BMWのフラッグシップ・スポーツクーペ「M8クーペ(F92)」が、2025年初頭をもって生産終了することが正式に発表されました。
V8エンジンを搭載し、ラグジュアリーとハイパフォーマンスを両立したモデルとして注目されてきたM8クーペ。
しかし、その後継車種については未だ公式な発表がなく、ファンや業界関係者の間ではさまざまな憶測が飛び交っています。
果たしてBMWは本当に後継モデルを発売するのか?
電動化が進む現代において、テスト中とされる謎の新型車両との関連はあるのか?
最新情報をもとに徹底解説します。
- M8クーペ(F92)は2025年に生産終了:BMWのV8クーペが静かに幕を閉じる。
- 後継モデルは未定も「可能性あり」:BMW関係者が開発の余地を示唆。
- テスト中の電動クーペが後継候補:次世代EVがM8の座を継ぐ可能性も。
BMW M8クーペ(F92)の歩みとその立ち位置

BMW M8クーペ(F92)は、2019年にデビューしたBMWの最上級スポーツモデルです。
ベースとなるのは8シリーズ(G15)であり、そこにBMW M社の技術を注ぎ込んだハイパフォーマンス仕様がM8クーペです。
搭載されるエンジンは、4.4リッターV型8気筒ツインターボ(S63型)で、最高出力は625PS(Competitionモデル)、最大トルクは750Nmに達します。
0-100km/h加速はわずか3.2秒。
駆動方式にはBMW独自のxDrive(4WDシステム)を採用し、スポーツ性能と安定性を両立していました。
(引用元:bmw.co.jpより)
M8クーペはBMWの歴史的名車「E31 8シリーズ」の精神を受け継ぎ、かつての6シリーズの後継とも位置付けられるモデルでした。
しかし、その価格帯は約1,850万円〜と高額で、競合にはポルシェ911やアウディRS7、同門のM5が存在。
多くの魅力を備えつつも、販売面ではニッチな位置づけに甘んじる結果となりました。
生産終了の背景|BMWが下した決断とは?

BMWは2024年12月、ディーラー向けに通達を出し、M8クーペ(F92)の生産を2025年初頭で終了すると正式に発表しました。
2026年モデル(MY26)は計画されておらず、すでに新規受注も停止。
BMW公式サイトや「Build Your Own(BYO)」構成ツールからも、M8クーペは削除される予定です。
この決断の背景にはいくつかの要因があります。
まず、M8クーペは高性能かつ豪華なGTカーとして開発されましたが、価格帯が高すぎたことが販売上の障壁となりました。
また、2ドアクーペというボディ形状自体が近年の市場では敬遠される傾向にあり、4ドアの「M8グランクーペ」や「M5」の方が人気を集める結果に。
さらに、内燃エンジンから電動化への移行が加速する中で、BMWが生産資源を再配分する必要性も高まっていました。
こうした複合的な理由から、BMWはF92型M8クーペの早期生産終了を決断したと見られます。
BMWは後継車種を本当に出すのか?
M8クーペの生産終了後、多くのファンが気になるのは「BMWは後継車種を発売するのか?」という点です。
実は2023年〜2024年の段階では、一部の報道で「次世代8シリーズおよびM8は2026年以降に登場する」といった噂も流れていました。
しかし2024年末の情報では、BMW内部で次世代M8の開発可否がまだ“正式決定されていない”段階であることが明らかになりました。
その一方で、BMWは「8シリーズ グランクーペ(G16)」および「M8グランクーペ(F93)」の継続生産・改良を検討しているとされており、2ドアクーペではなく4ドアのラグジュアリーセダン型が今後の主軸になる可能性が高いと見られています。
これらのモデルには、従来の内燃エンジン(ICE)だけでなく、電動パワートレインの導入も予定されていることから、BMWの次世代戦略との整合性も高くなっています。
つまり現時点では、「M8クーペの直接的な後継車種は未定」「グランクーペ系に集約する方針」がBMWの基本路線であると考えられます。
謎のテスト車両の正体とは?

