BMWの新安全装備「Symbiotic Drive」とは?「駆けぬける歓び」と両立できるのか

BMWの新安全装備「Symbiotic Drive」とは?「駆けぬける歓び」と両立できるのか
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GOCCHI
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中小企業経営者兼ブロガー。BMWとオープンカーが大好きで、多くの車を所有してきました。経営やマーケティングにも精通しており、ブログでは中古車の売買方法や新車情報、愛車に関する話題を発信しています。また、パソコンやガジェット系も大好物。

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BMWは、Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)世代から安全装備の考え方を大きく進化させます。その中心にあるのが「BMW Symbiotic Drive」です。危険を警告するだけでなく、必要に応じてステアリングやブレーキ、ドアの開放にも介入します。

一方でBMWは、ドライバーの意思を読み取り、不要な介入を抑えることも重視しています。安全装備の機械化が進むほど、BMWが掲げる「駆けぬける歓び」は薄れてしまうのでしょうか。

記事3行まとめ
  • ✅️Symbiotic Driveはドライバーの意思を判断して介入
  • ✅️操舵・制動・ドアまで安全装備が自動介入
  • ✅️不要な介入を抑え「駆けぬける歓び」と両立

BMWの新安全装備「Symbiotic Drive」とは?

BMW Symbiotic Driveとは?新安全装備と走りの両立

BMW Symbiotic Driveは、ドライバーと運転支援システムを別々に動かすのではなく、双方の操作を自然に協調させる考え方です。BMWは新世代の運転支援を「Smart, Symbiotic, Safe」の3原則で開発しています。

通常時は目立たず背景で作動し、危険な場面で必要な支援を行うのが特徴です。新型iX3(NA5)はNeue Klasseの第1弾モデルとして、この新世代の運転支援技術を採用しました。今後はBMW i3、X5、7シリーズなどにも順次展開されます。

Symbiotic Driveは従来の運転支援と何が違うのか

従来の運転支援では、ドライバーの操作によって支援機能が解除され、人間とシステムの操作が切り替わる場面がありました。Symbiotic Driveでは、その境界をできるだけ滑らかにすることが狙われています。

ドライバーの意思を判断して不要な介入を抑える

システムはステアリング操作や視線、ウインカー、肩越しの確認などからドライバーの意思を判断します。たとえばドライバーが意図して車線を移動している場合、衝突や道路逸脱の危険が予測されない限り、レーン・キーピング・アシスト機能は不要な警告や操舵介入を行いません。

支援中に軽くステアリングを操作しても車線制御支援を維持し、軽いブレーキ操作だけでは自動速度制御を直ちに解除しません。人間が操作するか機械に任せるかを二者択一にせず、両者を連続的につなぐ点が大きな違いです。

操舵・制動・ドアまで介入するBMWの最新安全装備

BMW Symbiotic Driveとは?新安全装備と走りの両立

事故を避けるためにクルマ自身が操舵・制動する

新世代の安全装備では、危険を知らせるだけでなく、事故回避のためにクルマ側が直接介入する機能が増えています。緊急操舵では、歩行者や自転車などの障害物を検知した際に、自車線内で回避できる空間があれば自動的にステアリングを操作します。側面衝突の危険がある場合にも、必要なスペースが確保できれば短時間の操舵介入を行います。

正面衝突の危険にはエマージェンシー・ブレーキ・アシスタント機能が最大制動まで行い、回避操舵も支援します。駐車時には超音波センサーやカメラを使い、後方だけでなく側方の障害物に対してもブレーキを作動させます。

降車時警告機能はドアが開くタイミングまで制御する

降車時警告機能も強化されました。側方レーダーで接近する車両や自転車などを監視し、ドアを開けると衝突する危険がある場合は電子ロックによって開放を一時的に遅らせます。音や表示だけでなく、乗員の動作へ介入して「ドアリング事故」を防ぎます。

