いつの頃からかタイヤのツライチ(面一)の基準が代わって久しくなりました。昔はホイルアーチの最上部からタイヤが飛び出していなければ車検を通せましたが、最近はホイルの中心から一定の面積全体がフェンダー内に収まらなければ車検は通りませんでした。

輸入車のホイルアーチについているアレはその対策品

私のミニロードスターの後輪のホイルアーチについているアレ。白丸部分の出っ張りというかフィンというか、良くわからない板。

輸入車の場合は製造国の法律に基いて車を作っていますので、日本の法律が変更されると対策しなければ型式が取れません。

今までの法律ではホイル、タイヤの上部1/3程度の部分全体がフェンダー内に収まらなければ車検に通らないというルールでした。

なので、私の2014年式のミニロードスターにも写真の様な板?フィン?を取り付けて型式を取得していました。ここ数年の輸入車のフェンダーに板やフィンが貼り付けてあるのはこのためです。

2017年6月23日から法律が緩和

こんな通知文が自動車関連の会社には届いているようです。

1.回転部分の突出禁止規定の見直し
2.排気管の開口方向用件の廃止

この2つの項目で法律が改正されたのですが、この文章だけでは意味が分かりません。

噛み砕いて書くと・・・

1.ツライチにしてもいいよ
2.マフラーは後ろ以外にも向けてもいいよ

ということになります。詳しくは「今日からハミタイ&横向きマフラーおっけ~?!」の記事が分かりやすいと思います。

この解説によると俗にいうチューナーサイズと言われるホイルもほぼ車検を通すことが可能になると思われます。あくまでもタイヤのサイドウォール部分が基準ですから、ホイル自体がフェンダーから飛び出すのはNGです。

ひっぱり気味にタイヤを履かせている方は引き続き注意が必要ですが、今まで以上にツライチ化することができるので、私のような車高を下げているオーナーにはまさに朗報です。

マフラーの先も横出しがOKに

ついでにマフラーの向きに関しても法律が改正されていますね。最近はあまり見かけなくなりましたが、昔はマフラーがサイドに出ている車もありました。

あまりやりすぎるとチバラギ仕様な車になってしまいますが、これはこれでカスタマイズの方向性が広がったことになるので朗報と言えます。

ひょっとすると、フェラーリやランボルギーニなどのスーパーカーはマフラーを横出しにしてくるかもしれません。それはそれで楽しみでもあります。

規制緩和はトランプ大統領のおかげ?

今回の法律の緩和はなぜ行われたのでしょうか?恐らく輸入車メーカーからの圧力が原因だと思いますが、それだけではそんな力は働かないと思います。

そう言えば、トランプ大統領が就任した際に、アメリカが日本に車を輸出する際に非関税障壁があると言っていましたが、ひょっとするとそのおかげで今回の緩和が実現したのかもしれません。

日本は相変わらず外圧には弱い訳ですが、それよりもひょっとするとトランプ大統領はクルマ好きなのかもしれません。ワイルド・スピードのファンなら納得ですけどね(笑)