世界的な半導体不足のおかげで新車の納期が遅くなっていますが、次は値上げに踏み切るメーカーも今後は増えてくるのでしょうか?

アバルト595@ベースグレードは20万円の値上げ

モデル

グレード
(ステアリング位置)

トランス
ミッション

現在価格
(税込)

新価格
(税込)

差額

595Base(右・左)

5速MT

3,000,000円

3,200,000円

200,000円

Turismo(右)

5速MTA

3,630,000円

3,850,000円

220,000円

Competizione(右・左)

5速MT

3,830,000円

4,040,000円

210,000円

Competizione(右)

5速MTA

4,000,000円

4,210,000円

210,000円

595CTurismo(右)

5速MTA

3,960,000円

4,150,000円

190,000円

アバルトの日本での販売元であるFCAジャパンはアバルト595/595Cの価格を変更することを発表しました。

アバルト595@ベースグレードの車両価格が300万円から320万円へと20万円もアップ(約6.7%アップ)するという価格設定になりました。

アバルト595コンペティツィオーネ(5速MT)も383万円から404万円と21万円もアップしたことで400万円オーバーの車になってしまっています。

輸入車の価格変更は値上げ、値下げなど一定間隔で行われるものですが、一回の価格改定で車両価格の6~7%も変動するのはかなり思い切った値付けになったと思います。

BMWが2021年4月より値上げするらしい

少し前にBMWも値上げしましたが、概ね2%程度の値上げだったことを考えると今回のアバルトの値上げ幅がいかに大きいかが分かると思います。

アバルト595が値上げされた結果、MINIと価格差が縮小

  • ONE  3ドア:277万円
  • クーパー 3ドア:333万円
  • クーパーS 3ドア:397万円

MINIの3ドアの3つのグレードの価格は上記のようになっていますが、アバルト595@ベースグレードとMINI クーパーの価格差は13万円程度の差しかないような状態になりました。

これまではアバルト595@ベースグレードとMINIクーパーの比較であれば、30万円以上の開きがあったのであまり比較対象にはなり難かったと思いますが、10数万円の差であれば十分に比較対象になってきます。

またアバルト595コンペティツィオーネ(404万円)とMINIクーパーSを比較すると今度はアバルト595コンペティツィオーネの方が価格が高くなることになりますので、ここも十分ライバルの関係になったということが言えるでしょう。

まあ、実際に新車で購入するということになるとアバルトはオプションがあまり多くないですが、MINIはオプションを追加する場合が多いと思いますので、総額ではMINIの方が高いということが多くなるとは思いますが。

BMW MINI コンバーチブル F57 LCI2の見積もりを計算してみた

これから輸入車を中心に値上げラッシュが続くのか?

今回のアバルトの値上げの原因は原材料費の高騰だとFCAジャパンでは発表しています。

半導体はもとより石油などの原料も値上げ傾向が続いていることを考えると、他の輸入車メーカーも日本での販売価格の変更を検討することも予想されます。

しかし、この辺は原材料費だけではなく為替の影響もありますので一概に何でも値上げという訳にもいかないと思いますが。

現在半導体が不足することで新車の納期が遅くなる現象が世界中で起こっています。

車以外にも家電製品などでも影響が大きいと聞きます。

車の場合だと納期ふだけではなくオプションの選択肢も限られるとのことなので、そうなると新車を購入する理由が半減することも確かです。

よって中古車の価格が世界的に上がっているという話を聞くと納得出来ると思いますが、新車を諦めて中古を積極的に選ぶ人は今後も増えるかもしれません。

この状況で車を購入する場合は新車だけではなく中古車も選択肢にいれて車選びをしなければいけないのかもしれません。

【引用・参照元】

【あなたにオススメの記事】

中古車のアバルト500(595)の正しい選び方、買い方