Symbiotic Driveを支えるNeue Klasseの頭脳

Neue Klasseでは、自動運転支援や安全装備を統合制御する高性能コンピューター「Superbrain of Automated Driving」が採用されています。新型iX3では、自動運転支援、アクティブセーフティ、自動駐車などを水冷式の高性能コンピューターでまとめて処理します。

演算能力は従来システムのおよそ20倍です。Neue Klasseでは車両全体に4つのSuperbrainを配置し、運転支援だけでなく、インフォテインメント、走行制御、車両アクセスや空調などの機能もそれぞれ集中的に処理する新しい電子アーキテクチャを採用しています。

安全装備が高度になるほど、カメラやレーダーの情報を短時間で処理する能力が重要になります。Symbiotic Driveは単独の機能名というより、この新しい電子基盤を使って人とクルマを協調させる仕組みとして見ると分かりやすいでしょう。

BMWが安全装備への介入を強める理由

BMW Symbiotic Driveとは?新安全装備と走りの両立

BMWが欧州でデータ提供に同意した約130万台を分析した結果、1か月間の走行距離は16億kmに達し、衝突の可能性を知らせる視覚・音響警告は約800万回作動しました。そのうち24万3,977件では、運転支援システムによるステアリングまたはブレーキへの介入が潜在的な衝突回避に寄与しています。

安全装備は「万一のときだけ使う機能」ではなく、実際の交通環境で日常的に作動しています。だからこそBMWは、介入能力を高める一方で、その介入がドライバーにとって煩わしくならないことも同時に求めていると考えられます。Symbiotic Driveのポイントは、介入の強さだけではなく「介入すべき場面を見極めること」にあります。

Symbiotic Driveは「駆けぬける歓び」と両立できるのか

安全装備が積極的に介入すると、運転する楽しさが機械に奪われるようにも感じます。しかしSymbiotic Driveの設計思想を見ると、BMWが目指しているのはドライバーから操作を取り上げることではありません。

意図的な操作や車線変更を認識し、危険がない限り介入しない。反対に、意図しない車線逸脱や衝突の危険を検知した場面では機械が支える。この役割分担なら、安全性を高めながらドライバーが主体となる運転を残すことができます。

私は、BMWが「駆けぬける歓び」と最新の安全装備を両立させるために選んだ答えが、単純に電子制御を減らすことではなく、電子制御をドライバーの意思に近づけることだったと考えています。Symbiotic DriveがBMWらしいかどうかは、介入する機能の多さではなく、その介入をどれだけ意識せずに運転できるかで評価されることになりそうです。

Reference:press.bmwgroup.com

よくある質問(FAQ)

Q1. BMW Symbiotic Driveとは何ですか?

BMW Symbiotic Driveは、ドライバーと運転支援システムを協調させるBMWの新しい運転支援の考え方です。ステアリング操作や視線、ウインカー、肩越しの確認などからドライバーの意思を判断し、必要な場面で安全装備が介入します。

Q2. BMW Symbiotic Driveはどの車種に採用されますか?

Neue Klasse第1弾の新型BMW iX3(NA5)が最初の量産採用モデルです。その後、BMW i3、X5、7シリーズなどにも新世代の安全装備が順次展開されます。

Q3. Symbiotic Driveは従来の運転支援と何が違いますか?

ドライバーの意図的な操作と危険な状況を区別し、不要な警告や操舵介入を抑える点が特徴です。意図しない車線逸脱や衝突の危険がある場合には、警告やステアリング、ブレーキによる支援を行います。

Q4. BMWの新しい降車時警告機能は何をする機能ですか?

側方から接近する車両や自転車などを検知し、ドアを開けると衝突する危険がある場合には、電子ロックによってドアの開放を一時的に遅らせます。警告だけでなく、ドアリング事故を防ぐために車両側が直接介入します。

Q5. Symbiotic Driveは「駆けぬける歓び」と両立できますか?

Symbiotic Driveは、ドライバーから操作を取り上げるのではなく、意図的な操作には不要な介入を行わず、危険な場面で支援する設計です。BMWは安全性を高めながら、ドライバー主体の運転を維持する方向で両立を図っています。


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