フィアット124スパイダーの生産中止から派生してアバルト124スパイダーも生産が中止されるのでは?と憶測が飛び交っていましたが、メイクユアスパイダーの開始でアバルト124スパイダーの生産継続が確定しました。
フィアット124スパイダーの生産が中止になった理由
フィアット124スパイダーの生産が中止されるのは事実です。
搭載されているエンジンが新しい環境基準をクリアできないのが原因です。
同じエンジンを搭載しているフィアット500Xはマイナーチェンジで新しいエンジンが搭載されましたが、フィアット124スパイダーには同じ新しいエンジンを搭載しても拡販が見込めない、と判断されたのが理由です。
しかし、アバルト124スパイダーに搭載されているエンジンは環境基準をクリアしている、またベース車両のマツダ・ロードスターの販売も継続することから、アバルト124スパイダーも生産中止する意味がないとずっと思っていました。
今回メイクユアスパイダーの受注を開始することが発表されたことで、アバルト124スパイダーが生産中止になる可能性は消滅したということが言えます。
メイクユアスパイダーとは?
私が現在乗っているアバルト 595C ツーリズモはカタログモデルにはない、ブラックボディ、レッドレザーのキャンバストップ仕様です。
こういうことができるのがアバルト595系の場合はメイクユアスコルピオン(MYS)ですが、これの124スパイダー版がメイクユアスパイダーになります。
略すとアバルト595系と同じ「MYS」になっちゃうのでメイクユアスパイダーの方は名前が長ったらしくて不便です(笑)
ではメイクユアスパイダーではどんなことができるのか?
ボディカラーが選べます
- レッド(カタログ仕様)
- ホワイト(カタログ仕様)
- メタリックブルー(カタログ仕様)
- パールホワイト(カタログ仕様)
- シルバー(メイクユアスパイダー専用)
- ブラック(メイクユアスパイダー専用)
メイクユアスパイダーでのみ発注できるボディカラー(ブラック&シルバー)を選ぶことが可能。
シートが選べます
- レザー/アルカンターラ
- フルレザー
- RECARO社製のレザー/アルカンターラ
パッケージオプションが選べます
- レザーシート/ナビゲーションパッケージ
- レザーシート/ナビゲーション/オーディオパッケージ
- レカロシート/ナビゲーションパッケージ
トランスミッションが選べます
- MT
- AT
カタログではこれらの組み合わせがボディカラーなどで限定されていますが、これらを自分の好みで選ぶことが可能になる特別感の強い自分だけのアバルt124スパイダーのオーナーになるチャンスです。
メイクユアスパイダーの問題は納期ですが・・・
私のMYSで発注したアバルト 595C ツーリズモは昨年11月に発注して納車は実質7月に納車されています。
これはイタリアで生産することが大きな原因です(輸送期間だけで90日程度必要です)
しかし、ご存知のようにアバルト124スパイダーは日本で作られていますのでそこまでは納期がかからないと思います。
それでも納期に関しては10月以降、つまり消費税がアップされてからの納車という記載がありますので、実際に何時頃納車されるのか?
これはディーラーに直接聞くのが確実だと思いますが、早くても年内に納車されるのか?と個人的には思っています。
通常国産車でも在庫でない場合、特に人気の高いクルマでなければ納期は1ヶ月ちょっとになります。
しかし、車の生産台数は設備によって日当たりの生産台数は限りがありますので、そんなに大幅に生産台数を増やすことはできません。
なので、世界中からメイクユアスパイダーの発注が入り、かつ混合生産でマツダ・ロードスターも生産されていることから考えると、10月以降に一斉にメーカーへ発注が入りますから、納期は早くても来年春頃では?と思います。
私のように8ヶ月もかかることはないと思いますが、半年程度は覚悟しておいた方が無難だと思います。
「メイクユアスコルピオン」と「メイクユアスパイダー」ではどちらがリセールバリューが良いのか?
アバルト124スパイダーとアバルト595のメイクユアスコルピオンプログラムは、アバルトファンの間でカスタムオーダーとして人気がありますが、リセールバリューに関しては異なる展開が予想されます。
まず、アバルト595は長年の実績とブランドの認知度により、一定の需要を維持しています。
小型でありながらもパフォーマンスを重視したこのモデルは、特に都市部やコンパクトカーを好む層に根強い人気があるため、リセールバリューも比較的安定しています。
また、メイクユアスコルピオンというカスタマイズのバリエーションが豊富で、リセール時にプレミアムがつく可能性が高いとされています。
一方で、アバルト124スパイダーは、よりニッチな市場に向けたモデルです。
オープントップのデザインと高性能ロードスターとしての魅力があり、ドライビングエクスペリエンスを重視するドライバーには評価されていますが、全体的な市場の需要は595に比べて限定的です。
したがって、リセールバリューは595に比べて低い傾向が予想されます。
特に3年後の市場では、クーペや小型車の人気が続く一方、オープンカーの需要が鈍化する可能性があるため、124スパイダーのリセールは苦戦することが考えられます。
リセールバリューの予想
- アバルト595メイクユアスコルピオンのリセールバリュー
アバルト595の人気と信頼性、さらにはメイクユアスコルピオンによる限定仕様は、中古市場での価値を高めます。3年後のリセールバリューは60~70%程度を維持する可能性が高いです。 - アバルト124スパイダーのリセールバリュー
124スパイダーは、一般的にニッチな愛好家向けとなるため、リセールバリューは50~60%程度になると予測されます。特にオープンカーの季節性と、595ほどの広範な人気を持たない点が影響します。
人気の「スコルピオン」、貴重な「スパイダー」
アバルト595の方が市場の安定性、幅広い需要により、リセールバリューが3年後でも高く維持される可能性が高いです。
一方、アバルト124スパイダーは限定的な人気のため、リセールでのプレミアムは期待しにくいかもしれませんが、エンスージアスト向けの車両としての独自の魅力を保つことで、特定の層には魅力的なオプションとなり続けるでしょう。
【引用・参照元】