イタリアでは2022年モデルとしてアバルト595系のグレード構成が大幅に変わりました。
イタリアでの2022年モデルのアバルト595系のグレード構成
先日日本ではアバルト595系の大幅な値上げが行われることが正式に発表されました。
これが恐らくは日本での2022年モデルの販売開始に合わせたものだと思いますが、日本以上にイタリアでもアバルト595系の大幅な変更がありました。
イタリアにおけるアバルト595系の変更点はグレード構成です。
これまでアバルト595コンペティチィオーネが特別仕様車以外では最上級グレードとなっていましたが、今回から名称が595から695に変更されました。
つまり180馬力仕様のアバルトの名称が595から695に変更されたということです。
またそれに合わせて695には2つのパッケージオプションが用意されます。
コンペティチィオーネパックとツーリズモパックの2つのうちのどちらかを選ぶ仕様です。
それぞれの仕様の差異についてはまだ情報がありませんが、旧595コンペティチィオーネ仕様に準じる装備内容の車がコンペティチィオーネパック、バケットシートなどを取り除いたモデルがツーリズモパックになると思われます。
日本では以前にもコンペティチィオーネ仕様のサベルトシートを標準のレザーシートに変更したモデルが販売されたことがありますが、イタリアでもサベルトのセミバケットシートは少しハードすぎる?と思われているのかもしれません。
新型アバルト595(165馬力仕様)にもグレード変更
アバルト595の180馬力仕様に新たにコンペティチィオーネパックとツーリズモパックが用意されたのと同様にアバルト595(165馬力仕様)も新しいグレードが展開されています。
こちらに用意されているのが180馬力仕様と同じツーリズモパックと新たにF595パックというオプションが用意されています。
ツーリズモパックは現行型の595ツーリズモに準じたラグジュアリー系の装備を、F595パックに関しては日本では限定販売されていた595PISTAに準じた装備が与えられると思います。
F595というモデルは日本では販売されていないモデルですが、要するに165馬力仕様のアバルトにコンペティチィオーネ仕様に近い装備が備わっているモデルと考えられます。
ベース車両を595(165馬力仕様)にすることで価格を抑えてよりレーシーなモデルとする仕様ですので、以前の595PISTAの後継車種ということになると思います。
ここまで大きなグレード変更で当面の生産は確定?
こちらの記事でもお伝えしましたがアバルト595系の生産は2024年頃まで行われてその後はEV(電気自動車)のアバルトにスイッチする可能性が高いと言われています。
現在2022年なのであと2年間は猶予があると思いますが、今回の大幅なグレード変更があったということは少なくても2024年までガソリンモデルのアバルト595系は生産される見込みが高まりましたね。
ひょっとしたら2024年以降も一定年数ガソリンモデルのアバルト595系が販売される可能性もあるかもしれません。
それぐらい今回のグレード変更は大幅な変更なので短期間で販売が終了するモデルに実施する施策としては少し大掛かりすぎるような気がします。
多くのアバルトファンにとってはガソリンモデルが少しでも長く販売されることを望んでいる方が多いと思いますので、僅かな望みが今回のグレード変更で達成されればと思います。
アバルト 695「コンペティツィオーネパック」主な仕様一覧
項目 | 詳細 |
---|---|
エンジン | 1.4リットル直列4気筒ガソリンターボ「Tジェット」エンジン |
最大出力 | 180hp |
最大トルク | 25.5kgm |
0〜100km/h加速 | 6.7秒 |
最高速度 | 225km/h |
トランスミッション | アバルト・ロボット・シーケンシャル(パドルシフト付き) |
ブレーキ | ブレンボ製4ピストンアルミモノブロックキャリパー フロント305mm / リア240mm |
サスペンション | コニ製ショックアブソーバー「FSD」自動減衰調整機能付き |
リアスポイラー | 12段階角度調整可能、最大傾斜角60度、最大42kgの空力負荷 |
排気システム | 最新の「レコードモンツァ」エキゾースト(4本出し、アクティブ排気バルブ付き) |
シート | サベルト製カーボン構造シート、赤いステッチ、横方向サポート強化 |
コックピット仕上げ | アルカンターラとカーボンファイバーのステアリングホイール、アルミ製シフトレバー |
ディファレンシャル | アバルトDAM(メカニカルセルフロックディファレンシャル) |
アバルト 695「コンペティツィオーネパック」主な特別装備一覧
特別装備項目 | 詳細 |
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調整式リアスポイラー | 12段階角度調整可能、最大傾斜角60度、200km/hで最大42kgの空力負荷を発生 |
「レコードモンツァ」エキゾースト | Sovrapposto構造の4本出しテールパイプ、アクティブ排気バルブ付き |
サベルト製カーボンシート | 赤いステッチ、横方向サポート強化、カーボン構造シートでスポーティな走行をサポート |
アバルトDAM(ディファレンシャル) | メカニカルセルフロックディファレンシャル、凹凸のある路面でも高いトラクションを発揮 |
ブレンボ製ブレーキ | 4ピストンアルミモノブロックキャリパー、フロント305mm / リア240mmのブレーキローター |
コニ製ショックアブソーバー「FSD」 | 減衰力自動調整機能付き、リアサスペンションにFSDバルブを組み込み最適な減衰力を提供 |
アルカンターラ仕上げのインテリア | アルカンターラとカーボンファイバーを組み合わせたステアリングホイール、アルミ製シフトレバーを装備 |
「695Competizione」エンブレム | リア部分に専用の「695Competizione」エンブレムを配置 |
レーシングスタイルパック | 専用デザインのオプションパック、スポーティな外観と機能を強化 |
【引用・参照元】
https://response.jp/article/2022/03/11/355089.html