毎回BMW3シリーズがモデルチェンジされる度に話題になるのがM3 ツーリングの発売の有無ですが今回も可能性はありません。
BMW M3 ツーリング G81は今回も発売予定なし
毎回BMW 3シリーズがモデルチェンジされる度に期待されるM3 ツーリング。
その歴史は意外と知られていませんが実は3シリーズのツーリングにMモデルが設定されたことはありません。
E34 5シリーズにはM5 ツーリングが設定されていましたが、それ以降BMWはツーリングモデルにMは設定していません。
では毎回モデルチェンジの度にM3 ツーリングの発売が噂になる(期待されるのか)?
それはE46 M3 ツーリングという車を開発した経緯をBMWファンは知っているからです。
しかし、このE46 M3 ツーリングも開発車両だけで実際には販売された実績はないのですが、それ以降BMWの3シリーズがモデルチェンジされる度にM3 ツーリングの発売が期待されます。
BMWがM3 ツーリングを発売しない理由
結論から言えば、BMWはM3 ツーリングはビジネスとして成立しない、と判断しているからです。
BMW M社のCEOであるMarkus Flaschはインタビューで以下の用に発言しています。
「M3ツーリングは一部の市場で人気がありますが、世界的には需要が低いでしょう。」
「ツーリングはMプランの一部ではありません。オーストリア、スイス、またはドイツの顧客にたぶんそれを評価するでしょうが、私たちはグローバル企業であり、パワートレイン側で対処すべきことがたくさんあるので、このような製品には入りません。これがSUVの目的です。」
google翻訳なので少し日本語がおかしいですが、
- ニーズが一部しかない
- パワートレーン部分の対策が別途必要
- その代わりにX3M、X4MなどSUVモデルの設定がある
というのがBMW側の認識ということになります。
M3 ツーリングの市場でのニーズは本当に無いのか?
ここでも結論から言えば、ニーズはあるがBMWのメインマーケットではニーズはない、ということだと思います。
BMWのメインマーケットはアメリカと中国です。
この2つでニーズがない=ニーズは少ないという判断だと思います。
アメリカの場合はツーリングよりもX5などの大型SUVが人気ですし、中国においても同様だと考えます。
この2つのマーケットで販売が期待できない車は作れない、というのがBMWのの判断です。
逆にこちらの記事でも一部書きましたが、BMWは中国市場向け限定のモデルを生産販売しています。
例えば、
- 1シリーズセダン
- 3シリーズロング
私が知っている限りでもこの2つの中国専売モデルを製造販売しています。
つまり、中国だけでも開発コストを回収できるだけの販売台数が見込まれるから、専売モデルを生産販売することが可能になります。
中国でBMW Mモデルの人気の様子が不明ですが、仮に中国でツーリングモデルが人気が出ればM3 ツーリングが開発、販売される可能性は高いです。
もし、あなたがM3 ツーリングに乗ってみたいと思うのなら、中国に祈り続けるしか方法は無さそうです。
【引用・参照元】
https://www.bmwblog.com/2019/08/29/new-bmw-m-ceo-touring-estates-are-not-part-of-our-m-plan/?fbclid=IwAR2L29qYKlUsN74GaaGJEbaC3nzi0aQxEa5_YAwmVNzC9U1Bh93Fg7-cWAY