者は車内で、車両設定からサウンドエフェクトのオン・オフを選択可能で、走行モードによって異なるサウンドが楽しめるようになっています​。

154ps アバルト500eへ試乗〜電気自動車でもアバルトらしいのか?All-New Abarth 500e | CRAZY Electric Sound, Driving, Exterior & Interior Details

アバルト500eの実力と走りの魅力

154ps アバルト500eへ試乗アバルト500eは内燃エンジンのアバルト695よりも優れた加速性能を持ち、サーキットでの走行も十分楽しめる。

シャシーの設定と重量配分の改良が動的能力を向上させており、スポーティな走りを提供。

一方で、航続距離は短くなったが、実用性は十分。

快適性と運転の楽しさが絶妙に調和し、日常道路での使い勝手も向上。サウンドジェネレータや異なるドライブモードも、ドライバーの体験を豊かにする。

総評: アバルト500eの新時代の到来

154ps アバルト500eへ試乗アバルト500eは電動パワートレインを取り入れながら、その独自の個性と魅力を保持している。

ホットハッチの新たな試みとして注目される一方で、内燃エンジンのアバルトと比較しても十分に楽しめる走りを提供。

航続距離や快適性の向上もあり、日常の使い勝手も向上している。

アバルト500eは、新たなるホットハッチの時代の到来を告げる存在だ。

項目仕様
ボディタイプハッチバック / カブリオレ
最高出力155馬力(114kW)
最大トルク235Nm
0-100km/h加速約7秒
バッテリー容量42kWh
航続距離ハッチバック:303km / カブリオレ:294km(WLTC)
車両重量ハッチバック:1,360kg / カブリオレ:1,380kg
全長3,675mm
全幅1,685mm
全高1,520mm
ホイールベース2,320mm
タイヤサイズ205/40R18
充電方法200V普通充電 / 急速充電
消費電力ハッチバック:152Wh/km / カブリオレ:158Wh/km
サウンドシステムサウンドジェネレーター搭載
セーフティ機能フォワードコリジョンワーニング、レーンキーピングアシスト、ブラインドスポットモニター等
インフォテイメント10.25インチタッチスクリーン、Apple CarPlay / Android Auto対応

【引用・参照元】

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