アバルト595+アクラポビッチは車検は通るのか?
先日こちらの動画をご覧になった方からコメントにて質問をいただきました。
「アクラポビッチって車検通りますか?」
というシンプルな質問です。
私のアバルトの車載動画をご覧になったら不安に思いますよね、あの爆音では。
特に私のアバルトの車載動画はマイクを車外に取り付けてマフラー音を強調して撮影、録音されていますから。
確実にご近所にはご迷惑をかけていると思いますが、一応これでも車検対応品なので検査場では問題なく車検はパスするはずです。
少し細工がされているので音量測定されたら車検は通らない可能性もありますが。
THREE HUNDRED製ECUチューニングで音量が増大
私のアバルトの車載動画の概要欄には記載がしてありますが、私のアバルトにはアクラポビッチのマフラーにプラスして、THREE HUNDRED製のECUチューニングが施工されています。
マフラーは排気になりますが、その逆には吸気があります。
吸気から排気へ空気が流れる訳ですが、吸気での吸気量等が変われば排気の排気量も変わります。
マフラーの音を決める要素にはこの排気量も関係しますので、吸気側に変化があれば排気側にみ変化がでます。
なのでECUチューニングに関わらず吸気側のエアクリーナーをキノコ型みたいなものに変更するだけでもマフラー音は変化します。
よって、私のアバルトのマフラー音あくまでもアクラポビッチ+ECUチューニングされたマフラー音ということになります。
マフラーメーカー側でもそんなことは分かっていると思いますので多少のバッファーを持たせて音量規制の範囲内の音になるように調整されていると思います。
なので、経年劣化でもマフラーの音は大きくなる傾向がありますから、余程不審に思われない限り音量測定も行われず、車検対応のEマークを確認するだけで車検は通るはずです。
アクラポビッチバルブ開閉キット取り付けは即車検非対応
自動車用のアクラポビッチマフラーの輸入総代理店である橋本コーポレーションのサイトには、こちらの写真にあるバルブ開閉キット(サウンドキット)が商品ラインナップとして記載されています。
ただし、アバルト500&500C用として。( http://www.h-c.co.jp/brand/akrapovic/abarth/500-500c/)
しかし、アバルト595&595C用としては商品ラインナップから削除されています。(http://www.h-c.co.jp/brand/akrapovic/abarth/595-595c/)
これは詳細は不明ですが大人の事情があると思われます。
元に橋本コーポレーションへ問い合わせをしてもらった際に、商品として販売しているとお返事をいただいておりますので。
もちろん、アバルト595&595Cようのバルブ開閉キット(サウンドキット)は非車検対応で、価格は500&500Cとほぼ同様の価格になります。
またはこちらの記事で紹介したバルブ開閉キットもアクラポビッチへの取り付けも可能と思われます。
価格も純正用よりもリーズナブルの模様ですが、車検に関しては恐らくバルブ開閉キットそのものを取り付けた段階で車検非対応になると思われます。
まあ、検査員がそんなところまで見るかどうかは分かりませんけど、ディーラーで車検を通す場合はたぶんアウトだと思います。
私のアクラポビッチにはバルブ開閉キット(サウンドキット)は結局取り付けませんでしたが、THREE HUNDRED製のECUチューニングを行うことで音量も馬力も解決できたので、結果的にはこの方が安上がりだったと思っています。
車検も心配ないハズ!
今後のマフラー騒音規制の動向とメーカーの対応
現在、自動車のマフラー騒音規制は世界的に厳しくなっていますが、EV(電気自動車)の普及が進む中で、メーカーの騒音対策へのアプローチも変わりつつあります。
EVはエンジン騒音が少なく、さらに規制対象からも除外されるため、内燃機関車両に対する騒音対策の必要性が薄れつつあるのです。
自動車メーカーの対応
従来のエンジン車に関しては、メーカーは音量抑制技術や音質調整に力を入れていますが、EVへの移行が加速することで、その対策が内燃機関車に限定される傾向にあります。
これは、消費者がEVを選ぶ中で、静音性が自動車の一つの利点として期待されているからです。
アフターパーツメーカーの役割
アフターパーツ市場においては、音質向上やバルブ制御技術を用いた対応が見られ、特にスポーツ車や一部の愛好家向けに騒音対策を施した製品が提供されています。
EVの普及に伴い、アフターパーツメーカーも、静音性や規制への対応を視野に入れた製品開発を進めており、将来的には静音パーツの市場も広がるかもしれません。
騒音規制とEV普及の今後の影響
EVの普及により、騒音規制はより内燃機関の車両に集中する可能性がありますが、EVにもまた歩行者の安全を確保するための「走行音」義務が課せられています。
これにより、エンジン車とEVの双方において異なる騒音対策が求められ、メーカーや規制当局も柔軟な対応が必要となるでしょう。
今後、EVの普及が進む中で、騒音規制と静音化技術の発展がどのように共存していくか注目が集まります。