BMW X5は2026年に第5世代となる新型が発表され、グローバル仕様の開発コードはG65となりました。その新型X5に、レンジエクステンダー仕様が加わる可能性があります。
新型X5はガソリン、ディーゼル、PHEV、BEV、水素まで幅広いパワートレインを展開する予定ですが、そこに新たな選択肢としてレンジエクステンダーが加わることになりそうです。
- ✅️BMW X5の中国専用レンジエクステンダーは2028年投入予定
- ✅️発電用にB48型2.0Lターボを採用
- ✅️中国版iX5 G78はCLTC航続1000km超
新型BMW X5 G65にレンジエクステンダー仕様を追加か
新型BMW X5には、X5として初のバッテリーEVとなるiX5が設定されました。その電動モデルに、エンジンで発電しながら走行できるレンジエクステンダー仕様が追加される可能性があります。
レンジエクステンダーは、走行の中心をモーターが担い、搭載したエンジンを主に発電に利用する方式です。充電した電力でEVとして走れる一方、バッテリー残量が減った場合にはエンジンを使って発電できるため、長距離移動にも対応しやすくなります。
新型X5では、この方式を採用したモデルが中国向けに用意される見込みです。純電動のiX5とは別に、電動走行を基本としながらエンジンも搭載する選択肢が加わることになります。
2028年投入予定、発電用エンジンにはB48を採用か
レンジエクステンダー仕様の新型X5は、2028年の投入が見込まれています。中国では新型X5のガソリン車と純電動iX5が2027年に市場投入される予定なので、その翌年に新しい電動モデルが追加される流れです。
B48型2.0Lターボを発電用に使用
発電用エンジンには、BMWの多くの車種で使われているB48型2.0L直列4気筒ターボの低出力仕様が採用されるとされています。通常のガソリン車のようにエンジンの出力で直接走行することが主目的ではなく、発電を担当するためのエンジンとして使われます。
レンジエクステンダーとPHEV、日産e-POWERではエンジンとモーターの役割が異なります。それぞれの仕組みについては、BMW X5のレンジエクステンダーとPHEV、e-POWERの違いを解説した記事で詳しく紹介しています。
新型X5 G65は5種類のパワートレインを展開
第5世代X5の大きな特徴は、BMWの量産モデルとして初めて5種類の駆動方式を用意することです。ガソリン、ディーゼル、PHEV、BEVに加えて、水素燃料電池車のiX5 Hydrogenも計画されています。
X5初のBEV「iX5」が登場
BEVのiX5には第6世代BMW eDriveが採用され、800Vの高電圧システムや新世代の円筒形バッテリーセルなど、Neue Klasseで導入された電動化技術が使われます。
BMWは新型X5を一つの動力方式へ集約するのではなく、利用環境や市場に合わせて選択できるモデルとして展開しています。レンジエクステンダーが加われば、中国ではさらにもう一つの電動化方式を選べることになります。
中国仕様はG78、純電動iX5は航続距離1000km超
第5世代X5のグローバル仕様はG65ですが、中国向けには専用のロングホイールベースモデルG78が用意されます。ホイールベースは3165mmで、グローバル仕様より130mm長く、後席スペースを重視した設計です。
中国向けiX5はCLTCで1000km超
G78にはガソリン車に加えて純電動のiX5も設定されます。iX5は800Vシステムを採用し、中国のCLTC基準で1000kmを超える航続距離が示されています。
1000km超という数字だけを見ると、レンジエクステンダーを用意する必要性は小さく感じられます。しかし、純電動iX5とレンジエクステンダー仕様は、単純な航続距離の長短だけで分けられる商品ではありません。
航続距離1000km超でもレンジエクステンダーを追加する理由
中国ではBEVと並んで、エンジンを発電に利用するEREV(Extended Range Electric Vehicle)が大型SUVを中心に広く展開されています。充電環境では電気自動車として使いながら、長距離ではエンジンによる発電を利用できることが特徴です。
BEVと競合するのではなく選択肢を増やす
純電動iX5が1000km超の航続距離を持つ一方でレンジエクステンダー仕様も設定するのであれば、目的は単に「EVの航続距離を延ばすこと」だけではないと私は考えます。
新型X5はガソリンからBEV、水素まで複数のパワートレインを揃えるモデルです。中国ではそこにEREVを加え、充電だけで使うBEVと、必要に応じて発電できる電動車を別の選択肢として用意することになります。
中国でレンジエクステンダーが支持される背景や日産e-POWERとの違いについては、BMWのレンジエクステンダーと中国市場について解説した記事で詳しく紹介しています。
BMW X5のレンジエクステンダーは日本でも発売されるのか
X5のレンジエクステンダー仕様は中国市場専用モデルとして計画されており、日本向けの導入予定は示されていません。新型X5は市場によってパワートレインの設定が異なるため、中国で用意されるすべての仕様が日本でも販売されるわけではありません。
日本では純電動iX5を含め、新型X5のどのパワートレインが導入されるのかが今後の焦点になります。レンジエクステンダーについては、まず中国で2028年に予定されるモデルがどのような仕様で登場するのかを見ることになります。
新型X5は、5種類の駆動方式を展開するだけでもBMWでは異例のモデルです。さらに中国向けにレンジエクステンダーが加われば、同じX5の中で内燃エンジン、PHEV、BEV、水素、EREVまで選べることになります。中国専用のG78とグローバル仕様G65の違いも含め、新型X5は市場ごとの商品戦略がこれまで以上にはっきり表れるモデルになりそうです。
Reference:autohome.com.cn
よくある質問(FAQ)
Q1. 新型BMW X5 G65にレンジエクステンダーは追加されますか?
新型X5には、中国市場向けにレンジエクステンダー仕様が追加される計画があります。投入時期は2028年とされ、純電動のiX5とは異なる電動モデルとして設定される見込みです。
Q2. X5のレンジエクステンダーにはどのエンジンが搭載されますか?
発電用エンジンには、B48型2.0L直列4気筒ターボの低出力仕様が使われるとされています。主にモーターで走行し、エンジンは発電を担当する構成です。
Q3. 新型BMW X5 G65と中国仕様G78の違いは何ですか?
G65は新型X5のグローバル仕様、G78は中国向けロングホイールベース仕様です。G78のホイールベースは3165mmで、グローバル仕様より130mm延長されています。
Q4. 純電動BMW iX5の航続距離はどのくらいですか?
中国向けiX5は第6世代BMW eDriveと800Vシステムを採用し、中国のCLTC基準で1000kmを超える航続距離が示されています。中国では2027年の市場投入が予定されています。
Q5. BMW X5のレンジエクステンダーは日本でも発売されますか?
レンジエクステンダー仕様は中国市場向けとして計画されており、日本への導入予定は示されていません。日本仕様の新型X5にどのパワートレインが設定されるかは、今後の発表を待つことになります。




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