BMWの高性能クーペ「M2」に、さらなる進化を遂げた最上級モデル「BMW M2 CS(G87)」が2026年に登場します。M4 CSに匹敵する性能と、専用装備による軽量化、そしてサーキット走行を見据えた専用チューニングが特徴です。世界中のBMWファンから注目を集める本モデルは、単なるマイナーチェンジではなく、BMW M部門が本気で仕上げた“コンペティション・スポーツ”仕様の集大成ともいえる存在です。
この記事では、M2 CS 2026年モデルの注目ポイントや性能、エクステリアとインテリア、価格や装備、日本市場での展開予想まで、すべてを分かりやすく徹底解説します。BMW Mファンはもちろん、次の愛車候補を探している方にも必見の内容です。
- 530馬力の新型M2 CSが登場:S58型エンジンで最高出力530PS、0-100km/h加速は3.8秒と圧倒的性能。
- 専用装備と軽量化を両立:カーボンパーツやイルミネーションロゴで軽量化と特別感を実現。
- 日本導入の可能性も高い:右ハンドル仕様の実績から、日本販売の期待が高まっている。
新型BMW M2 CS 2026とは?|G87型としての進化と注目ポイント

G87型M2の概要とCSの特別な立ち位置
BMW M2 CS 2026年モデルは、現行G87型M2をベースとしたコンペティション・スポーツ(CS)仕様の特別モデルです。G87型は2022年にデビューした2代目M2で、コンパクトなボディに高性能を詰め込んだ“Mのエントリーモデル”として高い人気を誇っています。
その中でもCSは、「サーキット性能の最大化」と「軽量化による応答性の向上」をテーマに開発された上位モデルで、単なるグレード追加ではなく、特別な車両開発を経て誕生しました。
限定性と前モデルとの違い

過去のM2 CS(初代F87型ベース)も限定生産され、すぐに完売するなど高い評価を受けてきました。今回のG87型M2 CSも同様に数量限定での販売が想定されており、将来的な希少価値の高さも期待されています。
また、G87型ではM4 CS譲りの530馬力を発揮するパワートレインや、カーボンファイバー素材の積極的採用による約30kgの軽量化、特別チューニングのシャシー・電子制御システムなど、走行性能面での強化が際立っています。CS専用装備として、イルミネーション付き「CS」ロゴやゴールドブロンズのホイールなど、外装・内装の差別化も徹底されています。
このように、BMW M2 CSは“G87型M2の完成形”とも言える仕様となっており、ただのハイパワーバージョンではない奥深さが魅力です。
エンジン・性能・走行スペック解説|530馬力の真価
S58型エンジンが生み出す圧倒的なパワー
新型BMW M2 CSには、BMW M社が誇る3.0リッター直列6気筒ツインターボ「S58」型エンジンが搭載されています。このエンジンは、既にM3/M4にて実績のあるユニットであり、今回のCS仕様では最高出力530PS、最大トルク650Nmを発揮。これは、通常のG87型M2(460PS/550Nm)と比べて大幅なパワーアップとなっています。
0-100km/h加速はわずか3.8秒、最高速302km/h
ZF製8速ステップトロニック・オートマチックトランスミッションとの組み合わせにより、0-100km/h加速はわずか3.8秒を記録します。さらに、Mドライバーズ・パッケージ装着車では最高速度302km/hに達し、これはM2史上最速の数値です。特筆すべきはこの加速力と直進安定性が、FR(後輪駆動)でありながら極めて高いレベルに保たれている点です。
シャシー・足回りもCS専用に最適化
シャシーはCS専用チューニングが施されており、8mmローダウンされたサスペンションに加え、スプリング・ダンパー・電子制御システムが専用セッティングとなっています。Mダイナミックモードはサーキット走行に最適化されており、過度な介入を避けつつも、ドライバーの意図に忠実な挙動を実現します。さらにエンジンマウントの剛性強化により、動力の伝達効率とフィードバック感も大幅に向上しています。
