現在うちの嫁さんが乗っているBMW X2 F39の乗り換え候補の車は試乗、見積もりしてきましたが、うちの嫁さんは度の車を選んだのでしょうか?
うちの嫁さんがBMW X2 F39を乗り換えたい理由
こちらの記事にも書きましたが、うちの嫁さんは現在BMW X2 F39から新しい車に乗り換えることを検討しています。
まだ1回目の車検を通し走行距離も9,000kmと極上の状態にある車を乗り換えたいと思った動機は2つ。
- もう少し小さいSUVタイプの車が欲しい
- ハンドルが軽い車が欲しい
この2つの理由が今回嫁さんが乗り換えを検討した理由です。
うちの嫁さんは非常にアクティブな人などで車で実家(約80km)へ行ったり、娘とドライブ旅行したりしていたので高速道路を走る機会も多くそれなりの動力性能がある車が必要でした。
しかしコロナの影響、娘が東京に下宿しているという環境になったために車に乗る機会が減少しました。
BMW X2 F39はこれまでのアクティブな状況下では使い勝手の良い車でしたが、日常的な使い方(買い物や近所をうろうろするだけ)においては車が少し大きすぎると感じた様です。
またBMW X2 F39は現在私が所有しているM440iグランクーペ G26よりもステアリングが重い(最近のBMWはどんどんステアリングが軽くなる傾向がある)ので、少し左手が不自由になった現状では運転に支障が出ると考えたことも理由の1つです。
この2つの問題を解決することが出来るであろうと私が選んだ車の中から次の愛車を選ぶことになった訳です。
ヤリスクロスHV、クロスビー、T-crossの良い点、悪い点
まず最初にヤリスクロスHVですが、1500ccエンジン+モーターなので実用的な使用感においては動力性能も十分ありますし、モーターで走行することで自宅近所をうろうろするだけでも燃費は現状よりかなり向上することが見込まれます。
スタイリングも悪くないし後席が狭い問題はありますがほぼ後席に人が乗ることはないので、そこはデメリットにはなりません。
しかしヤリスクロスHVのデメリットは内装のチープ感とロードノイズが大きいこと。
車両本体価格が260万円程度、総額300万円ちょっとの車としては内装の各所のプラスチックの質感が見た目にも触れた感触もチープ感がかなり強い印象を受けました。
個人的には最新の軽自動車の実用的なグレードの方が内装に関しては上質だと思うので、この価格にこの内装はガッカリ感がかなり強かったです。
またHVの売りである静粛性に関しても全くの期待外れでロードノイズがかなり車内に響いてきますので、HVの良さが台無しになっている点も大きなデメリットだと感じました。
クロスビーに関してはヤリスクロスHVとは真逆で内装の質感に関してはプラスチックは多用されているものの見た目、触り心地も含めてクオリティは高いと感じました。
またシートに関しても柔らかすぎず硬すぎずで体へのフィット感も好印象です。
動力性能に関しては1000ccターボ+マイルドHVということで日常的な使用状況で多少非力感は感じる部分もありますが、必要最低限のレベルはクリアされており近所をうろうろするだけならボディーサイズも軽自動車に近いので小回りも良いと思います。
ただし価格が安いため仕方がないことですが装備面では不満があります。
最近の車では多くの車に装備される安全支援装置がフルセットでは装備されていない点(オプション設定もなし)という点と20万円以上する純正カーナビを購入しないとバックカメラが装備出来ない点が大きな不満店です。
最近は純正カーナビよりもApple Carplayの方が使い勝手もよく価格も抑えられるのですが、標準のディスプレイオーディオの場合はApple Carplayやバックカメラが使用できないのは不便という感じを強く感じます。
T-crossはさすがドイツ車だけあってシートがクロスビー以上に良い印象を持ちました。
セミバケットという訳では無いのですが体のホールド感を感じますしファブリックの質感もかなり良好です。
内装に関してはクロスビーと同等または若干見劣りする部分もありますが、トータルバランス的にはそこに目が行きにくい感じの作りになっておりヤリスクロスHV時ほどガッカリ感は少なかった印象です。
動力性能に関してはクロスビーと同様に1000ccターボエンジンですがモーターなどのアシストはありませんがクロスビーと同等かそれ以上の力強さを感じることが出来ます。
これは恐らくトランスミッションがクロスビーがトルコン式ATなのに対してT-crossはDCTなので馬力のロスが少ないためか?ギヤ比の関係かと思いますが、日常的な使い方ならクロスビー同等かそれ以上に感じました。
しかし輸入車ということで他の2台と比較すると価格的には高くなることは仕方がないと思っていますが、カタログには300万円ちょっとからグレードが設定されていますが、実際には純正カーナビと安全支援装置が装着されたモデルしか事実上日本では購入出来ないため実質的な車両本体価格は340万円からになります。
300万円だと思っていた車が実は340万円だったというのは少しショックが大きいのでその部分に少し不信感を持ったことと、サイドブレーキが電子式でないことが試乗して分かったため、左手が少し不自由な嫁さんには不向きな車ということになりました。
クロスビーもサイドブレーキは電子式ではなく足踏み式なので問題は無かったのですが。
結局嫁さんはヤリスクロスHV、クロスビー、T-crossのどれを選んだのか?
ここでもう1度各車の良い点、悪い点を整理すると・・・
ヤリスクロスHV
- メリット:装備が充実、動力性能が良い
- デメリット:内装の質感がチープ、遮音性が低い
クロスビー
- メリット:価格の割に内装の質感が高い、動力性能も最低限確保されている
- デメリット:装備が不十分、安全支援装置が不十分
T-cross
- メリット:シートがかなり良い、動力性能も最低限確保されている
- デメリット:価格設定に不信感、サイドブレーキが電子式ではない
このような良い点、悪い点がある中で嫁さんが熟考して出した結論は乗り換えない、このまま最低でも次の車検までは乗り続けるという結論になりました。
ヤリスクロスHV、クロスビー、T-cross共にボディー(全幅)はBMW X2 F39よりも小さくなるので小回りが効く車ではありましたが、ハンドルの重さは今よりは軽くならないということが分かった点が1つ。
そして最後に嫁さんがポロッと言ったのはBMWほど運転が面白いと感じる車が無かったと感じたことが決定打になったのだと思います。
当たり前と言えば当たり前ですが、500万円台の車と200万円から300万円台の車を比較すれば色々な面で見劣りを感じることは当然ですし、移動手段が目的の車と移動手段+プラスアルファが目的であるBMWでは、価格や装備を抜きにしても満足度はBMWの方が高いのは当然です。
つまり私もそうですがうちの嫁さんも世間一般的に言われるプレミアムブランドの車の良さを知ってしまった結果、普通の車には乗れない体になった(贅沢を覚えてしまった)ということなのだと思います。
経済的な理由やライフスタイルの大きな変化によりやむを得ず車を買い替える必要性が高い場合は仕方がありませんが、現状を維持することが可能な間は夫婦ともども車にはあまり妥協できない体になってしまったというのが今回の乗り換え騒動で出た結論だと思います。
それぐらいBMWは私達にとってよい車ということだったと思います。