2025年、プレミアムコンパクトカー市場に注目の最新モデルが出そろいました。
BMW 2シリーズ グランクーペ、メルセデス・ベンツ CLA、そしてマイナーチェンジを受けたアウディ A3は、それぞれ個性的なデザインと進化した技術で激しい競争を繰り広げています。
本記事では、エクステリア・インテリア・走行性能・先進装備・価格の5つの視点から、3車種の違いを徹底比較。どのモデルがあなたに最適か、選び方のヒントをお届けします。
- デザインの違いがはっきり:BMWはスポーティ、CLAは先進的、A3は洗練された印象。
- 走りの個性が明確:M235iは軽快、CLAは高出力EV、RS 3は圧倒的な加速力。
- 価格と装備で選びやすい:A3はコスパ重視、BMWは走行性能、CLAは快適装備が充実。
デザインで選ぶ3車種のエクステリアとサイズ感を比較
コンパクトでも個性を主張したいなら、まずはデザインの違いに注目です。

BMW 2シリーズ グランクーペ F74は、引き締まったプロポーションとシャープなラインが特徴。
キドニーグリルの形状は従来よりも控えめで、都会的かつスポーティな印象を演出しています。
一方、メルセデス・ベンツ CLAは、フロントからリアまで流れるようなフォルムが魅力。
ワイドなライトデザインやブランドロゴのライティング演出が先進性を感じさせます。
全体的に丸みを帯びた柔らかなシルエットは、エレガンスを重視するユーザーに支持されそうです。
アウディ A3は、今回のマイナーチェンジでフロントフェイスがよりシャープに刷新されました。
フレームレスの六角形グリルに加え、LEDヘッドライトと一体感のあるバンパーデザインが精悍な表情を作り出します。
S3やRS 3ではさらにアグレッシブな専用パーツが装備され、迫力を増しています。
サイズ面では、CLAが最も大きく、全長約4,725mm。
BMW 2シリーズ グランクーペは約4,572mm、A3スポーツバックは約4,350mmとコンパクトです。
全幅ではCLAが最も広く、BMWとアウディはほぼ同等。
駐車や取り回しを考えるなら、A3の扱いやすさも選択肢として魅力です。
見た目の好みはもちろん、サイズ感や存在感もクルマ選びの重要な要素。
どのモデルもそれぞれのブランドらしさを体現しており、第一印象で差が出る部分と言えるでしょう。
質感・装備・デジタル化:インテリアの違いを比較
車内空間は、乗るたびに触れる場所だからこそ、快適さと使いやすさに注目したいポイントです。
BMW 2シリーズ グランクーペは、直感的に操作しやすいレイアウトと、水平基調のダッシュボードが特徴。
物理ボタンを一部残した設計は、シンプルで機能的な印象を与えます。
中央には10.7インチのディスプレイが配置され、運転席側には10.25インチのデジタルメーターを搭載。
シートや内装素材は質実剛健で、運転に集中しやすい空間づくりがなされています。
対するメルセデス・ベンツ CLAは、インテリアの演出力に長けたモデルです。
大型スクリーンがダッシュボードを横断し、オプションで助手席側にもモニターを装備可能。
多色アンビエントライトが標準で備わるなど、デジタルとラグジュアリーの融合が感じられる室内空間です。
また、静粛性にも配慮されており、日常の移動時間がより快適になるよう設計されています。
アウディ A3シリーズは、2025年モデルでインテリアも大きくアップデート。
センターコンソールやエアベントのデザインが一新され、操作性と質感が向上しました。
S3ではスポーツシートが標準装備され、RS 3ではファインナッパレザーの専用シートやRSモード専用ステアリングも用意されるなど、グレードに応じた演出が光ります。
3車種ともにデジタル化が進んでいますが、BMWは操作性重視、CLAは先進感と豪華さ、アウディは質感と機能のバランスが魅力。
求める快適性によって、選び方に明確な違いが見えてきます。
走りの本質を比べる:スペックとドライビングフィールの違い
BMW M235i xDrive:軽快さとパワーのバランスが魅力
BMW 2シリーズ グランクーペの最上位グレード「M235i xDrive」は、2.0リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力312PS、最大トルク450Nmを発揮します。
四輪駆動システムと組み合わせることで、安定したグリップと力強い加速が特徴です。
車両重量は約1,600kgと比較的軽量なため、コーナリング性能にも優れ、日常の移動からワインディングロードまで幅広く対応します。