M4 CSとの比較:小型軽量ボディによるアドバンテージ

M4 CSと同じS58型エンジンを採用しているものの、BMW M2 CSはよりコンパクトで軽量な車体にそのパワーを載せているため、加速感やレスポンス、そしてコーナリング性能においても独自の魅力を持っています。トラック志向のユーザーにとっては、より軽快なハンドリングと機敏な挙動が得られるM2 CSの方が魅力的に映ることでしょう。
エクステリア&インテリア徹底レビュー|軽量化とCS専用装備の数々
徹底した軽量化:カーボンパーツで30kgダウン
BMW M2 CSの開発において、軽量化は最重要テーマのひとつでした。結果として、ルーフ、ドアミラー、リアディフューザー、トランクリッドなどにカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)を積極的に使用することで、通常のM2よりも約30kgの軽量化に成功しています。加えて、チタン製マフラーの採用により排気系の軽量化も図られ、トータルでの運動性能向上に貢献しています。
CS専用装備の数々で特別感を演出
M2 CSには、外観や内装で他のグレードとは一線を画す専用装備がふんだんに盛り込まれています。ゴールドブロンズ仕上げの「827M」ホイールは、前後異径(フロント19インチ・リア20インチ)で装着され、視覚的なインパクトと走行安定性を両立。さらに、ドア内側にはイルミネーション付き「CS」ロゴが施され、夜間の室内演出も華やかです。
内装素材と装備の上質さ
インテリアには、Mカーボンバケットシート(ヒーター付き)、アルカンタラ巻きステアリング、レザーとカーボンのコンビネーションパネルが採用され、高級感とスポーティさを両立しています。また、ドライビングポジションの最適化にも配慮されており、着座位置の低さやシート剛性がドライバーとの一体感を生み出します。
機能美とラグジュアリーの融合
従来のM2シリーズが「走り重視」であったのに対し、CSでは走行性能に加えて美しさや快適性にも磨きがかかっています。室内照明、ヘッドアップディスプレイ、Harman Kardonサウンドシステム、14.9インチのワイドタッチディスプレイなど、快適性と最新機能も充実。ハードユースだけでなく、日常使用にも対応できるプレミアムスポーツカーとしての完成度が光ります。
価格・オプション・装備一覧|コストに見合う価値はあるか?
欧州・豪州市場における価格設定
BMW M2 CSの価格は、欧州では115,000ユーロ(約1,960万円)、オーストラリアではAUD $172,900(約1,750万円)と発表されています。これは通常のM2よりも大幅に高額で、M4 CSと肩を並べる価格帯です。この価格設定は、CS専用の高性能装備と限定性を反映したものといえるでしょう。
標準装備の充実度
M2 CSは価格に見合った豪華な標準装備が充実しています。代表的な内容として、Harman Kardon製サラウンドサウンドシステム、ヘッドアップディスプレイ、14.9インチのワイドタッチディスプレイ、12.3インチデジタルメーター、デジタルラジオ、Mシートベルト、Mドライバーズパッケージ(最高速度302km/hに引き上げ)などがあります。快適性とパフォーマンスの両面で満足度の高い装備がそろっています。
主要オプションとその価値
オプション装備としては、Mカーボンセラミックブレーキ(約1,900,000円相当)が設定されており、ハードブレーキング時の耐久性や放熱性能を向上させます。また、サーキット用のセミスリックタイヤが無償オプションとして用意されており、サーキット走行を想定したユーザーに最適です。これらのオプションを選択することで、よりレーシング志向のパッケージに仕上げることができます。
価格に見合う価値はあるか?
