最近値上げや一部グレードの生産中止(廃止)と話題が多いアバルトですが、再度値上げを計画しているらしいです。
アバルト595シリーズは2021年秋頃に上げを行いました
アバルト595シリーズは2021年秋頃に一度値上げをしています。
概ねそれまでの価格よりも20万円程度の値上げが実施されました。
この時の値上げ理由は具体的に公表されていませんが、世界的な半導体不足などの影響で輸入車全般に値上げ傾向にあったことから同じような理由で値上げになったと思われます。
しかし前回の値上げから半年程度で再度値上げの話が出て来るのは非常に謎ではないでしょうか?
その辺の詳細な理由をインポーターに公表して欲しいと思います。
アバルト595シリーズが2022年4月に予定している値上げとは?
Facebookのアバルトグループへ書き込みされた値上げの概要は以下の通りです。
- ツーリズモが約20万円アップ
- 廃止されたベースグレードの代わりにF595が導入
- F595の価格はベースグレードと比較して60万円アップ
こういう内容が投稿されています。
現在のツーリズモ(キャンバストップではない)の価格は385万円ですので20万アップということは405万円前後ということになります。
またベースグレードの代わりに導入されるF595はベースグレードの価格に約60万円アップということなので、320万円に60万円アップなので380万円前後ということになります。
となるとコンペティツィオーネの現在の販売価格が404万円(5速MT)となりますので・・・
- コンペティツィオーネ:421万円(5速MT)
- コンペティツィオーネ:404万円(MTA)
- ツーリズモ(非コンバーチブル):405万円前後
- F595:380万円前後
となりツーリズモとコンペティツィオーネの価格差がほぼ無くなることになりますので、恐らくはコンペティツィオーネの価格も20万円程度アップすることでグレードごとのバランスをとるのではないかと予想出来ます。
ベースグレードが存在した際には相対的に安価の価格が売りだったアバルトですが、完全に高級車な価格帯に変わってしまったということになりそうです。
アバルトF595とはどんなモデル?
ベースグレードの代わりに設定されると言われているF595とはどのようなモデルなのでしょうか?
2021年夏頃にイタリアでは設定されているモデルがF595ですが、こちらの記事で紹介させてもらっています。
基本的にはツーリズモがベースのよりスポーツ路線の色合いが強いモデルということになりそうです。
名前のFはフォーミュラーの頭文字でイタリアのF4にアバルトがエンジンを供給していることからイメージされた名称となります。
最新のアバルト595シリーズ5と同様にスポーツモードがサソリモードに変更され、レコモンに取り付けられているバルブを開閉させることが出来るモデルです。
なのでF595にはレコモンが標準で装備されることになりますので、馬力ではコンペティチィオーネには負けますが装備的には親しいモデルになると思われます。
今回アバルト595にベースグレードが廃止され一番安価なモデルがF595になると仮定した場合、これまでの価格帯(300万円から400万円)が380万円から420万円と一気に上昇することが予想されます、
なのでアバルト595の価格帯が一気にアップしこれから新車でアバルト595の購入を検討されていた方にはかなり敷居が高くなることになりそうです。
なぜアバルトは度重なる値上げを行うのか?
値上げの背景:グローバルな影響
アバルトが頻繁に価格を引き上げている背景には、いくつかのグローバルな要因が影響しています。
2022年4月に再び予定されているアバルト595シリーズの値上げは、半導体不足や物流コストの上昇といった、世界的な課題の影響を受けているためです。
アバルトもまた、製造コストの上昇や原材料費の高騰に直面しており、これらが価格に反映されているのです。
モデル戦略の変更と影響
また、アバルトはF595など新たなモデルを導入し、全体のラインアップを高価格帯へとシフトさせています。
特にF595は、従来のベースグレードに比べて約60万円高い価格設定がされており、これもアバルトの価格戦略の一環と考えられます。
プレミアム志向の高まりを背景に、ブランド全体のイメージを高める意図もあるようです。
このように、度重なる値上げは市場の変動やブランド戦略の変更が関係しており、今後も続く可能性があるでしょう。
アバルトの高級路線への転換とその影響
アバルトの方向性:高級路線のメリットと課題
アバルトは現在、プレミアム市場を視野に入れた価格戦略を強化しています。
これにより、従来のスポーツカー愛好者だけでなく、高級車志向の顧客層をターゲットとしています。
この高級路線のメリットは、ブランド価値の向上と利益率の拡大が期待できる点です。
また、独自のデザインとパフォーマンスが評価され、他の高級ブランドと並ぶプレミアム感が強まる可能性もあります。
独自の魅力を失うリスク
一方で、価格の上昇が続けば、従来のファン層が離れる可能性もあります。
アバルトは手頃な価格と小型のスポーツカーとしての魅力が長年支持を受けてきましたが、プレミアム志向が強まると、その「手が届く高性能車」というイメージが薄れてしまうリスクもあります。
競争の激化と今後の展望
市場には多くの競合が存在し、プレミアムコンパクトセグメントは特に激戦区です。
アバルトは独自のポジショニングを維持しながらも、ブランド価値をどう維持し、高めるのかが今後の課題となります。
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情報ありがとうございました。しかし短期間の値上げで相当お高い車になってしまうのがどうにも納得が出来ない感じです。