エコカー減税などで日本では当たり前のように装備されているアイドリングストップは実はもう無用の長物というお話。
バッテリーが2万円!
以前嫁さんが日産ジュークに乗っていた頃、ルームランプの消し忘れで自宅のガレージでバッテリーが上がってしまったことがありました。
運悪く私の車ではバッテリーケーブルが届かない位置で駐車していたのでJAFに頼んでとりあえず充電してエンジンをかけてもらった経験があります。
嫁さんには1500ccの車のバッテリーだから交換しても1万円でお釣りが余裕ででる価格だろうと言っておきながら、いざディーラーや自動車量販店に電話で問い合わせても価格は2万円前後。
その時はなぜこんなに自動車バッテリーの価格が高くなったのか?分かりませんでしたが、ディーラー曰く、「アイドリングストップ付きの車のバッテリーは高額」と言われて交換した覚えがあります。
アイドリングストップ機能は燃費向上のため車が停止している間、また一定の速度に減速した時点でエンジンをストップさせることで燃費を向上させる機能です。
エンジンが停止している期間が長くなるがその際もエアコンやオーディオなど使用することが想定されていること、万が一の場合にエンジンの始動だけでも行えるようになど安全マージンが必要となり高性能のバッテリーが搭載されているとのこと。
実はこれってガソリン消費量を削減しても車のランニングコストは安くならない、ということにもなりますね。
最近の国産車にはアイドリングストップ機能は付いていない
最近発売されている一部のガソリンエンジン車にはアイドリングストップ機能がそもそも付いていません。
これはガソリンエンジン車の性能向上が行われた結果、アイドリングストップ機能が無くても同クラスのガソリンエンジン車と比較して燃費が良くなったためです。
これまでアイドリングストップ機能が日本で普及した原因はエコカー減税をクリアするためでしたが、現在はそのエコカー減税をクリアするためにアイドリングストップ機能が無くても減税対象になる車が作れるようになったということです。
つまり、あのアイドリングストップという機能はユーザーに対して燃費をアピールするのではなく、エコカー減税対象車になるための装備であり、そのおかげでユーザーは高額なバッテリー代金を負担するというなんともなあ、という愚策だったことが分かります。
またアイドリングストップ機能付きの車のバッテリーは寿命も短いことから、いくらガソリン消費量が少ない車=環境に優しい車と言われても、それ以上に環境に良くないバッテリーの廃棄量が増えているのであれば自動車メーカーの宣伝は正しい情報を伝えていない、と言わざるを得ません。
アイドリングストップって結局要るの?要らないの?
個人的にはアイドリングストップ機能が燃費に影響を与えるのは都市部の渋滞が多い地域に住んでいる方だけだと理解しています。
アイドリング時間が短い郊外や過疎地においてはアイドリングストップの恩恵を受ける時間が短い。
なので都市部の渋滞地域にお住まいの方以外はぶっちゃけアイドリングストップ機能はOFFにしておいても目に見える範囲で燃費には影響しないと考えます。
逆にアイドリングストップ機能を使用することでバッテリーなどに負担がかかりバッテリーの交換時期やメカニカルトラブルが増える可能性を考えると、もうアイドリングストップは不要では?とも思います。
特に軽自動車の一部の車種のアイドリングストップは車が停止する前にエンジンが停止します。
例えば、赤信号で車を減速させる途中でエンジンが停止。
その後、信号が青に変わったために再度アクセルを踏んでもエンジンが指導するまでにタイムラグが発生し、追突事故の原因にもなりかねない。
燃費の向上は大切なことでははありますが、安全とバーターできるものではないことは明らかです。
なので、今後はアイドリングストップ機能が無くても燃費が向上できる技術発展に期待したいと考えます。
【引用・参照元】