私も約1年間アウディに乗っていたのでアウディの販売不振の理由が気になります。
2018年年間販売台数が前年対比93.4%
先日某自動車ディーラーの営業マンと雑談の中でアウディの販売不信が話題になりました。
私もアウディに一年間だけですが乗っていたのでディーラーからDMなども届きますが、最近の値引き額が大きくなっていることには気づいていました。
実際に調べたのが日本自動車輸入車組合が公表している2018年のブランド別販売台数です。
2018年のアウディは26,473台の新車を販売し、年間ではメルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン、BMWの次にランクインしています。
しかし、見るべきところはそこではなく右端の前年対比欄の項目ですが、上位の輸入車ブランドの中で一番成績が悪い93,4%という数字になっています。
昨年と比べて販売台数が約7%も下落しているのはかなり落ち込んでると思って間違いありません。
また、表の左側は2018年12月の販売台数ですが、アウディは2018年12月に2,425台を販売していることになっていますが、前年同月比を見ると79,4%と約20%も半台数を減らしています。
これはもう完全にアウディ一人負けな状況と言えると思います。
2019年2月の販売状況もアウディだけ苦戦
こちらは2019年2月のブランド別販売台数ですが、アウディは1,330台を販売していますが、前年同月比では61.4%と一年間で約4割も販売台数が減ったことになります。
2019年2月単月で見てもボルボ、BMW MINIに向かれて完全にジリ貧状況が続いていることがデータで証明されています。
現在の自動車市場での売れ筋はSUV系の車を持っている自動車メーカーが優位なのは世界的な傾向ですが、アウディはQ2、Q3、Q5などのSUV車種もラインナップされているので商品構成が悪い訳ではないのですが不思議です。
アウディの販売が不振な原因は?
アウディの販売が不振になった原因の一つは排ガス規制問題だと思いますが、同じグループであるフォルクスワーゲンはその影響も薄れて販売微増に転じる様子が伺えます。
まあ、フォルクスワーゲンの場合は排ガス規制問題の前はメルセデス・ベンツを抜いて日本で一番売れる輸入車ブランドだった訳ですから、まだ再建途中という味方もできますが、右肩下がりからは脱却できた感じ。
他には輸入車=ドイツ車の構図が少し崩れてきていて、他の輸入車メーカーの車の販売が好調なことも理由だと思います。
その筆頭格がボルボだと思いますが、日本でカーオブザイヤーなども受賞したことをきっかけ?に販売台数を伸ばしています。
確かに一時期まったく街なかで見ることがなかったボルボ車を最近はちょくちょく見かけるようになりましたね。
またプジョー、フィアット、ルノーなども本来それほど売れ筋の車をラインナップしていないメーカーですが、販売が堅調です。
これも輸入=ドイツ車という図式が崩れている現れだと思いますので、今後はドイツ勢がどのように巻き返してくるのかが焦点になります。
ドイツ御三家(メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ)の中でも比較的歴史が浅く、販売網が未整備なアウディが現在一番割りを食っている状態というのが、今回のアウディの販売不振の原因だと思われます。
【引用・参照元】