recaro_sr7f_abarth3

アバルト500オーナーの多くの一番の悩みはシートポジションだと思います。最終的にこれを解決する方法をお伝えします。

アバルト500では理想のドラポジにならない

アバルト購入前から気になっていた純正シートのシートポジション。

身長が180cmな私の場合、フロントガラス、サイドガラスの上段部分が視野に入ります。

なので、うっとうしいのと視界を遮るので安全面でも危険。

さらに、足元がペダルに近すぎるのでシートを下げるとステアリングの12時部分に手が届かない。(正確には腕が伸びきってしまう)

今度はステアリングにシートポジションを合わせるためにシートを手前に設定すると今度はペダルが近すぎて足の置き場もありません。

チルト機能はあるので調整は出来ますが、もともとステアリングがドライバーに対して並行に取り付けられていません。

チルト機能でステアリングを最上段に設定するとステアリングが遠く、最下段で設定するとステアリングが手前に来る&ペダル操作する足にぶつかる。

要するに、ステアリングが軽トラックのような取り付け方になっています。

アバルトのステアリングが円形状ではなくD形状になっている意味が分かりました。

デザイン優先ではないようです。

私は過去に10台ぐらいマイカーを所有した経験がありますが、これだけシートポジションで悩んだことはありません。

BMW MINIの時もシートは若干小ぶりでしたが、調整すれば問題ありませんでしたので。

アバルト595などに標準で装備されているサベルトのセミバケットシートなら、こちらのショップでオリジナルのローポジションシートレールアダプターを販売されているようですが、純正のシートにはそのようなパーツは発売されていません。

結局はシートポジションを下げる=シートの交換しか選択肢は無いようです。

シートを交換するのならレカロ。安くてもレカロです

せっかくシートを交換するのであればやはりRECAROでしょう。

私たちの年代では1脚20万円以上するイメージでしたが、現在はかなり安くなっているようです。

そこで、今回私が選んだRECAROシートはこちら。

RECARO SR-7F KK100です。*現在は新商品が発売になりました。

約8万円/脚ですのでこれならお財布に優しいですが、2脚は買えませんので運転席側だけの交換です。

あとはシート本体と別に車種別シートレールが必要になります。

私は取付も含めて知人のショップでお願いしましたのでシートレールはどのメーカーは不明です。

シートを交換すると車検に通らなくなるのか?

ただし、シートレールをRECARO純正のものを取り付けると、シートポジションは純正とほぼ同じ高さになるそうです。(当たり前ですが)

なので、RECARO純正ではないローポジションシートレールというものを取り寄せてもらいました。

シートポジションは約3cmダウンと約5cmダウンの二種類あるということでしたので、一般的な約3cmダウンのシートレールを取り付けています。

ちなみに、シートレールがRECARO純正以外の場合は車検に通らないと言われていますが、シートレールが車検OKなのかNGなのかを明確に規定する法律はないそうです。

簡単に言えば、検査官の主観が大きいようです。

なので、RECARO純正と書かれたシートレールでも車検が通らないこともあるし、RECARO純正以外でも車検がOKな場合もあるそうです。

今回はレーシングカーのシートレールも作っているメーカーで気休めですが保安基準順書的な刻印と構造証明書が入っているシートレールとのことですので、余程のことが無い限りこのままでも車検は大丈夫とのことでした。

アバルト500にRECARO SR-7F KK100を取り付け

recaro_sr-7f_abarth1
これが実際にアバルトに取り付けたRECARO SR-7F KK100です。

助手席の純正シートと比べてあまり違和感ありません。

ぶっちゃけ車を閉めきって外から見ても運転席だけRECAROってバレません(笑)

よくご存知な方ならお分かりですが、RECARO SR-7FとRECARO SR-7の2種類がありますが、私がSR-7Fを選んだ理由は乗り降りのしやすさです。

RECARO SR-7は通常のセミバケットシート同様に座面のサポートの高さが高く足のホールド性は高いのですが乗り降りは不便です。

その代わりRECARO SR-7Fは座面のサポートが純正シートなみの高さですので乗り降りは楽ちんです。

スポーツ走行を主体に考えている方はRECARO SR-7が良いと思いますが、私のように街乗り主体の場合はRECARO SR-7Fでも十分です。

シート座面の縦方向の長さが数センチRECARO SR-7より短くなっていますが、その分座面が深くなっているのでサポート性が保たれているようです。
recaro_sr-7f_abarth2

レカロシートに交換した際には専用シートカバーがおすすめ

バケットシートを取り付けるとめんどくさいのがシートベルトの付け外しです。

最近は写真のようなシートベルトガイドが複数のメーカーから発売されています。

その中で私が選んだシートベルトガイドは7wood製のシートベルトカバーです。

7wood製のシートカバーはRECARO SR-7F KK100と同じ生地を使用していますので、取り付け状態では純正?と思うほどの商品です。

さらに、シートベルトカバーだけではなく同じ7wood製のシートカバーも購入。背もたれの赤い部分と座面全体をカバーしてくれますのでシートの擦れや汚れも気になりません。さらに、赤い部分はメッシュになっているので夏になっても大丈夫。

recaro_sr7f_abarth3ちなみに、赤以外も選べますので内装に合わせてコーディネートも可能です。

ちなみに、こちらのバックレストサイドサポートカバーも購入すれば完璧です(笑)

私も買うか迷ったんですが予算の都合で今は諦めていますが、車を乗り降りする際に1番擦れる部分ですので、早めに取付したいと思っています。

レカロシートに交換したアバルト500のシートポジション

結局RECARO SR-7F KK100にシートを交換してどういう変化があったかですが、目線が下がったことでシートポジションが普通になりました。

さらに、シートバックが体をサポートしてくれるのでカーブで体が振られること無く運転できるので快適です。

ただし、シートポジションが下がったことで、シートポジションを1番後ろに下げても足元がペダルに近い感じです。

まっすぐは伸ばせない感じと言えば分かりやすいでしょうか?

それでも、純正のシートポジションに比べれば雲泥の差です。

超快適になりました。これでステアリングをチルト機能で最下段に設定しても太ももにステアリングが当たることもなく、腕も以前に比べれば近くなりました。

でも完璧ではありません。

これ以上ステアリングを近づけるのであれば、ステアリングを交換してボスで調整するしかありませんが、エアバックが無くなりますので今のところはガマンしています。

しかし、シートバックを立て気味にしたり、足の置き方を工夫するとかなり運転姿勢が楽になりましたので当分はこれで様子を見ようと思います。

アバルト(フィアット含む)500でシートポジションでお悩みの方は、少し高い買い物ですがかなり改善できると思いますので一度検討されてはいかがでしょうか?