BMWは、世界的に高い評価を受けているドイツの自動車メーカーであり、高性能スポーツカーの生産で知られています。その中でも、Mシリーズは、特にスポーツカー愛好家にとって特別な存在です。しかし、最近の情報によると、BMWは将来的にマニュアルトランスミッションを廃止する可能性があるとの憶測があります。
BMWのマニュアルトランスミッションに関する情報
BMWのマニュアルトランスミッションに関する情報は、BMWのM部門の役員であるフランク ウェーバー氏によって明らかにされました。
彼は、イタリアの雑誌Quattroruoteとのインタビューで、
「Mのマニュアルトランスミッションの存在期間はあまり長くはない。」
と述べました。
フランク ウェーバー氏は、マニュアルトランスミッションの需要が徐々に減少していることを認識しており、
「それ以上開発する意味がありません。マニュアルのMを求めるなら、今すぐ購入する必要があります。」
と述べました。
これは、BMWが将来的にマニュアルトランスミッションを廃止する可能性があることを示唆しています。
BMWのマニュアルトランスミッションの提供
一方、BMWは、マニュアルトランスミッションの需要が低下しているにもかかわらず、アメリカでは、M2、M3、M4のモデルでマニュアルトランスミッションのオプションを提供し続けています。
さらに、過去にBMWは、顧客の希望がある限りマニュアルトランスミッションを提供し続けるようにと述べています。
このことから、BMWがマニュアルトランスミッションを廃止する可能性はあるものの、現在のところは提供を続けているということがわかります。
今回のBMWの取締役であるフランク ウェーバー氏の発言と、BMW M社の製品管理責任者であるハーゲン・フランケ氏の発言に食い違いがあるのでしょうか?
BMW社とBMW M社との事情の違い
BMWがマニュアルトランスミッションの製造販売を継続することを発表しているのがBMW M社であるのに対して、BMW社はマニュアルトランスミッションの廃止をほのめかす発言をしています。
これはBMW社とBMW M社(正式には分社はしていないが)のそれぞれの立場の違いによるものだと思われます。
BMW M社はほぼスポーツモデルを販売しているため、主力のM2、M3、M4でのマニュアルトランスミッションの販売を継続したいと考えています。
しかし、乗用車や商用車などの一般的な車両を製造販売しているBMW社にとっては、世界販売台数の数%にしか満たないマニュアルトランスミッションをラインナップするだけでもコストが膨大に必要になることから、販売自体を早く止めたいと考えている。
この両者の立場の違いが、それぞれの発言の食い違いになっていると思われます。
共に、いつまでマニュアルトランスミッションを製造販売を継続するのかは明言していないことを考えると、当分は限られたモデルだけにはなりますが、マニュアルトランスミッションの製造販売は継続されると思われます。
先日もMパフォーマンスモデルですが、BMW Z4 M40i G29にマニュアルトランスミッション車が設定されたことを考えても、BMWはマニュアルトランスミッションの製造販売を継続することになると思います。
Reference:motor1.com