2024年夏、複数の自動車メディアが「謎のBMWクーペのテスト車両」をスクープし、M8後継車種の存在が再び注目を浴びました。
このプロトタイプは、ドイツ国内およびニュルブルクリンク周辺で目撃されており、外観はやや車高が高く、フロントとリアのデザインが「Neue Klasse(ノイエ・クラッセ)」のコンセプトカーを想起させるものでした。
特に注目されたのが、ブレーキキャリパーが存在しないように見える点と、ホイールの内側に見える「銀色のハブモーター」構造。
これにより、「4輪インホイールモーター搭載のEVスーパーカーではないか」との推測が浮上しました。
さらにBMWは、DeepDrive社と共同開発中の“デュアルローター式電動モーター”を搭載した試験車両を2024年から走行テストしていると正式発表しており、この謎のテスト車両がその対象である可能性が極めて高くなっています。
DeepDriveモーターは、1つのモーターで2つのローターを同時に駆動する新技術であり、超高効率・高トルク密度を実現。
従来のセンターモーター型だけでなく、インホイール型としても機能できるため、未来の高性能EVの心臓部として期待されています。
これらの技術的特性を鑑みると、このテスト車両は単なるコンセプトの域を超えて、BMW M部門が真剣に開発を進めている電動ハイパフォーマンスクーペである可能性が極めて高いといえるでしょう。
なぜこの車がM8の後継と見なされるのか?
この謎のテスト車両が「M8の後継車種ではないか」と見なされるのには複数の根拠があります。
第一に、デザインがM部門特有のアグレッシブなスタイルでありながら、ラグジュアリーGT的なシルエットを持っている点です。
これはまさにM8クーペの性格を電動化で再構築したような印象を与えます。
第二に、テスト車両に採用されているとされるDeepDrive製モーターは、4輪に個別にモーターを搭載する方式に対応しており、最大出力は理論上1,360PS(各輪250kW)にも達すると言われています。
このパフォーマンスは、従来のM8クーペ(625PS)をはるかに超える数値であり、BMWが将来的に投入する新たなフラッグシップモデルとして十分な説得力があります。
また、BMWは2024年以降、電動化モデルと内燃機関モデルを併売する方針を採っており、「M8の名を冠する後継車種を、電動モデルとして復活させる可能性」は十分にあります。
実際、BMW関係者のコメントによれば「M8クーペに直接的な後継モデルが計画中であるとは断言できないが、その可能性は排除されていない」とされており、開発が承認された場合には2029〜2030年に登場することが期待されています。
つまり、今回目撃されたテスト車両が、M8の精神を電動時代に再構築した次世代モデルである可能性は、現実味を帯びてきているのです。
今後のコンセプトカー発表やモーターショーでの動向が注目されます。
今後の展望とBMWの狙いとは?
M8クーペの終了と新たなプロトタイプの登場は、BMWが高性能モデルの電動化に本腰を入れている証とも言えます。
BMW M部門が開発中のEVモデルは、単なる環境対応車ではなく、「ドライビングプレジャーの再定義」を目指したものです。
今回のプロトタイプがM8の直接的な後継かどうかは不明ですが、「電動ハイパーGT」としての役割を担う可能性は高いでしょう。
また、BMWは過去にもM3 CSLやM4 CSL、3.0 CSLといった特別仕様車でブランドの魅力を高めてきました。
今後、M8をベースにした限定EVモデルや、CSL的な超高性能仕様が登場すれば、多くのファンの支持を集めるはずです。
最終的にBMWが目指すのは、「パフォーマンスと環境性能の融合による未来のM」です。
M8クーペの歴史は一区切りを迎えましたが、その精神は新たなかたちで受け継がれていくことでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. BMW M8クーペ(F92)はいつまで生産されますか?
A. M8クーペ(F92)は2025年初頭で生産終了となります。
2026年モデル(MY26)は存在せず、新規注文もすでに終了しています。
Q2. M8クーペの後継モデルは本当に登場するのでしょうか?
A. 現時点でBMWから公式発表はありませんが、BMW関係者は「後継の可能性を否定していない」とコメントしており、2029〜2030年の登場が噂されています。
Q3. 現在テスト中のBMWの電動クーペは、M8後継車の可能性がありますか?
A. はい。2024年にスクープされたプロトタイプは、高性能電動パワートレインやM風デザインを備えており、M8の電動後継モデルと見なされています。
Q4. M8グランクーペや8シリーズはどうなりますか?
A. 8シリーズ グランクーペ(G16)およびM8グランクーペ(F93)は今後も継続生産される見込みがあり、一部には電動仕様の導入も想定されています。
Q5. 今後、M8に代わる特別仕様車や限定車が出る可能性はありますか?
A. BMWは過去にCSLやGTSなどの高性能限定モデルを投入しており、今後M8系の特別仕様EVやハイパフォーマンスモデルが登場する可能性は十分にあります。
Reference:bmwblog.com
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