BMWとアルピナの関係長く良好ですが、全てにおいて良好で有り続けるとは限らないようです。
FFのBMW アルピナモデルは存在しない
BMWのラインナップの中でFF化されたモデルは新しい1シリーズ F40と2シリーズ アクティブツアラー系のモデルになります。
今後2シリーズの多くのモデルもFF化されることが決まっていますが、BMWの車を違う角度から仕上げている自動車メーカーであるBMW アルピナでは、FF化されたBMWのアルピナモデルへの追加は行わないことを明言しました。
これはBMW アルピナ社のCEO アンドレアス・ボーベンジーペン氏からのインタビューで明らかになったもので、BMW アルピナ社としては今後FFモデルのBMWを自社のラインナップへ加える可能性はない、と明言しています。
これまで蜜月な寛解を築いていたBMWとアルピナですが、なぜFFモデルをラインナップに加えないのでしょうか?
BMW アルピナが1シリーズ F40をラインナップに加えない理由
BMW自体は1シリーズ F40にはM135iというMパフォーマンスモデルをラインナップに加えています。
また、ライバルのメルセデス・ベンツはAクラスでもAMGモデルを用意しています。
しかし、なぜBMW アルピナは1シリーズ F40をラインナップに加えないのか?
理由は以下の2つになります。
- FF車の開発コストが高い
- 小型車の開発コストが吸収できない
この2つが1シリーズ F40などのFF化されたBMWをラインナップに加えない理由としています。
BMW アルピナは自動車メーカーですが世界で一番規模が小さい自動車メーカーとて知られています。
BMW社からエンジンなど主要部品の供給を受けて自社ブランド開発、生産を行っていますがFFというこれまで扱ったことがない車の開発に投資する余裕は無いようです。
また、FF化されるモデルは小型車に限定されることから、他のBMWのラインナップに比べると販売価格が安く、とてもBMW アルピナ品質の車を適正な価格で販売することが困難であるとしています。
確かにこれまでで一番小さいモデルは3シリーズ/4シリーズまでですから、これ以上の小型車では車格に見合う価格で販売できるような開発は難しいのは当然と思われます。
BMW アルピナのFFモデルは永遠に販売されないのか?
現在ではX3などのSUVモデルもBMW アルピナはラインナップに加わっています。
過去からの流れを見ているとSUVモデルがBMW アルピナに設定されることがあると到底思えません。
FF化されたBMWも同様で、過去にFF化されたBNWは存在しないのですからこれまで経緯的にも現在はFF化されたBMW アルピナの設定は見込みがないと考えるのが普通です。
しかし、ライバルであるメルセデス・ベンツにはAクラスにAMGが設定され、アウディにもおそらく今後A1のハイスペック版としてS1とかRS1が設定される可能性があります。
もしそれらのライバルメーカーの小型車の販売状況が予想よりも好調な結果になったとすれば、BMWもBMW アルピナも検討せざるを得ない時がくるかもしれません。
BMW アルピナファンがFFのBMW アルピナを受け入れるかは不明ですが、個人的にはFFなBMW アルピナがどんな車になって登場するのか?を見てみたい気持ちもあります。
【引用・参照元】
https://www.motorauthority.com/news/1124687_alpina-won-t-touch-front-wheel-drive-bmws