既に生産が中止されたアバルト124スパイダーですが、現在の中古車価格がかなり高騰している模様。

アバルト124スパイダーはなぜ生産中止になったのか?

アバルト124スパイダーの生産は2020年モデルで中止が確定と思われる

こちらの記事でも書いていますが、アバルト124スパイダーが2016年から販売が開始され僅か4年で生産中止になっています。

この記事を書いている時点ではほぼ新車の在庫は皆無になっているとおもわれますので、今となってはもう新車で購入することは出来なくなっている模様。

アバルト124スパイダーはマツダロードスターの兄弟車であることは有名で、生産も広島のマツダの工場で行われていました。

しかし、マツダロードスターは現在も生産が継続されているのに兄弟車であるアバルト124スパイダーだけが生産中止になったのでしょうか?

これはアバルトの販売メーカーであるFCAグループの事情という大人の事情が原因だと思われます。

簡単に言えば、FCAが思ったほどアバルト(フィアット)124スパイダーは世界的に売れなかったことが原因だと言われています。

現在欧州の自動車メーカーは次世代の自動車であるEVやHVなどの開発に経営資源を集中しているので、販売が不振な車種についてはどんどん切り捨てる方針のようです。

よって、発売から4年程度しか経過していないアバルト124スパイダーの生産中止が決まったというのがもっぱらの噂です。

現在のアバルト124スパイダーの中古車相場

こちらが価格ドットコムで見ることが出来るアバルト124スパイダーの中古車相場表になります。

アバルト124スパイダーの販売開始が2016年の後半だったと思われますので、実質的には2017年モデルが車検を迎える時期と重なり中古車の台数が多くなっていることが分かります。

とは言えマツダロードスターほども新車が売れた訳ではないので中古車の台数も限られ、現在の中古車市場でも30台程度が流通しているのみになります。

今回は購入後3年目の車検を迎えた2017年登録のアバルト124スパイダーの価格に注目します。

価格にバラツキがありますが、販売価格が集中しているゾーンは400万円前後になっていることが分かります。

しかし、アバルト124スパイダーの新車販売価格は車両本体価格400万円程度の車ですので、3年落ちの場合は概ね新車販売価格の半分程度の200万円前後が相場になるのが普通です。

しかし、アバルト124スパイダーに関しては3年経過した中古車にも関わらず相場が新車価格とほぼ同等の400万円で販売されている状況はかなり異常な状態です。

中古車価格は需要と供給のバランスで決まる訳ですが、少ない車を欲しがる人がめちゃくちゃ多いからこれだけの高値を維持しているという結果であるということですね。

2017年式のアバルト124スパイダーの中古車は「買い」なのか?

上段でお伝えしたようにアバルト124スパイダーの中古車相場はかなり高い状況になっていることは分かりましたが、そのような状況でアバルト124スパイダーの中古車を購入するのは「有り」なのか?

現状では生産中止になり国内在庫が無くなった直後ということがあり、高値安定が続いていると考えられます。

またオープンカーの販売時期の旬は夏前後と言われていることから、今後はオープンカー全体の相場が下がる(元に戻る)時期に重なることから、徐々に春頃までは下降傾向になる可能性もあります。

そう考えるとアバルト124スパイダーの中古車を現在購入するというのは価格面だけを考えると今は「買い」の時期ではないと言えます。

しかし、中古車というのは1台1台同じ個体が存在しないことも事実であり、あなたの欲しいボディカラーや装備が付いている車に出会った時が買い時であることも事実です。

結論としては、私のように1年~2年で車を乗り換えるような人は購入は控え、アバルト124スパイダーが大好きで長期間乗ることを前提に購入するのであれば購入するのも「有り」だと思います。

ただし、その場合はあなたが望んだ1台であることが前提ですから、実際に実車を見に行く事が出来る範囲で車を探すのは難しいのかもしれません。

関西在住の私も以前実車を見ずに千葉県の中古車をネット通販の様に購入した経緯がありますので、全国のアバルト124スパイダーの中からあなたが望む1台を見つけて購入するのが得策だと思いますよ。

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