メルセデスCLA:電動パワートレインの高出力が話題に
メルセデス・ベンツ CLAは、ハイブリッドおよび電気自動車として展開され、パワートレインの構成が他2車種と異なります。
最上位モデルは349PSの全輪駆動仕様で、即応性の高い加速性能が期待されます。
ベースモデルでも268PSの後輪駆動となっており、日常使いには十分すぎる出力。
ただし、車重は約2,055kgとかなり重く、軽快さというよりはどっしりとした安定感に重きを置いた設計です。
アウディS3/RS 3:俊敏さとハイパフォーマンスの両立
アウディ A3シリーズの中でも、S3とRS 3はスポーツ志向のユーザーに強く訴求します。
S3は2.0リッターターボエンジンを搭載し、333PS/420Nmへとパワーアップ。
さらに、リア左右のトルク配分を制御するトルクスプリッターを新たに採用し、コーナリング中のアンダーステアを抑制します。
RS 3では2.5リッター直列5気筒ターボエンジンを搭載し、400PS/500Nmの強力なパワーを発揮。
0-100km/h加速は3.8秒と圧倒的で、ドリフトモード「RSトルクリア」や、サーキット向けの「RSパフォーマンスモード」も搭載。
走行性能に関しては明確に上位クラスの仕上がりです。
BMWはバランス重視、CLAは電動化による高出力と静粛性、アウディはドライビングプレジャーの追求と、三者三様の個性が明確に現れるのが走行性能。
どんな場面で走るか、どんな楽しみ方をしたいかが、選択のカギになります。
技術&安全装備で比較する3モデルの進化点
BMWは操作性重視の実用設計
BMW 2シリーズ グランクーペは、10.7インチのタッチディスプレイと10.25インチのデジタルメーターを組み合わせ、視認性と操作性を両立。
直感的なUIが特長で、スマホ連携やナビゲーションも標準装備です。
安全機能は前方衝突警告、車線逸脱警報、アダプティブクルーズコントロールなど、日常使いに最適な内容となっています。
CLAはAI音声操作と広範な支援機能が強み
メルセデス・ベンツ CLAは、14インチのワイドスクリーンとAI音声認識を統合したMBUXが最大の特徴。
会話形式の自然な操作が可能で、エアコン調整やナビ入力もスムーズです。
OTAアップデート、デジタルキーなど利便性も高く、安全面ではブラインドスポット警告や自動緊急ブレーキを装備し、先進的な安心感を提供します。
アウディは光の演出と全方位セーフティで勝負
アウディ A3シリーズは、MMIナビとデジタルメーターを標準装備。
特徴的なのは、24個のLEDピクセルによるデジタルデイタイムランニングライト。
好みに応じて光のパターンを変更でき、個性を演出します。
安全装備も充実しており、アウディプレセンス、サイドアシスト、後方警戒支援などで高い予防安全性能を実現。
RS 3では専用表示やモード連携機能も用意され、ドライバー支援も強化されています。
価格と装備から見るおすすめモデルは?
各モデルの価格帯は、装備やパフォーマンスに大きく影響しています。
まず、アウディA3シリーズはエントリーモデルが399万円から。
スポーティな装備を求めるなら「S3」(約750万円台)、本格的なパフォーマンス重視なら「RS 3」(900万円超)も選べます。
BMW 2シリーズ グランクーペ F74は、M235i xDriveが中心モデルとして位置付けられ、欧州参考価格から推定して約650〜700万円前後。
装備内容を考えると、価格に対する走行性能の高さが際立ちます。
メルセデス・ベンツ CLAは電動化が進み、ハイブリッドやEV仕様により高価格帯が中心となっています。
上位モデルは350PS超の性能を持ちながらも、車両重量の重さや価格がネックとなる場面もあります。
価格と装備のバランス、走行性能やブランドの個性を考慮すると、日常ユースと走りを両立したいならBMW、高性能EVを望むならCLA、選択肢の幅とコストパフォーマンスで選ぶならA3シリーズが最適と言えるでしょう。
まとめ:用途と価値観で選ぶ、最適な1台とは
プレミアムコンパクトカー選びは、見た目や性能だけでなく、自分のライフスタイルや価値観に合うかが重要です。
走りを重視するならBMW、先進装備と快適性を求めるならCLA、バランスと価格重視ならアウディA3が最適な選択肢となります。
3車種ともブランドの個性がはっきりしており、比較することで自分に合った一台がきっと見つかるはずです。
Reference:bmwblog.com
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