嫁さんがBMW X2 F39からよりコンパクトな車に乗り換えたいということで何台か試乗して見積もりをもらっていますが、今回はフォルクスワーゲンT-Crossを見に行きました。

フォルクスワーゲンT-Crossの価格設定に少し疑問

嫁さんのBMW X2 F39の1回目の車検を受けましたが乗り換えることになった理由

こちらの記事でもお伝えしたように嫁さんの新しい愛車候補を順番に試乗して見積もりをもらっています。

これまでに試乗して見積もりをもらった車は・・・

ですが今回は3台目になるフォルクスワーゲンT-Crossの試乗、見積もりに行ってきました。

実は私的にはこのT-Crossが一番良いのでは?と思っていました。

輸入車のSUVにしては車両本体価格が300万円ぐらいからラインナップされていると公式HPに書いてあったので、フォルクスワーゲンクオリティが300万円台で購入出来るのなら安いと思った訳です。

しかし実際に見積もりをもらって価格を見ると総支払額が400万円を超えています。

これには価格設定のからくりがあって日本に輸入されている車両のほとんどに純正カーナビと安全支援装置のオプションが付いた車両が輸入されているため、国内の在庫車を購入する場合は車両本体価格300万円+純正カーナビ+安全支援装置40万円が加わった価格が実質的な車両本体価格の最安価格になるということです。

もちろん純正カーナビも安全支援装置も付いていない車両も購入することは出来ますが、納車までにはかなりの日数が必要になるとのことで、これはちょっと価格表記に問題があるなあ、と思いました。

フォルクスワーゲンT-Crossはポロがベース

T-Crossはフォルクスワーゲンのポロをベースに作られた小型のSUVです。

なので最初から豪華さとかは期待していなかったです。

予想通り内装はプラスチック製の素材で作られていますが質感的にはヤリスクロスハイブリッドよりも格段に安っぽさがないのがクロスビー同様に予想外に良かったです。

ただしこの辺は好みの問題もあるので人によってはT-Crossも安っぽいと思うかもしれませんので、実車での確認は必要だとは思いますが。

またヤリスクロスハイブリッド、クロスビーに対して大きなアドバンテージがあるのがシートです。

BMWもそうですがドイツ車のシートは国産車と比較すると体へのフィット感が良い傾向があると思いますが、今回のようなT-Crossのような小型車でもシートに関するこだわりは同じクラスの国産車とは比較にならないほど上質であるということが言えると思います。

走りに関しては私は後席に座っていましたが、加速しても加速感はあまり感じることは出来ませんでした。

実際に運転した嫁さんの印象も同じ1000cccターボのクロスビーと同じか多少力強い感じとのことなので、走りという面では排気量も大きいヤリスクロスハイブリッドの方に軍配が上がると思います。

安全支援装置に関しては日本で購入する車両のほとんどにオプションが組み込まれているということでヤリスクロスハイブリッド同様に一通りの機能が付いていました。

しかし残念だったのはアダプティブクルーズコントロールが停車時にはフットブレーキを踏む必要がある仕様だった点です。

これは少し古いシャシーであるポロがベースということでサイドブレーキが電子式ではないハンドブレーキタイプだったことが原因だと思いますが、今どきの車は軽自動車でも電子式のサイドブレーキを採用している点を考えると、少し残念感があるという感じです。

輸入車ディーラーでもBMWの下取りが安くなる理由

まだ値引きが入っていない状態の見積書がこちらの写真になりますが、純正ナビ+安全支援装置は勝手に付いてきますので支払総額は400万円を超える金額になりました。

恐らくは値引きが入ると300万円台にはなると思いますが、問題は下取り価格です。

下取りはBMW X2 F39ですが国産車ディーラーの場合は、輸入車の自社販売ルートを持たないので下取りした輸入車は基本的にはオークションにて販売します。

よって国産車ディーラーでは輸入車の下取り価格はあまり高くないことが多いのですが、今回はフォルクスワーゲンということで国産車ディーラーよりは高く下取ってくれると思っていました。

しかし実際には口頭で下取り価格を聞いた限りではヤリスクロスハイブリッドを試乗したトヨタのディーラーよりも安い金額を提示されました。

ヤリスクロスハイブリッドは納車に約1年かかるためも1年後の下取り価格をベースに算出すると思いますが、その価格よりも20から30万円ほど安い価格が提示され少しびっくりした感じです。

営業マンの話を聞いて納得したのですが、フォルクスワーゲンのディーラーを運営している会社の多くはトヨタ自動車のディーラーを運営している会社が多いのですが、私が試乗したディーラーもトヨタのディーラーが運営しているフォルクスワーゲンのディーラーでした。

なのでフォルクスワーゲンでも輸入車の下取り価格はあまり高くできないとのことでこれはちょっと誤算でした。

ちなみになぜフォルクスワーゲンのディーラーの多くをトヨタ自動車のディーラーが運営しているかというと、フォルクスワーゲンが日本で本格的に販売網を構築する際に協力したのがトヨタ自動車だったため、トヨタのディーラーを運営している会社がフォルクスワーゲンのディーラーも運営している場合が今も多いです。

結局嫁さんはどの車を購入することになるのか?

まだ結論が出ていませんが私的にはこの3台の中から選ぶのが良いと考えます。

車幅が1800mm以下の小型SUVの普通自動車ということを考えるとあとはマツダ CX3ぐらいしか候補がないのですが、マツダ CX3は現在はモデル末期?ということもあり販売台数はかなり少なくなっています。

つまり車幅が1800mm以下の小型SUVだとヤリスクロスハイブリッド、クロスビー、T-Crossぐらいしか選択肢がないからです。

トヨタ ライズ(ダイハツ ロッキー)も選択肢には入りますがライズはロッキーとの兄弟車であり製造はダイハツが行っていますので、品質面で少し不安を持っていますのでCX3同様に今回は候補から除外しています。

私的には納車まで1年近くかかったとしてもコスパという面でヤリスクロスハイブリッドがオススメだと思っています。

安全支援装置や電動パワーゲートを付けたとしても300万円前半で購入出来るのは装備面との兼ね合いを考えてもコスパが高いということになりますので。

クロスビーは良い車ですし作りもしっかりしていると思いますが、安全支援装置が不完全であることがネックになりますし、T-Crossは在庫車が日本にそれなりにあるような話なので気に入った仕様の車があれば納期は一番早いのが魅力ですが、サイドブレーキが電子式ではないこと(嫁さんは少し左腕が不自由なので)がネックです。

なんでヤリスクロスハイブリッドの内装のチープ感とロードノイズが大きいことを許容することが出来れば、ヤリスクロスハイブリッドが一番良いと思っています。

ロードノイズに関してはこちらの防音マットを車内とラゲッジスペースに貼り付けることで対策が出来るかもしれませんので、その辺も含めてどの車を購入するのか?相談して決めたいと思います。