イマドキ軽自動車にも標準装備されているオートライトがアバルト595には装備されていません・・・。
オートライト義務化とは?
2016年10月7日の国連欧州経済委員会自動車基準調和世界フォーラム(WP29)において制定された、自動車の安全機能についての基準を日本でも取り入れて、義務化する。
夕方の薄暮の際に起こる交通事故を防止するのが狙いですね。
昔はオートライトなど無くても暗くなった時点でスピードメーターなどの機器類が見づらくなるためにヘッドライトを点灯させていました。
しかし、スピードメーターなどの計器類がバックライト機能を装備したことでヘッドライトの点灯時刻が遅くなっているのも原因だと思います。
欧州では日中もヘッドライトを点灯することを義務付けている国もあったと思いますが、こういう基準を作るってことは全ての国で実施している訳ではないってことなんですね。
欧州では日中でもヘッドライトを点灯している理由
欧州では日中でもヘッドライトを点灯することが多くの国で義務化されています。
その背景には、まず「視認性の向上」があります。
欧州の多くの地域では曇天や雨天、雪などの悪天候の期間が長く、車両を早期に他のドライバーや歩行者に認識させることが事故防止に役立つからです。
特に冬場の雪道では、道路が白くなり車の視認が難しくなるため、ヘッドライトを点灯することで車の存在を明確にし、安全性を高める効果があります。
欧州の道路安全基準の一環として、ドライバーの意識に頼らず自動的に点灯するシステムが普及しており、日本でも同様の義務化が進められています。
アバルト595Cにはオートライトは付いていません
アバルト595Cにはオートライト機能は付いていません。
なので私がアバルト595Cを購入する際にディーラーで予めオートライト装置を取り付けてもらいました。
ただし、現在は故障しているのでオートライトは使えませんが・・・。
では、オートライト義務化でアバルト595Cにもオートライトを装備させる必要があるのか?と言われれば答えはNOです。
なぜなら、オートライトが義務化されるのは2020年4月から販売される新型車が対象だからです。
現在販売されている自動車に関しては2021年10月までに対応すれば良いことになっています。
もちろん、現在乗っている車でアバルト595Cのようにオートライト機能が装備されていない車には、後付する強制力はありませんのでご安心ください。
アバルト595Cにオートライトを取り付ける方法
オートライトを後付けするキットが販売されていますので、こちらのキットを購入して取り付けることが可能。
電装系の取付に自信がある方はDIYで取付もできる範囲の商品と思われます。
またはディーラーで相談しても取り付けできる場合もありますが、その場合はオートライトキットよりも高い工賃が請求されることになると思います。
アバルト595Cのインパネの脱着、配線の取り回しにはそれなりの時間が必要になるのが原因。
逆に考えるとオートライトキットが想像以上に価格が安いからこのような逆転現象が起こるということも言えます。
だったら、アバルト595Cもオートライトぐらい標準装備しておいてくれたら良いのに、と思います。
*本国にはオートライト&オートワイパーのオプション設定がありますが日本仕様は未対応
オートライトで迷惑すること
オートライト機能は便利ですが、一部の状況では迷惑をかけることがあります。
その一つが「停車時の点灯」です。
多くのオートライトは車速感応式ではないため、信号待ちなどで車が停止していてもヘッドライトが点灯したままです。
このため、特に夜間、後続車のライトが前方車両のミラーやリアウィンドウを通して強い光を当て、眩しく感じることがあります。
これが不快感を生むだけでなく、安全運転にも影響を与える場合があるのです。
特に、SUVやトラックなど車高が高い車両は、普通車よりもライトの角度が直接後続車に影響を与えやすく、余計に眩しく感じられるケースが多いです。
このような場合、ドライバーが手動でライトを切り替えることができる車種であれば、オートライトをオフにして対処することが推奨されています。
オートライトはドライバーの手間を減らす便利な機能ですが、周囲への影響を考慮し、必要に応じて手動で調整することがマナーといえるでしょう。
何事も自動化で便利になることが多い反面、それが原因で新しい不便が発生することが多いです。
今回の停車時のヘッドライトの点灯もドライバーの気遣いで解決できるのが理想です。
【引用・参照元】