夏の炎天下に駐車した車は、短時間でも車内やダッシュボードが高温になります。対策として広く使われているのが、フロントガラス用のサンシェードです。しかし、「本当に効果があるのか」と疑問を持つ人も多いでしょう。
私は、温度を測定した実験と市販品の比較テストをまとめました。結論からいえば、サンシェードは車内の温度上昇を抑えますが、特に効果が表れやすいのはダッシュボードやステアリングなどの表面温度です。
この記事では、3つの実験結果をもとに、実測値と選び方を分かりやすく解説します。
- ✅車用サンシェードは車内温度を最大23.3℃低下
- ✅車外設置と全窓カバーは内側設置より高効果
- ✅選び方は被覆範囲・反射面・収納性が重要
車のサンシェードは直射日光による加熱を抑える
サンシェードの役割は、フロントガラスから入る日射を遮り、ダッシュボードやステアリング、シートが直接熱せられるのを抑えることです。銀色などの反射面を太陽側へ向けることで、光と熱の一部を車外へ反射します。
ただし、サンシェードは車内を冷やす装置ではありません。サイドガラス、リアガラス、ルーフ、ボディからも熱が伝わるため、装着していても車内温度は上昇します。車内の空気温度と、手で触れる内装の表面温度を分けて見ることが重要です。
実測比較で分かったサンシェードの温度差
車用サンシェードの効果を調べた3つの実験結果を整理しました。実験ごとに外気温や駐車時間、測定方法が異なるため、数値を直接比較するのではなく、それぞれの条件内でサンシェードの有無や種類による差を確認する必要があります。
一般的なサンシェードでも表面温度を下げられる
1988年に同型車2台で行われた試験では、フロントガラス内側に段ボール製のサンシェードを置くと、対策なしに比べて車内温度が約8.3℃低下しました。ダッシュボード温度は約22.2℃低下しています。さらに反射材を使用したタイプでは、段ボール製より車内温度と内装表面温度が下がりました。[参照:Jalopnik]
内側より外側に設置した方が効果は高い
同型車7台を使った比較では、対策なしの車内温度が53℃だったのに対し、車体上部と全周の窓を外側から覆うハーフカバー43℃、フロントガラス外側の反射シートは45℃、内側のサンシェードは49℃でした。外側に設置すると、日射がガラスを通過する前に反射できるため、内側設置より温度上昇を抑えています。[参照:Jalopnik]
サンシェードを付けても車内が暑くなる理由
サンシェードが覆うのは主にフロントガラスです。日射はほかの窓からも入り、ルーフやドアからも熱が伝わります。そのため、フロントガラスを隙間なく覆っても、密閉された車内の温度上昇を完全には止められません。
効果の高い車用サンシェードの選び方
フロントガラス全体を覆えるサイズを選ぶ
最も重視したいのは被覆範囲です。ガラスの端やルームミラー周辺に大きな隙間があると、そこから日射が入ります。汎用品は購入前にフロントガラスの幅と高さを測り、商品寸法と照合してください。車種専用品は価格が高くなりやすい一方、ガラス形状に合わせやすいのが利点です。
反射面と設置方法を確認する
反射タイプは、銀色などの反射面を太陽側へ向けて使用します。裏返して設置すると、本来の性能を生かせません。車種によってはルームミラー周辺にカメラや雨滴センサーのカバーがあるため、切り欠きの位置や大きさも確認が必要です。
毎日使える収納性も無視できない
遮熱性能が高くても、設置や収納が面倒で使わなくなれば効果は得られません。車内で展開できるか、収納場所を確保できるか、サンバイザーでの固定が必要かも確認しましょう。
サンシェードは内装の高温対策として効果がある
実測結果を見る限り、車用サンシェードには車内温度の上昇を抑える効果があります。特に差が表れやすいのは、直射日光を受けるダッシュボードやステアリングの表面温度です。
選ぶ際は、ガラス全体を覆えるサイズ、正しい反射面、車両への適合、毎日使える収納性を確認してください。外側設置は高い効果が確認されていますが、日常使用では着脱のしやすさとのバランスも重要です。なお、サンシェードを装着していても車内は高温になるため、子どもやペットを駐車中の車内に残してはいけません。
車内の温度を下げる効果が高いサンシェード3選
1.窓前面+屋根をカバーするサンシェード
車内の温度を下げる効果が一番高いサンシェードは、フロントガラスだけではなく全ての窓、屋根までを覆うタイプであると実験結果では結論づけています。トランクに入るため持ち運びには便利ですが、毎回トランクから取り出して設置する手間がかかることが問題になります。
2.フロントガラス+車外設置型サンシェード
手軽にフロントガラスのみに取り付けるサンシェードの場合は、車内ではなく社外に取り付けるタイプのサンシェードが効果が高いという実験結果がでました。室内設置型のサンシェードではフロントガラスが熱せられるため、その熱が車内に伝わるため効果が弱くなるからです。
3.室内設置型サンシェード(反射タイプ)
一般的な室内設置型のサンシェードですが、表面が銀色の光を反射させるタイプが効果的であるという実験結果がでています。光を反射させることで室内の温度上昇を抑えることができます。ただし、フロントガラスの大きさに合わせたものを使用しないと効果が弱くなります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 車のサンシェードは本当に効果がありますか?
はい。実測実験では、サンシェードを使用した車は対策なしの車より、車内温度やダッシュボード温度が低くなりました。特に直射日光を受けるダッシュボードやステアリングの表面温度で、大きな差が確認されています。
Q2. サンシェードで車内温度は何℃下がりますか?
今回紹介した実験では、内側に設置するサンシェードで4~11.7℃、フロントガラス外側の反射シートで8℃、全周の窓を覆うハーフカバーで10℃の低下が確認されています。別の試験では、多層構造の車種専用品で約23.3℃低下しました。ただし、外気温や駐車時間などの実験条件によって結果は変わります。
Q3. サンシェードは車内と車外のどちらに付ける方が効果的ですか?
実験では、フロントガラスの内側よりも、車外に設置する反射シートの方が車内温度を抑えました。車外設置型は、日射がフロントガラスを通過する前に反射できるためです。ただし、毎回の着脱や雨天時の扱いやすさも考慮する必要があります。
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Q4. サンシェードの銀色の面はどちらに向けますか?
銀色などの反射面は、太陽側へ向けて設置します。反射面を車内側へ向けると、日射を効率よく車外へ反射できません。製品によって表裏の指定があるため、使用前に説明書も確認してください。
Q5. サンシェードを付ければ子どもやペットを車内に残せますか?
いいえ。サンシェードを使用しても、密閉された車内の温度上昇を完全に防ぐことはできません。サイドガラスやルーフなどからも熱が入るため、短時間であっても子どもやペットを駐車中の車内に残してはいけません。


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