BMW i3が初めてのLCI(マイナーチェンジ)を迎えました。電気自動車として華々しくデビューしましたが、今や時代遅れになった感もあるi3をマイナーチェンジ。BMWはどうやってi3を販売し続けるつもりなのでしょうか?

BMWのEV(電気自動車)事業は今のところ失敗?

BMW i3が発売された当時はEV(電気自動車)はまだまだ未来の乗り物というイメージが強かったと思います。しかし、価格がコミコミで600万円程度という価格設定から正直販売台数は伸びませんでした。

実は私の友人がi3を購入したいということで一緒にディーラーに行ったことがあります。「i」というブランドはBMWの中では独立したブランドということで、私がBMWを購入した営業マンは販売できないので、「i」ブランド専任の営業マンを紹介してもらいました。

友人も現車を見て買う気満々で試乗をして、いざ見積もり段階になった時点でテンションが急下降。見積もり総額が600万円を超えていたからです。

このサイズのタウンビークルですからセカンドカーとして購入する方が多いと思いますが、セカンドカーに600万円を支払える人はそう多くはありません。

友人のモチベーションは一気に下がってしまって結局は購入見送り。価格を調べていなかった友人も勉強不足ですがあの小さな車が600万円もするとは誰も思いませんよね。

現在のi3の中古車相場は・・・

現在のi3の中古車相場は年式にもよりますが、3年落ちで200万円前半が相場と思われます。仮に店頭価格が250万円のi3があった場合、その新車での下取り(買取価格)は170万円から190万円程度。

実に600万円で購入した車が3年で170万円程度の価値しかない。残価が3年度20%程度という有様です。普通の車で人気が無くても3年後の価値は40%程度はあると思いますので、この価格の下落は明らかに不人気車の仲間入りと言わざるを得ません。

なので、今回i3のLCIが行われましたが、下取り価格を気にされる方は絶対に購入してはいけません。もう少し追金すれば3シリーズが買えますから。

BMW i3の購入を検討するなら中古車がお得

これだけ価値が暴落している訳ですから逆言えば中古車で購入すればかなりお得に購入できます。

もし、あなたがi3の中古車の購入を検討しているのであれば、ポイントは以下の通りです。

・レンジエクステンダー装備車を購入

これはi3にバイクのエンジンが搭載されている仕様です。最悪バッテリー切れになってもガソリンでバイクのエンジンが発電しますので充電スタンド又は自宅まで帰り着くことが可能になります。

・絶対に故障するので修理費を見込んでおく

BMW初めての電気自動車&BMW初めてのカーボンボディの車です。そして、絶対的な販売台数が多くはないマイナーな車ので品質としては完成度が低い車です。i3のメーカー保証は3年が上限だったと思いますので修理費を見込んでおいてください。

・自宅ガレージが必須

PHVなので基本はガレージでの充電が必須。なので200Vのコンセントが必要になります。新車で購入された場合はガレージへのコンセント設置費用をBMWが負担していたこともありましたが中古車では自己負担。

なので、月極駐車場やマンションの駐車場では充電できませんから自宅ガレージは必須。

実は私も一瞬i3の中古車を検討しました

結局はマニュアルトランスミッション(MT)が欲しかった、オープンカーが欲しかったのでBMW MINI ロードスターを購入しましたが、お買い物グルマとしては優秀です。

私も試乗させてもらったときに「ラジコンカー」のような感覚で運転できるのが非常に面白かったことを思い出します。

また、後部座席を倒せば積載量も多いので思いの外荷物を乗せることができますし、狭い路地でも対向車を気にすること無く走ること可能です。

充電の問題はありますが、私の場合は週末に自宅ガレージに入れるので休日分の充電は一晩で満タンになるのであまり考える必要はありません。(まあ、i3で遠出するのは怖くてできませんが)

もし、i3の中古車の購入を検討されている方は、「BMW/BMW MINIの正しい買い方」も参考にしてもらえるとお得な買い物ができるかもしれませんよ。

【引用・参照元】

【フランクフルトモーターショー2017】BMW i3 改良新型が登場予定、184hpのスポーティEV新設定 | レスポンス(Response.jp)

BMWグループは8月29日、『i3』の改良新型モデルの概要を明らかにした。実車は9月12日、ドイツで開幕するフランクフルトモーターショー2017で初公開される。