前回は取り付け編でしたが今回は「PORMIDO PRD63Cレビュー」として、BMW X4 G02への実際の取り付けから走行中の使用感、不満点、改善策までを徹底的に解説します。
約2万円という価格ながら、果たしてどれほどの実用性があるのか?実走レビューを通して、ユーザー視点からのリアルな評価をお届けします。
- PORMIDO PRD63CはBMW X4 G02で実用性◎:2万円以下ながら、DIYで簡単に取り付けでき、後方視界も良好。
- 雨や映り込みはフィルムとフィルターで解決:親水フィルムと偏光フィルターで視界不良や反射問題に対応可能。
- 起動時の設定はアップデートで改善可能:初期設定では不便な仕様も、公式サイトのアップデートで解消可。
結論:PORMIDO PRD63Cは日常使用において十分実用的
デジタルインナーミラーとして注目されている「PORMIDO PRD63C」を、BMW X4 G02にDIYで取り付けて1ヶ月間使用したリアルなレビューをお届けします。特に走行中の視認性や使い勝手について、実走行を通じて体験しました。
自宅の屋根付きガレージ内で撮影した写真からも分かる通り、プライバシーガラス越しであっても十分な後方視認性を確保できています。後方にはムーブキャンパスが駐車されており、車体の輪郭が鮮明に確認可能です。少し暗めに映っているのはプライバシーガラスの影響であり、この価格帯の商品では着色ガラスの影響を受けないカメラを要求するのは難しいと思います。
この価格帯(2万円以下)としては優秀で、ズーム機能も搭載。私は最小ズームで使用中ですが、映像内に後方車両が大きく映りすぎないため、バイクなどの追い越しも確認しやすいと感じました。
欠点:雨天時の後方視界に課題あり
「PORMIDO PRD63Cレビュー」として実用性は高いものの、気になるのが「雨天時」の視界低下です。リアガラスの汚れや水滴により、デジタルミラーに映る映像が不鮮明になる場面がありました。
この製品のカメラは室内設置型であるため、リアガラスの汚れがそのまま映像に反映されてしまいます。黄砂による汚れでも影響が見られ、リアワイパーが搭載されていないBMW X4 G02では、対策が必須と感じました。
そのため、雨天・降雪などの悪天候下での使用を前提とするなら、補助的な工夫が必要です。これは本機種に限らず、室内カメラ型デジタルインナーミラー全体に共通する弱点です。
対策:KEIYO「アメでも見えるアメミエ」超親水フィルムで視界問題を解決
悪天候時の視界対策として効果的なのが、KEIYO「アメでも見えるアメミエ」超親水フィルムです。私はこのフィルムを使用し、実際に効果を体感しました。
BMW X4 G02のようなクーペタイプ車両はリアガラスの傾斜が強く、1枚のフィルムでは視界全体をカバーできません。そのため、2枚を縦に並べて貼ることで、視野をしっかり確保しました。
実際のテストでも、水滴が滑らかに流れ落ち、雨上がり直後であっても後方視界がクリアになりました。視界確保が目的でPORMIDO PRD63Cを導入する方には、このフィルムの併用を強くおすすめします。
不満点:トノカバーの映り込みが気になる場面も
「PORMIDO PRD63C レビュー」を進める中で見えてきた別の問題点が、リアカメラ映像にトノカバーが映り込むという点です。特にBMW X4 G02のようなクーペボディでは、ラゲッジスペース上部に設置されたトノカバーの一部が、映像に干渉する形で写り込みやすくなっています。
日中や逆光時にこの映り込みが強調されることがあり、視認性がやや低下することも。加えて、室内の光が反射して手や荷物などが写ってしまうこともあります。
この問題は多くのリアカメラ搭載ドライブレコーダーやミラー型カメラ製品でも共通する課題であり、設置角度や視野調整で軽減可能ですが、根本的な対策が必要です。
対策:KEIYO【貼るミエ】ドライブレコーダー用偏光フィルターの装着で映り込みを軽減
この問題を解消するために有効なのが、KEIYO【貼るミエ】ドライブレコーダー用偏光フィルターの装着です。私は実際にこの偏光フィルターをPORMIDO PRD63Cのカメラレンズに装着し、効果を確認しました。
フィルターには両面テープがあらかじめ装着されており、位置決めさえしっかり行えば貼り付けは簡単です。取り付け後はトノカバーの反射や室内映り込みが劇的に軽減され、後方視界がよりクリアに改善されました。
特に光の反射が強い日中や夕方のドライブ時に効果を実感できます。ただし、フィルターの角度が重要で、ズレがあると効果が薄れるため慎重な取り付けが求められます。
起動時にメニュー画面が表示される仕様の不便さ
PORMIDO PRD63Cを使用して気づいたのが、起動時に必ず写真のようなメニュー画面が表示される仕様です。車両に乗り込むたびにルームミラーとして切り替える操作が必要となり、毎回ひと手間かかるのが正直なところ煩わしく感じました。
しかし、PORMIDOの公式サポートページにて提供されているアップデート用ソフトを導入することで、この問題は解決可能です。ソフトをミラーに適用すれば、起動時に自動でミラーモードへ切り替えることができます。
ただし、このアップデート情報は商品ページやマニュアルには明記されておらず、ユーザー自身が調べなければたどり着けません。製品の品質は高いものの、こうしたサポート体制の不透明さは改善が望まれます。
PORMIDO PRD63Cは「買い」か?コスパ重視なら間違いなくおすすめ
「PORMIDO PRD63C レビュー」として総括すると、この製品は2万円以下という価格帯を考慮すれば非常にコストパフォーマンスが高く、「買い」と評価できます。確かにいくつかの不満点は存在しますが、それを補って余りある機能性と実用性を兼ね備えています。
特に、初めてデジタルインナーミラーを導入する方や、高価格帯モデルを避けたいユーザーにとって、PORMIDO PRD63Cは最適解の一つと言えるでしょう。ズーム、輝度、録画機能、視認性など、日常の運転に必要な機能はしっかりカバーされています。
また、他社製品と比較しても品質のばらつきが少なく、レビューの中でも「想像以上だった」という声が目立つのも納得です。
1ヶ月使用後の満足度と耐久性への今後の期待
今回の「PORMIDO PRD63Cレビュー」は、導入から約1ヶ月という比較的短期間の使用に基づいています。そのため、現段階では耐久性に関しての評価は難しいのが正直なところです。
とはいえ、これまでにトラブルや動作不良は一切なく、安定して機能しています。高温・低温下での動作や、長期間にわたる映像品質の劣化など、今後の継続使用で判明する部分は今後もレポートを重ねていきたいと思います。
個人的には、初めてのデジタルインナーミラーとしてこれ以上ない満足感を得ています。特にBMWのような輸入車オーナーにとって、自力で取り付けできるハードルの低さも大きなメリットです。
メーカー対応とアップデート体制への提言
PORMIDO PRD63C自体の完成度は高く、非常に良い製品です。しかし、唯一残念に感じたのは、ソフトウェアアップデートの案内不足です。起動時のミラーモードへの切り替え設定や機能追加など、ユーザーにとって重要な情報が公式サイトでしか得られない点は課題です。
今後、より多くの日本ユーザーに支持されるためには、購入後のサポート体制や説明書の充実、FAQの整備が求められるでしょう。それにより、PORMIDOというメーカーの信頼性も飛躍的に向上するはずです。
とはいえ、「PORMIDO PRD63Cレビュー」を通して明らかになったのは、この製品の品質が価格以上であること。アップデートの工夫や視界対策を行えば、かなり満足度の高い製品へと進化するポテンシャルを持っています。
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