BMW JAPANは2021年4月より一部車種の販売価格を値上げすることになりました。
過剰なノルマの適正化のための値上げ?
先日こちらの記事ではBMW JAPANがディーラーに対して優越的地位の濫用ともとられる過剰な販売ノルマの設定やノルマ未達成分の車両の買取を共用した疑いで公正取引委員会から監査がありました。
その際には私が書いた記事では、今後はBMWの値引き額が減少するため実質的な販売価格がアップする、また大量の新古車が発生しなくなるのでBMWの中古車相場も高くなるのでは?と書かせてもらいました。
しかし、実際にはBMW JAPANは今回の公正取引委員会の監査に関係するのかは不明ですが、BMWの販売価格自体を値上げをすることを決めた模様です。
過剰なノルマ時代よりも販売台数自体が減ることを予想して、売上高よりも利益をを確保するのが今回の値上げになったのかもしれません。
消費者目線で考えるとBMW JAPANの都合で値上げされることで、消費者がBMWを購入するためのハードルを引き上げられたことになりますので、あまり歓迎できるものではありませんね。
BMW 320i M Sportは何%値上げされるのか?
2021年4月から値上げされる車両と新価格に関しては、全部ブログに記載するには量が多いのでこちらの専用サイトをご参照ください。
ブログでは一部の車種に限定してどのぐらい値上げされるのか?を調べてみたいと思います。
320i M Sport
旧価格:¥5,990,000
新価格:¥6,070,000
価格差:¥80,000(約2%)
一番売れ筋だと思われる320i M Sportを例にして調べると約8万円の値上げになります。
旧価格に対して約2%の値上げです。
思った以上に値上げ額が少ないのは有り難いですが、過去の値引き額を想像すると実質的な購入価格はかなりアップするのかもしれません。
仮に旧価格の際には320i M Sportが50万円の値引きで販売されていたと仮定し、新価格では値引き額が半分の25万円になったと考えます。
旧価格599万円-旧値引き50万円=旧実質価格549万円
新価格607万円-新値引き25万円=新実質価格582万円
つまり、8万円値上げされたとしても値引き価格も大幅に減少しているので、実質価格は33万円も高く購入しなくてはいけないことになります。
値引き額が減るのは仕方がないと思いますが、値上げ分8万円は意外と大きな金額だと言うことが分かります。
BMW M2 Competitionはいくら値上げされるのか?
今度はもう少し高い価格帯の車で価格差を調べたいと思います。
M2 Competition(DCT)
旧価格:¥9,230,000
新価格:¥9,350,000
価格差:12万円(約2%)
320i M Sportに比べて価格が約5割増になるM2 コンペティションですが、価格差は同じ約2%ですね。
車両価格が320i M Sportに比較して高くなるので差額は8万円から12万円になりますが、割合でいうとほぼ同じ2%。
なので全ての車両ではないと思いますが、今回の値上げでの価格上昇分は旧価格に対して約2%前後の上昇ということが言えると思います。
どうでしょうか?
今回のBMWの価格改定(値上げ)のインパクトは大きかったでしょうか?少なかったでしょうか?
個人的には値上げに関してはさほど上がらなかったという感じがしますが、それよりも問題なのは実質的な値引きがどの程度になるのか?
車の値引きは時期やそのディーラーの都合で大きく変わることが多いので一概には言えませんが、そこがハッキリとしてもらわないと旧価格時代に比べて損をした感覚になります。
値上げ前に購入するか?値上げ後に購入するか?
価格だけを考えるのであればおそらくは値上げ前に購入した方が得するとは思いますが、本当のところはどうなんでしょうか?