BMWがディーゼルエンジンの排ガス規制違反か?BMWに対する疑惑が浮上しています。BMWがディーゼルエンジンにおいて排ガス規制を違反しているのではないかという指摘がなされ、調査が行われています。

BMWがディーゼルエンジンの排ガス規制違反とされる背景

最近の報道によれば、BMWはディーゼルエンジン搭載車両で排ガス規制を違反している疑いがかけられています。

具体的には、BMW X3 2.0d G01モデルに搭載されたターボチャージャー付き2.0Lディーゼルエンジンにおいて、排ガス規制装置を操作するための違法な装置を使用したとされています。

具体的にどのような違法な装置を使用して排ガス規制違反となる行為となったのか?については現在は不明です。

ドイツの環境監視団体であるDeutsche Umwelt Hilfe(DUH)が行った研究によれば、BMW X3 2.0dは特定の条件下で排ガス規制を大幅に低減させていたとの主張がなされています。

具体的には、空調を切ることで窒素酸化物の排出が大幅に低減するとされ、これが違法な装置の使用を示唆しているとしていますが詳細は不明です。

DUHはこの調査結果を2023年6月に公表し、その後、ドイツの自動車規制機関であるKraftfahrt-Bundesamt(KBA)が調査を開始しました。

BMWの反応

BMWはこれらの主張を一貫して否定しており、現在もKBAと協力して疑惑を晴らすために努力しています。

BMWは2023年の下半期報告書で、2010年から2014年にかけて製造されたあるモデルに関する市場監視の問い合わせに対して、ヨーロッパの当局と連絡をとっていることを明らかにしました。

ただし、KBAの調査が進行中であるため、詳細なコメントは差し控えているとしています。

この疑惑が浮上するに至るまで、自動車業界では過去にも排ガス規制の違反が相次いで発覚しています。

特に、フォルクスワーゲングループやアウディなどの大手メーカーが違法な装置の使用により制裁を受け、数十億ドルに及ぶ費用を負担しています。

これが影響してディーゼル車の市場シェアが減少し、EUでは新しいガソリン車およびディーゼル車の販売が2035年までに禁止される方針が打ち出されています。

フォルクスワーゲンショックと言われるほどの大きな影響があったディーゼルエンジン車の排ガス規制違反の結果が、現在の欧州におけるEVシフトを加速させる原因になったことを考えると、BMWが安易にディーゼルエンジンの排ガス規制違反を犯すとは考えにくいのではないでしょうか?

BMWのディーゼルエンジン排ガス規制違反に対する結論

BMWに対する排ガス規制違反の疑惑は、ディーゼルエンジンにおける信頼性と環境への影響に関する深刻な懸念を引き起こしています。

今後のKBAの調査結果やBMWの対応に注目が集まります。

業界全体が透明性と規制順守に向けて取り組む中、BMWの行動が今後の自動車産業にどのような影響を与えるか、注視していく必要があります。

BMW側はKBAの調査に対して意図的な操作ではなくエンジン制御プログラムなどの欠陥などが原因で排ガス規制に違反することに結果的になったのかもしれない、という話をしているとも言われていますが、現在調査中のため詳細は不明です。

BMWのディーゼルエンジンはクリーンディーゼルとして、日本でも人気が高いエンジンだけに今回の調査結果がどのようになるのか?注意深く見守ることになると思います。

Reference:wardsauto.com