確かに価格は高額ですが、その分だけパフォーマンス、装備、専用設計の数々が詰め込まれた“完成されたMモデル”であることも事実です。限定性や将来的なリセールバリューも考慮すれば、BMW Mファンやコレクターにとっては納得のいく投資といえるでしょう。
日本発売の可能性と納車時期|2026年に向けた最新情報
グローバル販売スケジュールと導入見込み
BMWはM2 CSのグローバル販売を2025年末より開始する予定で、最初の市場はオーストラリアが想定されています。すでに一部地域では注文受付が始まっており、初期ロットは即完売の可能性も高いと見られています。
日本市場での販売可能性
現時点でBMW Japanからの正式発表はありませんが、G87型M2自体が日本市場で右ハンドル仕様として販売されている実績があるため、M2 CSも導入される可能性は十分にあります。さらに、日本国内でもMモデルの人気は高く、限定生産となれば予約開始と同時に争奪戦となることも予想されます。
限定販売と今後の展開
過去のM2 CS(F87型)も台数限定で導入されており、今回のG87型も同様の販売形態がとられる可能性があります。生産期間も短いと予想されるため、日本での販売が決定した場合は、早期予約が必須となるでしょう。M2のモデルライフ終盤に差し掛かるこの時期に登場するCSは、まさに「究極の1台」と言える存在です。
BMW M2 CS G87 スペック一覧
項目 | スペック |
---|---|
モデル名 | BMW M2 CS(G87型) |
エンジン形式 | S58型 3.0L 直列6気筒ツインターボ |
最高出力 | 530PS(約390kW) |
最大トルク | 650Nm |
トランスミッション | 8速ステップトロニック(ZF製AT) |
駆動方式 | 後輪駆動(FR) |
0-100km/h加速 | 3.8秒 |
最高速度 | 302km/h(Mドライバーズパッケージ装着時) |
車両重量(DIN) | 1,700kg |
サスペンション | 専用セッティング、8mmローダウン |
ホイール | フロント19インチ/リア20インチ(827Mゴールドブロンズ) |
価格 | €115,000(欧州)/AUD $172,900(豪州) |
BMW M2 CS G87 専用装備一覧
- カーボンファイバー製ルーフ
- カーボン製ミラーキャップ
- カーボンリアディフューザー
- カーボン製トランクリッド(ダックテールスポイラー一体型)
- イルミネーション付き「CS」ドアロゴ
- ゴールドブロンズ塗装の827Mホイール(前19/後20インチ)
- 専用エンジンマウント(高剛性)
- 特別チューンのMダイナミックモード
- Mカーボンバケットシート(加熱機能・ヘッドレスト分離型)
- アルカンタラ&レザーインテリア
- アルカンタラ巻きMステアリング(レッドマーカー付)
- Mドライバーズパッケージ(302km/hリミッター解除)
- Harman Kardon サラウンドオーディオシステム
- 14.9インチワイドタッチスクリーン & 12.3インチメーター
- カーボンファイバー内装トリム(CFRPセンターコンソール)
- ブラック仕上げLEDヘッドライト
Reference:roadandtrack.com
よくある質問(FAQ)
Q1. BMW M2 CS G87の発売時期はいつですか?
BMW M2 CSは2025年末より海外で順次納車が開始される予定です。日本市場への導入時期は未定ですが、2026年前半と見込まれています。
Q2. M2 CSと通常のM2の主な違いは何ですか?
M2 CSは530馬力の高出力エンジンを搭載し、カーボンパーツによる軽量化、専用シャシーセッティング、限定デザインなど、通常モデルと大きく異なります。
Q3. BMW M2 CS G87にマニュアルトランスミッションはありますか?
新型M2 CSは8速AT(ステップトロニック)のみの設定で、マニュアルトランスミッションの設定はありません。
Q4. 日本での販売価格はいくらになる見込みですか?
公式価格は未発表ですが、欧州で約115,000ユーロ、オーストラリアでAUD $172,900とされており、日本では2,000万円前後が予想されます。
Q5. 限定販売になりますか?購入には予約が必要ですか?
M2 CSは限定生産モデルとされており、日本導入があれば予約受付と同時に完売する可能性が高いため、事前の情報収集と早期予約が重要です。
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